iPhoneで撮るアメリカの古都・ボストン〜⓷ 2021年、私たちはパンデミックをどう生きたか?

画像1 ハーバード大学・ジョン・ハーバード像(2021年8月31日)プロスポーツイベントや大講堂での授業など、多人数が集まることが可能なフェーズ4までにはまだ時間がかかる。2020年3月よりリモートで授業をしていたハーバード大学も、ワクチン接種が進んだことから、この年2021年の9月の新学期より18ヶ月ぶりに通常の授業に戻ることになる。この像の左足を擦ると頭が良くなったり、願いがかなったりする言い伝えから、観光客が常に擦っており、左足のつま先はいつも光っていたが、ここまでで表面の錆がきており光が失せていた。
画像2 ボストン地下鉄パークストリート駅(2021年1月15日)地下鉄の路線図と一緒に、マスクの付け方が。この頃には、マスクの付け方がおかしい人はいなくなっていた。2020年12月8日、ついにワクチンの配布方法が公表され、ワクチン時代が到来する。ワクチンは国から州に配布され、州それぞれが配布方法を決めるとされ、関心事になっていた。2021年1月4日、マサチューセッツ州では医療従事者が優先され、1月11より接種が始まった。フロリダのように高齢者を優先した州もある。
画像3 ケンブリッジ市Hマート(韓国系スーパーマーケット)(2021年1月18日)感染の大きな波が来たため、フードコートも一旦閉鎖に。
画像4 ケンブリッジ市ハーバードスクウエア(2021年1月22日)寒くなると、レストランの屋外での営業が難しいが、写真のようなビニルハウスで個別のスペースを作って暖をとりながら営業するケースが多くなってきた。
画像5 ケンブリッジ市ゴーゴーカレー(松井選手にあやかったアメリカのカレー屋)(右)、g牛角(左)(2021年1月)感染の大きな波が来たため、外食はデリバリになるが、アクリル板の向こうにガードが固い。レストランでは、発熱をチェックする温度測定が導入されるところが多かった。一番右は2023年現在のゴーゴーカレーとフードコート。この程度密に席が所狭しと配置されている。
画像6 ハーバードスクウエア(2021年1月22日)屋外で三々五々集まる人たち。2月1日より、75歳以上にワクチン接種が移って行く。スピードアップのために、フェンウエイパークやジレットスタジアムといった大型の施設での接種も開始されたのもこの頃。
画像7 ハーバード大学・ジョン・ハーバード像(2021年1月22日)キャンパス内は原則立ち入り禁止、観光客も入れなかったため、光が失せて像も表面の錆がきている。右は2020年2月、パンデミック直前のもの。
画像8 チャールズストリート(2021年2月6日)マスクはもうお馴染みだが、感染が増してきたのでこの店は客を5人までと制限している。
画像9 ボストン市ホールフーズ(2021年1月27日)2020年現在、スーパーもドラッグストアも無人レジで自分でスキャンして払うのが普及していたが、隣のブースとアクリルで隔離されている。
画像10 チャールズストリート、ビーコンストリート(2021年2月6日)閉じたビジネスが多く見掛けられる。パンデミックが始まって、新しく始まるビジネスはなく、いったん空くとずうっと空いているケースが多い。
画像11 ボストン地下鉄レッドラインチャールズ駅、セントラル駅(2021年2月)連邦政府により、公共交通機関でのマスクが義務付けられている旨の注意が至る所に出されている。アメリカでは、州と連邦政府の権限のバランスがとられており、保健は各州まかせになっているが、公共交通機関と道路は連邦政府に権限が及ぶため、国の権限で規制をすることができる。
画像12 ビーコンストリートのアップルストア(左)トレーダージョーズ(スーパーマーケット、右)(2021年2月6日)感染が増してきたのでこの店は中に入る人を制限しているため、外で待ちが生じている。
画像13 ビーコンストリート(2021年2月6日)レストランは、外のバブルでの営業か、中をアクリル板で隔離するかだ。
画像14 マサチューセッツ総合病院(2021年2月14日)正面の白い建物は1811年建立のブルフィンチ棟だが、その前の白い臨時テントでワクチンの接種が行われていた。右に、雪の中にハートがアレンジされた。この頃から数ヶ月は、ワクチン接種でアメリカが大騒ぎになる。
画像15 ボストン地下鉄レッドライン内(2021年4月2日)この頃、リモートワークの人も多く、また公共交通機関を避けている人も多かったため、人はまだまだ非常にまばらだった。ただ、そのためにメンテが行き届かず、空いた電車で奔放に振る舞う人も見られ、非常に汚れている。
