見出し画像

福岡で写真展を開くために必要な準備とかかるコスト(チェックリスト付き)

福岡でも個人で写真展を開催する方が少しずつ増えてきています。福岡市もアート活動を推進しており、最近はアジア方面とコラボしたイベントも多く開催されています。

福岡の流れに乗って自身の作品を多くの方に見ていただきたいと考えた時に、何を決める必要があるのか、何にどれくらいお金がかかるのかが把握できていない方もいるかと思い、過去の実施経験からそれらをまとめてみました。

写真展を企画する

初心者ほど複数人で開催した方がよい

開催するためのメンバーを集めましょう。自身に影響力がある自信がある方は問題ないですが、基本的には複数人で開催することをお勧めします
1人で100人呼べたとしても、2人で開催すればその倍、3人だと3倍自分の作品を見てもらえる可能性が高くなります。
また、ドリンクの提供など写真とは違うジャンルの方と共に開催することで普段出会えない方とも交流するチャンスを作ることができます。

希望や予算に合わせて会場・期間を決める

予算に合わせて、会場と開催期間を決めます。福岡で開催すると、安いところで1日あたり15,000円で借りることができます。(物販のマージン等は各ギャラリー次第です)
費用を極端に抑えたい場合は、カフェ等で開催すると実施費用は無料で物販のマージンのみという場所もいくつかあります。費用や期間に応じて自分たちに合った会場を選定しましょう
完全無料で開催したい場合は博多駅地下の近藤カメラさんはプリントの依頼を当店ですれば、店内のスペースで無料で作品を展示することができます。フィルムの現像に来る方が自然と目にするので初めて展示する方にもお勧めです。

【会場の種類と福岡での予算の目安】
ギャラリー:20,000~100,000円/日(物販マージンがある場合があります)
レンタルスペース:15,000~30,000円/日ほど
カフェ:0~10,000円/日(物販マージンがある場合があります)

制作したい想いが強い内容をテーマにしよう

写真展のテーマを作成します。
テーマに決まりはありません。
自分たちの作品や今行いたいテーマを作りましょう。

撮影の実施と印刷の準備

過去の作品 or テーマに合わせて新規撮影する

過去の作品を展示する場合は不要ですが、必要であればテーマに合わせて撮影を実施します。開催までのスケジュールに余裕を持って撮影に臨みます。告知のことを考えると遅くともひと月前には現像が完了するようにスケジュールを組みましょう。

【かかる費用】※すべて依頼する場合
・モデル費用
・ヘアメイク費用
・スタイリング費用
・スタジオ費用
・移動交通費等

会場の規模や展示枚数に応じて作品を印刷する

作品の現像と選定が終わったら印刷して展示の準備をします。会場の広さや間取りを事前に確認し、メンバーと割り振りを決め、展示スペースに合わせて作品のサイズを決め印刷の発注をかけます。
額装が必要な場合は展示枚数分準備が必要です。ギャラリーに額縁がある場合もあるので、事前に確認をしましょう。

【印刷費用】
・プリント費用
参考:FUJIFILM プレミアムプリント
A4 1,870円(税込)/枚
・額縁費用

告知・宣伝

紙のフライヤーを作成して、知人に配布する

ハガキサイズほどの紙のフライヤーを作成し、地域のカフェやギャラリー、友人に配って宣伝します。カフェやギャラリーに置くのは最初は抵抗があるかもしれませんが、相談すると気軽に話は聞いていただけます。
依頼しやすくするために、普段からお店に行くようにしておくと相談もしやすくなります。

【制作費用】※すべて依頼する場合
・デザイン制作
・印刷費用
 最安200~300円/枚
 参考:ACCEA

SNS投稿・リールで展示について発信しよう

時代的に1番認知が広がるのがSNSです。メンバーの中にフォロワーが多い方がいればその方を中心に拡散していくと良いでしょう。
インスタのアルゴリズムからしてもリールの拡散力が強いです。(2024年8月現在)

SNS広告でより多くの方に広めよう

予算に余裕があれば作成した投稿・リールを広告出稿するとフォロワー以外の方にリーチすることができます。福岡で絞って広告を打つと1週間で3,000~5,000円でも数千のアカウントにリーチすることができます。

【広告費用】
約3,000~5,000円
※期間、条件で変動します。

会期中

時間までに設営して、いよいよ開場

展示レイアウトに沿って、作品を設置します。会期の前日午後からスペースを借りて搬入すると、余裕をもって設営できるかと思います。

余力があれば飲食の提供ができると、来場者の幅が広がります

会場が飲食提供可能な場合、飲食の提供検討できます。スーパー等で購入できるものを販売するのもよいのですが、イベント出店されている方を招いて一緒にイベントを作ると写真関係以外の方に来ていただける可能性が広がります。
飲食を提供するためには会場がある地域の保健所に臨時営業の申請をする必要があるため、出店者に確認をして申請を行いましょう。

【保健所への申請費用】
・福岡市中央区で実施の場合保健所の費用:3,000円/件

まとめ

企画から開催まで流れに沿って記載しました。やりたいことを詰め込むほどお金はかかりますが、魅力の多い展示になります。自分に合った形を作って開催しましょう。福岡で開催された際には、ぜひ遊びにいかせてください。

展示開催チェックリスト

簡単なチェックリストを以下に記載します。各工程はさらに細かいタスクがあるので、必要に応じて追加していくとよいでしょう。

企画・準備
・展示場所を決める
・展示日程を決める
・開催メンバーを決める
・テーマを決める
・展示タイトルを決める
・会場レイアウトを決める
撮影
・撮影の企画を制作
・写真の編集、セレクト
・印刷発注
・額縁発注
告知
・フライヤー作成
・SNS投稿作成
・SNS広告出稿
本番
・設営
・SNS等での開場報告
・片付け