今回の性交同意年齢の引き上げについての高校生の意見

以前にも話した通り私は性的同意能力について同意年齢16歳以上に引きあげられたことに批判的意見を持っています。法務省はwebサイト上にQ＆A形式で性犯罪関係の法改正について掲示していますが、それによると

”13歳以上16歳未満の人は「行為の性的意味を認識する能力」が一律に備わっていないわけではないものの、「行為の相手との関係で、その行為が自分に与える影響について自律的に考えて理解したり、その結果に基づいて相手に対処する能力」が十分に備わっているとはいえず、相手との関係が対等でなければ性的行為に対する自由な意志の前提となる能力に欠けると考えられる”

法務省：性犯罪関係の法改正等　Ｑ＆Ａ (moj.go.jp)

ことが同意年齢を引き上げた理由だとあります。

これについてまず、「行為の相手との関係で、その行為が自分に与える影響について自律的に考えて理解したり、その結果に基づいて相手に対処する能力」について、実際私の周りには15歳、16歳くらいの人も多くいますが、特に自律的に考える力が15歳よりも16歳のほうが一貫して優れているなどといったことを感じたことはありません。また、早熟などと言われる人たちは同年代の人よりも精神面での発達が早いこともあるので、例えば実年齢が14歳の中学生が16歳に相当するくらいに精神が発達しているということも考えられます。よってこの能力についても「行為の性的意味を認識する能力」と同様に一律に備わっているわけではないものの、人によっては16歳以上と同程度に備わっているのではないかと思います。

次に相手との関係が対等であることについて法務省の同ページには「一般的に相手との年齢差が大きくなるほど社会経験などの差により対等な関係とは言えなくなる/13歳以上16歳未満の人にとって５歳以上の年齢差ならば絶対に対等な関係とは言えない」といったことが載せられていますが、これについても私は懐疑的にならざるを得ないと感じています、確かに年齢の差というものは関係を築くうえで大きなものです。しかし、年齢差が大きいことを根拠に「絶対に対等な関係とは言えない」と決めつけるのは早計だと思います。理由としてまず、一般的に性的行為を行うのは恋愛関係にある人が多いので年長者に対等な関係を築こうとする意志があれば絶対にそれができないということはないと思います。また年長者の意思にかかわらず年少者側よりも立場が上だとは言えないケースとして「年少者が会社の上司の場合（法律上未成年であっても起業が可能）」「長期の入院などによって年長者側の社会経験などが乏しい場合」などがあげられます。

このようなことから私は性的同意年齢については従来の13歳に戻し、年長者との行為については別途法律を作り、全面的に罰するのではなく、例えば行政で行うセミナーをパートナーとともに受講することを義務化して、受講せずに行為を行った場合のみ罰するといった方法をとることが必要だと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
皆さんがどのように考えているかぜひ教えてください。