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絵本を読む〜『どんぐり』『どうぞのいす』
(2021.10.4)
おはようございます。sizukukoboです。
月曜日は「 絵本を読む」というテーマでお届けしています。
先週は、秋におすすめの絵本として、私の思い出とリンクしている絵本を2冊紹介しました。 どんぐりの絵本を見ると、どんぐりを拾った時の情景が浮かび、松ぼっくりを見ると、一緒に実験をした時の当時の様子が懐かしく思い出される話をしました。
実はその集めたどんぐりが庭で芽を出し、今年ついに実を付けました。初めてのことです。絵本を紹介した翌週に実をつけるなんてすごい偶然だと、とても嬉しくなりました。
今日紹介する絵本は、昨日購入した『どんぐり』と『どうぞのいす』の2冊です。
どんぐりの木に実がなっていることは出先で知りました。家族が見つけて、 わざわざメールをくれたんです。その時には、すでに『どんぐり』の絵本を購入した後で、すごい偶然に驚きました。
この『どんぐり』という絵本はこが ようこさんが描いた絵本です。そして、「語りかけ」という副題がついています。そして帯にも「あかちゃんに選んであげる最初の一冊におすすめです」と書かれていました。
ページを開くと、どんぐりが丁寧に描かれており、言葉も優しく、副題のとおり語りかけるように展開していきます。 どんぐりというものを実際に見たり触ったりできる今のタイミングにぴったりの絵本です。先週もお伝えしましたが、 お出かけをしてどんぐりを見つけたら、その記憶が新しいうちに是非絵本を楽しんで欲しいです。何でも口に入れてしまう時期は、どんぐりを飲み込んだりしないように配慮が必要ですが、見たり触ったりを繰り返して絵本とともに楽しむと、実体験がより豊かになります。
この時期にぴったりの絵本です。お散歩のお供に、一緒に連れて行って欲しい絵本です。
2冊目は『どうぞのいす』です。この絵本は香山 美子(こうやま よしこ)さん作、柿本 幸造(かきもと こうぞう)さん絵、の初版が1981年11月のとても古い絵本ですが、長く読み継がれているとても優しい絵本です。
タイトルからしてとても優しいです。主人公のうさぎさんが小さな椅子を作って、立て看板を作り、木のそばに置きました。立て看板には「どうぞのいす 」と書いてあります。
それを見つけたろばさんが喜んで椅子の上に荷物を降ろし、木にもたれて昼寝を始めました。すると、寝ている間にくまさんがやってきて、立て看板を見て、椅子に置かれた荷物を「どうぞならば えんりょ なく いただきましょう」とろばさんの荷物をもらってしまいます。その後で「からっぽにしてしまっては あと のひとに おきのどく」と かわりに 自分の持ってきた蜂蜜の瓶をおいて帰っていきました。
次にやってきた きつねがそれを見つけて、、、と どうぞとお返しが交互にやってくる、とても優しいお話です。
最後に、昼寝から目覚めたろばさんが目にしたものは、というラストはお楽しみにとっておいて、この時期にぜひ楽しんでほしい一冊です。
『どうぞのいす』を今日紹介しようと思ったのはたまたま偶然です。絵本の内容が秋のこの時期にオススメだなと思ったのと、どんぐりの話からつながっていくと思ったからです。
紹介記事を書いて、とてもびっくりしたのですが、ちょうど今日、私の尊敬する人が同じ絵本を紹介していることに気づきました。紙媒体でしたが、全く気付きませんでした。と同時に感覚が似ていることをとても嬉しく誇らしく思いました。
今日紹介した2冊の絵本は、どちらも私が尊敬している先輩が好きな絵本でした。この偶然の一致を大切に、これからも人との出会いと同じように、本との出会いも大切にしたいと思った次第です。