花枝自短長#01〜やってみたい仕事〜
「かしおのずからたんちょう」
"自分の個性を認めましょう。それがあなたの魅力です。
そして、ありのままの姿を美しいと思える心を育てましょう。"
人の価値観は違う。それは個性だ。
この個性はこれからも私の軸になるはずだと信じて、この禅語を今日の言葉にしたいと思う。
日記書こうかなと思って始めてみたnoteだが、どうやら日記には向かないって記事もよく見る。
この辺りあまり気にしないのも自分の良い所だとは思うのだが、ハッシュタグで仕事ってのを見て今日は変わってるねと言われた価値観を記していこうかと思う。
私は今、中国・広州におり、絶賛隔離生活中だ。今日で3日目になる。(カウントは2日らしいが)
転職活動中でも、海外駐在を希望していた。私の居る自動車業界では海外拠点も多く、沢山の同僚が世界各地にいる。
一昨年、中国への駐在の打診があった。私は2つ返事で行く事を決めたがコロナの影響もあり、中止になってしまった。
去年また同様の打診があり、こんな状況ではあるが快くOKさせてもらった。
バスケやアメフト、モータースポーツ好きな私の第一希望はアメリカではあったが、中国も仕事面ではチャレンジングな市場であり、日本で言うバブルなような状況だ。
私は日本のバブルがどうだったのか体感したことがないのでまたとない機会だと捉えた。今後は中国も人口が減ることが想定されている為、いつまでこの状況が続くかは分からない。イケイケドンドンでスピーディーかつシビアな国は今、中国に勝るところはないだろう。
隔離明けからはバリバリ中国の市場を把握して、中国ならではの成果物を残す所存だ。
ここまでは普通のサラリーマンの話だ。変わってるねと言われたのはもう一つやりたい海外での仕事がある。
それは拠点を閉める仕事である。
今や自動車業界も100年の転換期と言われており、従来通りの売り方やラインアップでは今後は生き残れないとも言われている。
その為、売れない地域の拠点を畳むことでリソースを他の国に集中させる必要が出てくる。要は撤退である。
簡単に言えば、その地域で働いている人の首を切り、生産設備を売却・売却・移管し、会社と国との調整に入る。
当然、従業員のモチベーションは低く、雇用が失われるので非常に恨まれる可能性が高い。私の責任ではないにしてもだ。
前職の上司に、
「新しく工場を立上げるより、閉める方が何倍も難しい」
という話を聞かされたことがあり、今でもよく覚えている。
確かにいざ始まるって時は希望に溢れ、前向きな気持ちで仕事ができるだろう。
そして、この閉めるという作業は倒産に近い業績悪化がない限りは圧倒的に場数が少ない。もしかしたら私が会社に居る間にそのイベントが発生しないことだって十分ありうる。
それに、この仕事を望んでこれをやりたいと思う人は少ないだろう。きっと楽しくないのは分かってるからだ。
私自身も楽しいことをやりたい側の人間だ。誰だってそう。
だからこそやってみたい。人がやりたくない仕事で、なかなか経験出来ない仕事ってそうはないだろう。
どの立場でモノを言ってるんだとも言われ兼ねないが、色んな人の感情を見ることになるし、想定しなかったことだって起こるはずだ。私はそれを見てみたいのだ。
それをやるにはそれなりの地位でいる必要があるだろう。私は昇進願望はあまりない方だと思っているが、この仕事をやってみたいが為に昇進したいとも思っている。
今回海外駐在に来たのもその仕事に繋がると思っているからだ。
この話を年上の同僚にしたところ、
変わってるね。
って反応を得た。でもそれでいい。私が描いているものがズレてないってことが分かったから。
仕事の価値観は人それぞれだ。だから面白い。
私が誰かからそんな話を打ち明けられたら、変わってるね、じゃなくて
いいね!
って言ってあげようと思っている。そしていつかどうだったのか酒を呑みながらでも聞いてみたい。それもきっと自分がなかなか出来ないような経験なんだろうと心が躍るだろうから。