環境問題は「意識高い系」か
環境問題への意識を高めてもらうには?という問いに、あるモデルさんが発信した内容が炎上したようだ。
僕は大学院時代に地球温暖化を専門に、科学の研究をしていた。
その時も、「地球は温暖化などしていない」という一部の声は大きく強く、いちいちその対応を考えながら研究を進めなければならない状態であった。
メディアも「中立」をうたうために、温暖化している派としていない派の両方の意見を載せたりしていた。
科学的な結論としては、もはや温暖化を疑う理由はない。
今となっては、この点に関する理解はクリアだ。
気候変動が科学であるうちは誰も文句を言わないが、政治にしてしまった瞬間に文句が出るのだ。
コロナも同様。
原発も同様。
にわか科学者が山のように出て嘘を並べ立てるのは、科学に見せかけた政治だからに他ならない。
日本は、ヨーロッパと違って科学を科学のまま受け入れるだけのリテラシーがない。
科学の歴史が非常に浅いためで、仕方がない。
リテラシーが育つのを待つ暇もないので、やはり「科学」と「政治」をきっちりと切り分けるしかないのだと思う。
そのあたり、模索したいと思う。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6383052