アダプターを使わずに X100VI にレンズ保護フィルターを付ける方法
「X100VIの見た目を損なわずに防塵防滴にするなら」
これ一択です。NiSi X100用 UHD UVフィルター(以下、NiSiフィルター)はそのために存在するレンズ保護フィルターといって過言ではありません。
このシンプルでミニマルな見た目は他のフィルターでは得られないものです。X100VIの美しいフォルムを、フィルターを付けたことでさらに引き立てるような効果すら感じます。純正品のような一体感です。
フィルターが薄いので、X100VIのデザインをまったく損ないません。これは「アダプターが無い」からこそ実現できたサイズと見た目です。
X100VIはフィルターを付けないと防塵防滴にならないことはがFUJIFILM公式からアナウンスされています。
フィルターを付けるためには、通常「フィルターアダプター」が必要です。本来であればフィルターとフィルターアダプターの2点を購入し、X100VIに装着しなければ防塵防滴にはなりません。
しかしNiSiフィルターならフィルターアダプターは必要ありません。アダプターレスでX100VIに直接装着することができます。
実はX100VIで使えるアダプターレスのフィルターは、HaogeとNEEWERからも発売されています。
特にNEEWERのフィルターは、NiSiフィルターとほぼ同じデザインで半額くらいで買えます。
それでも私がNiSIのフィルターをオススメするのは、NiSiというメーカーの信頼度の高さです。フィルターを通してもX100VIの高い解像性能を損なうことがありません。むしろX100VIのレンズを保護することで長期的に画質を維持できると私は考えています。
以下はX100VI + NiSiフィルターの作例です。
これがフィルターごしの写真だと分かる人はいないでしょう。
しかしNiSiフィルターにもデメリットはあります。
ひとつ目は、マニュアルフォーカスで撮影するときにピントリングを回そうとすると、指がフィルターに引っかかってしまいます。NiSiフィルターの外周がX100VIのピントリングよりもわずかに大きく、ピントリングを回そうとするとフィルターに指が当たりスムーズに回せないことがあります。
私はピントが合わせづらいときにマニュアル撮影するくらいなので許容範囲ですが、マニュアル撮影をする人はご注意ください。
もうひとつは価格が高いことです。私がNiSiフィルターを買ったときはAmazonで6,050円でした。NEEWERのフィルターなら半分くらいの価格で買えます。私はα7IVでNiSiの製品を使っていたことがあったので信頼して購入しましたが、よくわからない人にとってはNEEWERフィルターのほうが魅力的に映るかもしれません。
NiSiフィルターをX100VIに装着すると、レンズフードを付けることができません。なので逆光のときなどにフレアやゴーストが写真に入ることがあります。
ハレ切りで対応できますし、X100VIのクラシックネガなどはフレアが入ったほうが印象的な写真になることもありますから、一概にデメリットとは言えない部分ではありますが。
X100VIでブラックミストなどのソフトフィルターやNDフィルター、PLフィルターを使いたい人は「フィルターアダプター」を買ったほうがいいです。
NiSiのフィルターはあくまでレンズ保護しかできませんので、そういった特殊効果のためにフィルターを使いたい人は、フィルターアダプターを最初から買うのをオススメします。
フィルターアダプターについては以下の2記事が参考になると思います。ぜひご覧ください。
NiSiからはこのフィルターと同じデザインで、ブラックミストやソフトフィルターも発売されています。
ただし価格はブラックミストが8,800円、ソフトフィルターが7,150円と安くはありません。
少しでも安くしたい方は、フィルターアダプターを買ってフィルターを取り付けたほうが安上がりです。
NiSiフィルターは、X100VIの魅力を最大限に引き出しながら、防塵防滴機能を追加するための最適なフィルターです。その薄さ、一体感、そして保護性能は、X100VIの価値を長期的に維持するための投資としては安いものだと思います。
最後にNiSiフィルターをどこで買うかですが、NiSi公式サイトで買うと送料がかかってしまうので、Amazonで買ったほうががお得です。楽天は軒並み定価よりも高い料金になっているので注意してください。また、メルカリでは新品よりかなり安く取引されていますので、中古品でも気にならない方はメルカリで購入されるとよろしいかと思います。
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