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雪とサウナを求めて道東へ【道東編②】
ここからは目的地である野付半島に向かいます。道東に到着してから塘路までのお話はこちらで見ていただけると嬉しいです。
ポンノウシテラスでガイドさんと待ち合わせ
野付半島までは塘路から車で1時間30分ほど、中標津の町を抜けると林の道が続き、海が見えて来る。
ナビが野付半島に入ったことを示したあたりで、大量の車が停まっていることを目にする。こんなところに何があるんだろうと覗いてみると、バズーカ(望遠レンズのこと)を持った人が並んでいた。
道東はシマエナガを代表する野鳥がとても人気で、知らず知らず通った場所がその撮影スポットだったようだ。
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あいにく私はそんな武器を持ち合わせていないので、スルーしてガイドさんとの待ち合わせ場所であるポンノウシテラスに向かう。
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ポンノウシテラスに到着し、ガイドさんと合流。来る前からとても親切に話を聞いてくださって安心して道東に来れた。
到着したのが12時ごろで、せっかくなので夕焼けに合わせて行こうとなり、ポンノウシテラスで少しゆっくりすることに。
たまたま同じタイミングで台湾から来られていた3人のお客さんと一緒になり、その方々向けに作られていた鮭の定食をいただけることに。
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野付半島へ進む
食事もいただき、準備ができたところでいざ野付半島に入っていくことに。今いるポンノウシテラスは野付半島で居住が許された1番端の建物。
そこから奥へ進むと本当の自然が待っている。今回の目的地は国有林のポンニクル。ガイドさんなしでは入れない場所とあって、とても期待感が高まっていた。
野付半島は日本最大規模の砂嘴で、ラムサール条約に登録されている場所。この半島は堆積と侵食を繰り返しており、人の手が加わらない国有林は、自然の木々やエゾシカ、野鳥たちが生息する独特な風景を感じることができる。
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いざポンノウシテラスから車で移動を始めると、左手に流氷、右手に雪原と全くみたことがない風景が広がっていた。ガイドを聞き、背景を知りながら風景を見れたことがとても幸せに感じた。
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途中海沿いに止まり、流氷を見に行くことに。近づいてみると流氷の鳴く声が聞こえる。以前知床に行った時は遠くからしか見られなかったが、間近で見てみると氷は分厚いし、存在感がとてもある。
この風景を目にして、思わずシャッターを切る。シャッター音すら響きそうなくらい、静かな場所。流氷に気を取られていたけれど、海の向こうには網走の方面や国後島がかすかに見える。流氷、海、島と初めて見る重なりを楽しみつつも、惜しまれながら次へ進む。
いざ国有林ポンニクルへ
流氷を後にして数分、明らかに一般人が入れないゲートを開けてもらい、目的の場所へ。ゲートの内側に車を停め、スノーシューを履いて地に降り立つ。
いざ奥に進もうとすると遠くにシカの群れが見える。こちらを観察しているようで、横並びで立ち止まっている。少しの間だけ様子を見て足を進めると、一目散に逃げ去っていった。
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ゲートに近い草が広がるエリアから林の方に進む。遠くない距離だが、慣れないスノーシューになかなか前に進めない。自分が感じている以上に時間がかかった気がするが、なんとか奥の方まで進んできた。そこにあったのは枯れ木の林。
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出発したのは14時くらいだったはずだが、日はすでに大きく傾いており、木々に差し込む光と海水が流れ込んできている雪が輝いている光景がとても印象的だった。
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ただの枯れ木であるはずなのだけれど、この場所の背景を聞いた上で見るこの木々はとても力強く思えた。特に力を感じた木を写真におさめた。
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ガイドさんの優しさで珈琲をいただくことに。幸い快晴で風もなかったので、ポンニクルの空気と珈琲を一緒に楽しむことができた。世界の果てとも表される場所でゆったり珈琲を飲んでいることが何か嬉しかった。
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いざ日が落ちる時には空の色が赤く染まっていた。時間ごとに変わる風景は時間が経つのを忘れるくらいずっと見ていられる。
そして日が落ちると星が少しずつ見えてくる。この日は本当に雲ひとつない青空で、星空も全方位埋め尽くされるくらい綺麗に見えた。今にも迫ってきそうな迫力で星々が集まり出す。
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慣れない星撮影をチャレンジし、ゆっくりと帰路に立つ。当たり前だが、街灯なんてものはない。手元の明かりを頼りにゆっくりと車へ戻る。ひとつの場所にいたはずだが、この短時間でいくつの風景を見たのだろうという満足感。
早朝改めて野付半島へ
「のつけのつけね」という野付半島の入口にある場所に宿泊していたので、朝日の出前に起きてまた野付半島の奥へ行ってみることにした。
昨日訪れたポンニクルよりも奥の方に進んでみる。ネイチャーセンターのあたりに向かおうとすると雪原に大量のシカたちが。
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早朝周りは何も音がしない。雄のシカたちが戦ってつのをぶつけ合っている音が響く。自然がとても近くにあることを感じられた。
ネイチャーセンターの駐車場に着き、流氷を見つつ日が昇るのを待つ。他にも数名日の出を待つ仲間がいた。
いざ、太陽が登ってくる。塘路で見た時と同じように燃えるような赤い光が流氷を照らしていく。先ほどまでの白く冷たい世界が赤くに色づく。
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朝日が昇るのを眺めながら、時間を過ごしようやく岐路に着くことにした。この半島だけで見たことない自然をたくさん見ることができて大満足。
ガイドさんに頼むと場所の特徴や歴史を聞くことができて、より一層深く知ることができる。またこの場所には訪れたいと純粋に思う。
わざわざ来る価値のある場所。
最後はしっかりサウナでしめる
野付半島を後にして、飛行機まで最後のサウナに行く。釧路空港近くの「KIELO SAUNA」におじゃました。
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サウナで整った状態で気持ちよく飛行機で寝て帰宅しました。いろいろな場所を訪れて来たけれど、これほど心酔した場所はなかった。
もう毎年行く予定を立て始めている。何度も行って、写真を撮って、本にまとめるのが今の目標だ。
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