見出し画像

福岡のフォトグラファーとして収入を得るために考えること

僕は福岡でフォトグラファーをしています。
福岡は地方都市の中でも街がコンパクトであることやアジアの窓口であることなど、特色の強い街です。僕としては福岡で活躍する人が多くでてきてほしいし、写真を中心に稼げる街になればなと考えています。

そんな中で福岡でどのようなことをすれば地を固めつつ、フォトグラファーとして伸びていけるかを考えていることをお話できればと思います。福岡という特色を判断していきたいので、まずは福岡という地域を考えていきたいと思います。

福岡の特徴から考えるフォトグラファーにのメリット・デメリット

小規模事業者が多く、「仲間」意識が強い

2020年の調査ですが、福岡の企業の中で中小企業が99.8%で、その中でも小規模事業者は83.4%になっています。東京と比べても中小企業が中心であることは明らかで、県民性も相まって小規模の団体や組織が多い街です。

メリット
・1つの繋がりからの広がりが大きい
・大きい競合が少ない

デメリット
・撮影だけで大きく収入を得ることが難しい
・撮影単価が非常に低い

アジアとの距離が近く、交通の便も良い

福岡は東京よりも韓国の方が近い距離感から、アジアの玄関口になっています。2019年のインバウンド消費量調査では、全体の85%が韓国、中国、香港、台湾、ベトナムの5つが占めています。また、空港、中心都市、港等のアクセスがとてもよく、移住の方もとても増えています。

メリット
・他県以上にアジア向けインバウンドの需要がある
・移住の方を通じて福岡以外との繋がりが生まれる

デメリット
・関東で活躍されている方が競合になる
・中心都市以外での活動が難しい

2020年代大規模な開発が進んでおり、中心都市が生まれ変わる

天神ビックバンと博多コネクティッドにより、福岡の中心部である天神・博多エリアで大規模な再開発が行われています。商業施設やオフィスビル等も建設されるため、新しい需要の創出が生まれていくと思われます。

メリット
・企業の移転や催しが増えて、撮影の需要が増える
・街の風景が変わるため、写真の差し替え需要やストックフォトでの撮影機械が得られる

デメリット
・競合の増加.
・天神・博多の賃料が高騰しており、スタジオ代等の費用増加が懸念される

写真の技術を学ぶ機会が少なく、教える場の需要が高い

福岡の大学で芸術関連コースがあるのは九州大学と九州産業大学でしょうか。他は専門学校がいくつかある程度で、仕事として撮影するために学ぶ場所はとても少ないと感じてます。オンラインで学ぶことはできますが、オフラインで学ぶ場所が大事だなと感じています。

メリット
・他県から有名な方を誘致するイベントの需要が非常に高い
・技術的な事を学ぶ機会の需要が高い
・全体の技術力が低いため、突出したスキルがなくても仕事に繋がる

デメリット
・レベルを上げようとしても学習に限界がある
・同業の繋がりが増えない
・学ぶ場を探して怪しい人にお金を落とす人が多い

福岡のアートはイラストの文化が強い

少し視点を変えてアートとしての写真を考えてみると、福岡はKYNEさんを代表とするイラストレーターが多い印象があります。展示の数もとても増えてきましたが、イラストの比率が高く、一般の方にも人気が高い印象です。
ただ、Fukuoka Art Nextという形で福岡市としてもアートへの投資を行っているのでアートとしての写真も伸ばしていけると考えています。

メリット
・Fukuoka Art Nextの活動など、市からの支援がある
・アジアと共同の大きいイベントも開催されている
・都市が集中しているので、展示等で人が呼びやすい

デメリット
・写真を作品として見る価値観が少ない
・作品を展示、閲覧できるギャラリーが少ない

街としての成長機会はありつつも課題も大きい状態の福岡

いろいろな視点から見ていくと、街の成長と合わせて収入を得る方法も多様化していくことが想定されます。単純な撮影に限らず、ストックや発信系についても福岡要素を合わせていくことで収入機会を作ることにつながっていくと思われます。
今回は福岡という街を主観的に定性的に分析してみましたが、次は具体的な収入を得る方法をベースに福岡だとどういったことができるか考えていこうと思います。他の視点でこういったことをあるよという方がいたらぜひともコメント等いただけると嬉しいです。