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互恵について
互いに特別の便宜や利益を与え合うこと。
みなさん、こんにちは、こんばんは。S.Kと申します。
互恵、それは・・・
さて、互恵の話です。言葉の意味は上で書いたとおりです。
「互いに」とありますが、これは人と人だけに限らず、人と動物、人と虫、虫と植物・・・と互いに利益を与え、与えられる関係に当てはまります。
ハチと花とかの例がわかりやすいでしょうか。ハチは花から蜜をもらい、花はハチに花粉を運んでもらう。
互いに利益を与えてるような関係はよく観察すればたくさんあると思います。
ゲーム理論での互恵
さて、ゲーム理論的には、互恵はどう表現されるのか、を考えてみました。
お互いに相手に対して、「相手が得となるように行動」することになります。しかし、単発のゲームでは互恵のような行動は取られにくい。囚人のジレンマのゲームを想定してもらえればいいのですが、1回限りだと、裏切るインセンティブが発生してしまいます。
後のことは知ったこっちゃないから、相手との関係は崩れてもいいので、自分が得となる行動を取ろう、という風に。
上で強調して書いた部分が互恵を阻む原因となります。ということは、後々のことを考えなければいけない状況になっていれば、互恵的な行動をとるだろうということになります。
無限繰り返しのゲームの話のときにも書いたのですが、無限に繰り返すゲームであれば協調行動をとる均衡が達成されます。
ハチと花
最初のハチと花の例で考えてみますが、彼らは(おそらく)意思を持っているわけではありません。しかし、互いに助け合うということをしています。種として、助け合ってるわけです。
これは進化ゲーム的な発想が必要です。
「種としてずっと、半永久的に生き残るために、互いに助け合うことが、良い戦略とみなされた。そのため、進化過程において、お互いに協力する戦略を取るようになった」と考えます。
このように、種の存続を考えれば、互恵的な行動をとることになります。
これは人間という種でも成り立ちますか?
1回限りでも
繰り返しの関係を考えることで、互恵的な行動をとることの理由付けはできそうです。
でも、1回限りの関係でも協力な行動をとる人たちがいるかもしれない。
さて、どう考えれば良いのだろう?
「互いに」というのは誰と誰の関係なのか、曖昧なわけです。
例えば、AはBに対して協力行動をとりますが、BはCに対して協力行動を取り、CはDに対して協力行動を取り・・・で、XがAに対して協力行動をとるという風に、見えないところで互恵関係が生じているのではないでしょうか。
つまり、A<->Bではなく、A->B->C->・・・->X->A
つまり、
無限繰り返しでは、終わりが見えないから協力するでしたが、
ここでは、誰から利益を得るかわからないから、どんな相手でも、1回限りでも協力した方が良い、という風に考えます。
これ、みなさんがよく知っていることわざにあります。
情けは人のためならず
ゲーム理論でどう表現するかは置いておいて、他の人に対して、協力行動や恵みを与える行動をすることで、自分に何かしら恵みが返ってくるってことです。互恵を広く捉えると、以上のように考えられると思います。
(・・・)
まとめきれてないですが、互恵について考えてみました。以上です。
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