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粉飾事例「環境経営総合研究所 負債総額264億円」②|2024/12/13配信分

猿樂です
このnoteについて

ERIの経営者は、元損保マンの松下敬通氏です

メディアインタビューでは

「戦後、これだけの復興を遂げた日本は
『できるまでやり通す』の日本マインドを
奮い立たせれば、まだ世界で戦っていけます」

と語るように情熱的な側面があったようにも
見受けられます

※2013-2014年に取材されたもので
ERIは「粉飾真っ只中」にありました

そもそもERIはもともとコンサルティング業で
環境事業の設立経緯としては
出資したベンチャー企業に夜逃げされ
特許だけを引き継いだというもの

そこから、様々な素材を試すべく奔走し
当社を軌道に乗せたまでのストーリーは
金融機関の心を打ったに違いありません

特に「蕎麦屋の石臼」をヒントにしたくだりは
当社の成功ストーリーにドラマチックな肉付けを
しています

「今後も世界的にも類が無いオンリーワンの技術を
保有するグローバルニッチトップ企業として、
「MADE IN JAPAN」の技術力を駆使し、持続可能
な地球環境の実現に向け、全力で走り続けます。」
(2018-19年の取材)

と語っていた松下氏

個人的な見方としては、
周りの期待(か自身の承認欲求)が重圧となり
もはや粉飾から降りられない
という状況だったと想像します

粉飾に至った経緯について、
「15年以上前にマスコミに出ていない事件に巻き込まれ、
ヤバイ人たちに取り付かれ、相当な金額を吸い上げられた。
その穴埋めのために粉飾した」
と語っています。

これが事実だと仮定した上で、
資金流出について早めにオープンにし
真っ当な決算を銀行に提出することができていれば
その時点で融資は多少難があったかもしれませんが
別の手立てが取れた可能性もあります

少なくとも200億円を超える
巨額の負債を抱える必要はなかったと思われます

参考:
東京商工リサーチ

ほかインタビュー記事




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