画像16 ケンブリッジ市ミスターバートレー(ハーバード大のすぐ横にあるハンバーガー屋)(2021年5月5日)感染は下火になってきたが、店内は閑散としている。基本的に一方通行で、隣との間隔も空ける。
画像17 ケンブリッジ市ミスターバートレー(2021年5月5日)いろいろなハンバーガーがあるが、世相を反映して「ワクチン(The vaccine)」「集団免疫(Herd immunity)」バーガーが見られる。集団免疫は専門用語だったが、すっかりお馴染みになった。上左が集団免疫バーガー、右がワクチンバーガー。そのほか、大統領選があったので、「バイデン」「トランプ」のほか、2021年1月6日の国会議事堂襲撃事件などもあり、合衆国議会警察(Capitol Police)もお目見えしている。
画像18 ケンブリッジ市ケンダールスクウエア(2021年11月30日)ワクチンが充足したので、公共の場所に入るにはワクチン証明がないとダメというケースが多くなる。 11月にはオミクロン株も発見されている。
画像19 ハーバードヤード(2021年5月5日)まだ、学生が戻らず静かな構内。
画像20 ノースステーションCVS(ドラッグストア)(上)(2021年5月31日)、チャールズストリートゲーリーズ(ドラッグストア)(2021年8月16日)この頃、ワクチン接種を勧める大々的なキャンペーンが国家的に行われる。ワクチン接種は薬剤師でもすることができるため、ドラッグストアでは接種ができる旨の掲示が出ている。費用は無料で国が負担する。2021年の7月には、マサチューセッツ州では対象者の69%がワクチン接種を受けたという高い接種率となった。
画像21 TDガーデン ボストンブルーインズの試合(2020年5月31日)5月10日より、スポーツイベントも再開、25%のキャパで観客が戻る。上の写真ではブルーインズの試合を見にいく人がいる。5月29日からは、ほぼフルのキャパで観客が入り、6月2日からはワクチン接種していればマスクが要らなくなる。ワクチンを接種したら、スポーツが見られるということでワクチン接種を勧めたい意向だ。
画像22 TDガーデン ボストンブルーインズの試合(2020年5月31日)リモートワークや規制を支持する人も多い。急激な再開に抗議する人のウイルスを模った車も試合前に出現。
画像23 ボストンダウンタウン 独立記念日(2021年7月4日)キャンセルされていた独立記念日のイベントだが、ワクチン接種が進み、感染も落ち着いていたことから戻ってきた。マスクをしている人はいない。ワクチン接種が進んだお返しという感じだろうか。だんだん、正常に戻ってきた感覚だ。
画像24 ボストンダウンタウン 独立記念日(2021年7月4日)ボストンダウンタウン 独立記念日(2021年7月4日)旧州議事堂。フィラデルフィアでアメリカの独立が1776年7月4日に宣言され、ボストンでは7月18日にここで独立宣言が読み上げられた。その伝統を引き継いで、毎年独立記念日には独立宣言が読み上げられる。マスクをしないで多くの人が集う。
画像25 ハーバード大学・ジョン・ハーバード像(2021年8月31日)新学期直前。2021年の9月の新学期より18ヶ月ぶりに通常の授業に戻ることになる。左足のつま先は錆がきており光が失せていた。ワクチン接種が授業参加の義務という大学が大多数だった。右は2020年2月、パンデミック直前のもの。
画像26 ケンブリッジ市ターゲット(2021年9月4日)2021年の9月の新学期より、ワクチン接種、マスクなどを条件に大多数の大学がキャンパスでの授業をはじめ、学生の街ボストンには人が戻ってきた。毎年、9月の新学期には、寮やアパートに入る学生が買い物をするため、日用品が方々で売り切れる。パンデミック中はなかったが、2年ぶりに棚が一掃される時期が来た。シャンプー、歯磨き粉、シーツといった日用品が売り切れる。
画像27 (上)マサチューセッツ総合病院前(下)ボストンコモン(2021年9月26日)マサチューセッツ州ではワクチン接種率は高かったものの、やはり反対派は根強い。病院の前や公園で、ワクチン強制接種やマスクに反対するデモの人たちもよく見られるようになってきた。この頃、デルタ株がアメリカに急速に広がりつつあり、3回目のワクチンが盛んに議論されていた。
画像28 ケンブリッジ市Hマート(2021年12月23日)パンデミックになり、貨幣の流通が悪くなり、国全体でコインが不足し、レジではお釣りのないように依頼がある。アメリカはクレジットカードが発達しているが、カードを持っていない貧しい人は現金で買い物するケースが多い(30%はカードを持ってないと言われる)。

いいなと思ったら応援しよう!