開く世界、閉じる世界

トランプさん勝ちましたね!(遅い)


イギリスのEU離脱といい、アメリカの選挙といい、ISISといい、昨今のヨーロッパ事情といい、世界でよくわからないが何か起こっています。

「よくわからない」と感じるのは、恐らく報道番組で否定されてる・悲観される・嘆かれている結果がことごとく起こっているからでしょう。テレビでも低所得者層が...と言って説明してくれていますが、いまいち納得(理解)できてません。

個人的に面白い現象なので、何が起こっているのか自分なりに考えてみました。あくまでなんのデータにも基づかない妄想話です。一応書いておくと、特定の政治思想とか政党とかを支持するわけではなく、ただ現象の構造を妄想してみただけということで、悪しからず。


とりあえず国家主義(ナショナリズム)の台頭とでもいいましょう。国際主義(グローバリズム)が反対側です。とりあえず、国内の所得者をこんな感じで分けてみます。

何が不安なのか。例えばよく聞くのは「移民に仕事を奪われる」とかですかね。図にするとこんなイメージじゃないでしょうか。

一方法人でも似たようなことが起こりました。こんな感じ。

進撃のグローバル企業です。


さて、これら移民やグローバル企業はどこから来るのか。この図を少し広げてみましょう。

こんな感じじゃないでしょうか。ちょっと見方を変えてみます。

何が言いたいかというと、国内の低所得者は世界で見れば低所得者じゃないし(移民の方が低所得者)、国内の高所得者(企業)は世界で見ればそうでもない。総中所得。で、こんなことが起こっている。

つまり、一番上と一番下の層に挟まれた人たちの利益と仕事が奪われようとしているのです、上と下から。これがこの現象の構造で、街の不安に現れたのではないかと思います。



じゃあ、なんで移民が増えたのか、グローバル企業が押し寄せるのか。それが、グローバリズムの弊害!

グローバルリズムとはなんでしょう。

・コンピューター・インターネット技術

・交通手段

が発展したことで、情報や人の移動コストが大幅に安くなりました。これらから、

・世界中の情報を調べて、稼げる(他にも安全な、とか)場所を探すこと

・そこまでの行き方を調べること

・実際にそこに行くこと

が安く簡単になりました。そうすると、人々の移動範囲は広がり、稼げる場所には世界中から人が押し寄せます。特に元の国では稼げない人々が押し寄せます。そうすると元々そこにいた人々よりも安く働く人が増えるので、当然のように安く働いてくれる方へ仕事が回ります。

また、企業も販路を世界中に広げたり、安い労働力にアプローチすることが容易になりました。その結果、超有力企業は超薄利多売ができるようになり、中途半端な質と値段の国内企業は駆逐されます。こんな感じ。

労働力にしろ、商品にしろ、同じ質なら安い方が好まれます。


これに対処するために壁を立てて、外から来た人を追い返そうというのがナショナリズム。グローバルリズムとナショナリズムの対立構造が見えました。

国外から国内への人や物の流入に制限をかけ、国民の利益を確保する、これ自体は悪い事ではありません。じゃあなぜ問題と言われるのか、それはまた次に。

最後に、日本でも少し前に話題になったTPP加盟問題もこの一種。というわけで、TPP...PTP...PAP...PPAP! (いろいろ違う)

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