自分の棚卸し。
自分の紹介をするとき、自分をどうやって説明しますか。
多分名前と年齢、場合によっては住んでいる地区や職業などを紹介すると思います。
ではあなたの長所は説明しますか?
多分しないと思います。
じゃああなたの長所を聞かれたときに何を思いつくでしょうか。
就職の際に書く自己紹介文に困った経験はないでしょうか、自分のアピールポイントを書いてくださいと言われたとき、「自分の長所ってなんだろう」と思うでしょう、書いてみると恥ずかしいし、この部分はあの子のに劣るしと悩んだことでしょう。
日常生活をして忙しくいると仕事やスケジュールなどについてはよく考えますが、自分について考えることは中々ありません。
自分にとって重要な事を決断する時に自分を知ることは非常に大切です。
例えば転職をしたい人がいるとします。
その人の転職理由は、久々に会った高校時代の同級生が自分より多く給料をもらい幸せそうにしていて、比較をしたときに、同級生の会社が自分の会社と比べてダメな気がしたからです。
その人はその職場を止めて、給料の良い所に転職をしました。
ただ、その職場は前の職場より休日出勤が多くサービス残業が多くなりました。
その結果必要以上に給料は多くなりましたが自分の時間が無くなりました。
その人は決断に満足するでしょうか。
多分一時その同級生と同じかそれ以上の給料になったことで優越感に浸ることはできるでしょうが一時的なものだと思います。
必要以上の給料は自分の時間がないので満足に消費する事はできないでしょう。
現代社会ではこう言う人他人にフォーカスした決断が多いような気がします。
親が行けと言ったから大学に行っている、兄はいい会社に入ったから自分もそうでなければならない、周りが結婚をしているから自分もしなければ。
これはすべて周りの人の意見が自分の決断だと思っているだけです。
自分の決断をするときやりたい事をやろうと言う人がいます。
たぶんそれはやりたい事がない人からすると聞きたくない言葉だと思います。
またある人は得意を仕事にしようといいます。
得意な事が心躍る者ではない場合があります。
自分には長所と同時に短所があります。
決断をする時にはまずは長所だけではなく短所にも目を向ける事が大事です。
例えば得意なことを仕事にしたとき、得意なことだからすぐにできると思い、後回しにして、納期に間に合わなかったり、大きな失敗をしたりするかもしれません。
その人は得意なことと言う長所を仕事で活用しようとはしていますが、自身の過大評価による先延ばし癖と言う短所にフォーカスできていません。
長所を知ると同時に短所を知ることで決断をする時に、「これはできる」「できるかもしれないけど見立てが甘いかもしれない。」「やりたいことだけどここの部分は自分の苦手なことだから気をつけよう」
自分の長所である得意なことややりたい気持は伸ばして、短所である苦手なことはなるべく回避したりやらなくていい環境に身を置くことが大切です。
無理して苦手な環境に置くことはありません、世の中には星の数程のコミュニティがあってその中で自分の居たい環境を選びましょう。
長所や短所は一人一人違います、価値観や考え方も違いますなので他人の正解や世の中の正解はあなたの正解ではありません。
同時に世の中の正解から外れて悔んだり、悩んだりすることは短い人生もったいないことだと思います。
自分の選択の為の自分の棚卸しを一度してみるのはいかがでしょうか。