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【記録】「さなぎダンス」のスタートに当たって
劇団態変の本拠、メタモルホールで続けている「さなぎダンス」、以
下のような趣旨で始まったことを、あらためて確認し、自身の胸にも
刻んでおきたいと思います。
助成制度の見直し等によって、身体障がい者による表現団体:劇団態変が経済的・社会的に存亡の危機に立たされているということは、既にお聞き及びの通りだと思います。
単に経済的支援を行うだけでなく、劇団態変と劇団態変が管理運営するメタモルホールに多くの人が集うようになり、そこで人々の交流が活性化することによって、劇団態変をめぐる状況が様々な意味で好転することを目ざして、年3~4回程度、若手ダンサーを中心にしたダンス公演を同所で行うこととしました。
また、同時に「イマージュ」誌の多面的展開を図るために、ダンスに関する記事を再開します。上記のメタモルホールでの公演を取り上げる(レビュー及びプレビュー)ほか、他会場でのダンス公演のレビューも掲載します。当面は上念が担当します。
これによって、若手ダンサーと劇団態変の交流が盛んになり、イマージュ誌及び劇団態変への注目度、理解が高まり深まることが期待でき、劇団態変への経済的支援もできるでしょう。
ダンサーにとっては、作品発表の機会が増えると共に、劇団態変と交流を持つことで、人間・身体に対する認識を深め、自らの創作を振り返り、確かめることができるようになるでしょう。また、いわゆるアウトリーチへの知見を得るきっかけとなるかもしれません。
公演の運営に当っては、出演者と同じく、若い世代に機会を与えることができるよう、方向づけていきます。
スペースは狭隘で、設備も整ってはいませんが、上記趣旨をご理解いただき、どうぞご協力いただきますよう、お願いいたします。
2012.6. 上念省三
【日程等】
○第一回
2012年7月7日(土)、8日(日) 3回公演
出演:ミスター、井筒麻也+桑野聖子(アンサンブル・ゾネ)、重里実穂(淡水)
○第二回
2012年10月20日(土)、21日(日) 3回公演
出演:劇団態変メンバー、樋口未芳子、山田裕貴
※会場について 態変と「常に変化し続ける」思いを込めて、英語の metamorphose=(さなぎが変態する)をもじって、メタモルホールと名付けられました。7.2M×5.4Mの小さなスペースです。最初は殺風景な部屋が、こつこつ手作りで芝居小屋らしくなってきました。