X100VIにちょっとお高いアダプターを付けてみた話 PolarPro FUJIFILM X100VI用 フィルターアダプター
X100VI用のちょっとお高いフィルターアダプターを買ってみました。
本当に美しい。このフィルターアダプターを装着したらクラシカルなX100VIの佇まいがより洗練されたものになりました。
このアダプターを装着したX100VIは美術品のような存在感を放ち、机上に置いて眺めているだけで所有欲が満たされます。
この美しいフィルターアダプターの正体は「PolarPro FUJIFILM X100VI用 フィルターアダプター（以下、PolarProアダプター）」です。
なぜPolarProアダプターを買ったのか。理由は2つあります。
まずひとつ目の理由は、30万円近いX100VIのレンズを保護するため。もうひとつの理由は、X100VIにレンズフィルターを付けて防塵防滴のカメラとして使うためです。
実はX100VIは標準では「防塵防滴ではない」ことがFUJIFILM公式からアナウンスされています。
アダプターリング「AR-X100」とプロテクトフィルター「PRF-49」を装着することで防塵防滴能力を発揮。水しぶきや砂が舞うようなシーンや、予期せぬ荒天下でも安心して撮影を継続できます。
X100VIを防塵防滴にしたい場合はレンズフィルターが必須です。
とはいえ、単にフィルターを付けるだけであればPolarProアダプターでなくても大丈夫です。実際、私はお試しで購入した X100VI用のレンズフードのおまけで付いてきた、プラスチックのフィルターアダプターをしばらく使っていました。
1,000円台後半でレンズフードが買えて、おまけにフィルターアダプターが付いてきます。かなりお得なアイテムです。
これはこれで機能的には何も問題がありませんでした。しかしその安っぽさがどうにも気になります。X100VIという高級感のあるカメラに、安っぽくて無骨なプラスチックアダプターが付いていることが許せなくなってきました。
X100VIを目にするたびに悪い意味での溜め息がもれます。やっぱりX100VIには「良いもの」を付けたい。X100VIの魅力をより引き出してくれるアダプターが欲しい。いつしかそんなことを考えるようになり、X100VIに合うアダプターを探しはじめました。そしてあちこち探して見つけたのが、PolarProアダプターでした。
PolarProアダプターは以下のような特徴を持つフィルターアダプターです。
真鍮製の高級感あふれる外観
既存のX100VI用フィルターアダプターの中では薄い
脱着しやすいのでテレコンが使いやすい
ブラック、シルバー、ゴールドの3色展開
鈍く光る真鍮ならではの高級感あふれる外観は、X100VIの所有満足度の向上に大きく寄与してくれます。
真鍮の手触りと重みは、手に触れるたびに「良いもの」を使っていることを私に実感させてくれます。それはプラスチック製のアダプターでは決して得られなかった満足感です。
PolarProフィルターアダプターは見た目や外観だけでなく、機能性も優れています。PolarProフィルターアダプターは既存のX100VIのフィルターアダプターの中ではかなり薄いアダプターです。おそらく頑丈な真鍮だからこそ、この薄さにできるのでしょう。
私はX100VIにPolarProアダプターを付け、そこにKenkoのブラックミストプロテクターと、エツミのフジツボ型フードを重ねています。
ブラックミストプロテクターは逆光や街灯の光をぼんやりとさせるフィルターです。X100VIのフィルムシミュレーションと合わせると「もうこれだけで十分！」と言わせるくらいシネマチックな写真が撮れます。ふだんはレンズプロテクターとして付けっぱなしにできるのもこのフィルターの良いところです。
映画のワンシーンのように。「つけっぱなし」にできるブラックミスト
エツミのフジツボ型フードは、正式名称を「メタルインナーフード 49mm」といいます。新品はシルバーしかなかったため、メルカリで探して購入しました。このフジツボ型フードを付けているとレンズキャップをしなくてもカバンに入れられます。シャッターチャンスのときにカバンから取り出して即撮れるのがよいところです。
結果的にレンズ前がそれなりのサイズ感になりましたが、以前の投稿で紹介したSmallRigのX100VI用のグリップやSmallRigのサムレストとは相性がとても良くて気に入っています。「ネオクラシカル」と名付けたくなるほど美しい外観です。この組み合わせをやっている人をSNSでは他に見かけないため、X100VIが自分だけのオリジナルカメラになったような気がして、それも私の満足感を引き上げてくれる要因となっています。
さらにこれは予想外でしたが、PolarProアダプターはX100VI用テレコンレンズを使うときに便利なフィルターアダプターでした。
X100VIはテレコンを使うときにフィルターアダプターを外さなければなりません。フィルターアダプターの上からテレコンレンズを付けることはできない仕様となっています。
そのため頻繁にフィルターアダプターを外しますが、PolarProアダプターは外周部分に「ギザギザの溝」があるので軽い力でスッと回して付け外しができます。
レンズアダプターとテレコンの付け外しがとても軽快です。
X100VIのレンズに対してわずかにPolarProアダプターのほうがサイズが大きくなっているので、フォーカスリングに干渉せずに回せるのも良いところです。
完璧でまったく非の打ち所のないPolarProアダプターですが、一点だけ私が後悔しているのが「ゴールド」を選ばなかったことです。
PolarProアダプターは「ブラック」「シルバー」「ゴールド」の3色が発売されています。私のX100VIは本体色がブラックだったので何も考えずにブラックを選んでしまいました。
ブラックも十分カッコいいのですが、ブラックの本体色に「ゴールドのワンポイント」はさらにカッコよかっただろうなぁと思ってしまいます。真鍮といえばやはり鈍く光るゴールドです。フィルターアダプターに加えてシャッターボタンもゴールドのものに替えたら、きっと悶え死ぬほどカッコよかっただろうなぁと想像します。
無事に届きました(安堵)。商品写真と実物の配色に違いがあるので、デザインで検討してる人は要注意。
— 神林 裕介、脚本やら実写撮影やらプロジェクションマッピングやら (@kanedanova) June 14, 2024
とはいえX100VIのフィルターアダプターの中では最薄級。PolarProのEveryDayフィルターと組み合わせて、ブラックミスト+PL装着としては極力薄くできた。
※あとUAVOOMサポートから初めて返事きた。 https://t.co/f5MS9iju0W pic.twitter.com/zCtGH50ucR
X100VIのブラックに、ゴールドのPolarProアダプターを装着されている方のX投稿がありましたので引用させていただきました。
やはり思った通りブラック + ゴールドはカッコいいですね。
PolarProアダプターにはFUJIFILM純正のレンズキャップが使えます。
私のようにフィルターの前にフードを付けている人は使えませんが、PolarProアダプター + 何らかのフィルターを付けて運用さえる方は、純正レンズキャップを付けてフィルターを保護できます。
PolarProアダプターは、X100VIの実用性と美観を同時に高める、まさに理想的なX100VI用のアクセサリーです。6,820円と価格は高めですが、カメラの保護、機能拡張、そして美的価値の向上を考えれば、その価値は十分あります。
最後にPolarProアダプターが買える場所ですが、PolarProの公式サイトが一番価格が安いです。ただし送料がかかってしまうため、ポイント還元のある楽天などのほうが実質的には安く買えます。私はAmazonで買いました。