初めての担当
『最幸な人生まるごと看まもる微笑みナース』ことナースさとみです。
今日は、在宅での体験談です。
私が訪問看護師になって初めて担当させて頂いたご利用者さま、後期高齢者の女性。そして、この時代とても珍しい3世帯でとても暖かく仲睦まじいご家族。
初めて訪問させて頂いた日、かなりの緊張、いろんな不安もある中での訪問。そんな状態を察してか、ご家族の皆さんがとても気さくな感じで受け入れてくださいました。
ご本人とは同郷人ということもあり、訪問を重ねる度、私がバイタルサインや体調確認など伺っていると、ご自分のことはさて置き、「ちゃんと休めているの?」「腰痛めないようにね」などなど、まるで家族の一員のよう気にかけてくださいました。
また、同居されている幼いひ孫さんは、とても恥ずかしがり屋さんでママの後ろにいつも隠れている感じでしたが、訪問を重ねる度に慣れてくれて、私の訪問グッズに興味も持ち、とても可愛らしいナースに変身!私のサポートをしてくれて助かりました。
訪問期間中に、ご本人のお誕生日を迎えられ、ご家族と一緒にお誕生日会🎂を過ごすなど、上京して身内のいない私にとって第2の家族のようなご自宅。
そんなご自宅の週一の訪問は、毎週とても楽しみにしていた訪問でしたが、日に日に状態にも変化が。。。
そんなある日、いつもの日課であるご本人のベットの周囲で家族揃ってのお食事。お嫁さんが頻繁に状態をみながらご家族で昼食を召し上がっていたそうですが、そろそろ食べ終わる頃にご様子をみたら呼吸がとまっていたそうです。「本当、眠るように。。。」と、お嫁さんから私の仕事用携帯に連絡が入り、かなり動揺しながらの緊急訪問。正直、旅立つ前にはいろんな過程がありますが、この方のような旅立ちは初めての体験でした。
ご自宅に着いて、状況確認しご家族と一緒にお着替えをしながらいろんな思い出話。
ご家族より
「おばあちゃん、訪問している間すごく楽しい時間だったみたいです。いつも訪問した後も楽しそうに話してたんですよ。あんな笑顔みたのは久しぶりでした。
最期まで、おばあちゃんらしく楽しい時間を過ごすことができてよかったです。私たちも、旅立ったのは寂しいけど、最期に、おばあちゃんの近くで普段と変わらない光景でお食事ができたので、おばあちゃんも喜んでいると思います。今まで、おばあちゃんと一緒の時間を過ごすことが出来たのでよかったです。これからもずーっと見守ってくれています。ありがとうございました。」とお言葉頂いて、ずーっと我慢していた涙が溢れ出ました。
この方を通して「人の最期は、その方の人生の生き様が映し出されるんだなぁ〜」と在宅医療ならではの体験をさせて頂きました。
ご本人やご家族とご一緒に過ごせた時間やご縁にこころから感謝いたします。
最後まで読んでくださりありがとうございました(╹◡╹)