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絵本を読む『おめでとうかいぎ』『そしておめでとう』
(2022.2.7)
おはようございます。sizukukoboです。
私は曜日ごとにテーマを決めて配信をお届けしています。
月曜日のテーマは「 絵本を読む」です。
この一週間の間に、 節分を迎え立春が過ぎました。
季節が変わりました。まだまだ寒い日が続いていますが、庭の梅の蕾が膨らんできました。ついでに少し目がかゆいです。花粉症の季節だと、改めて春の訪れを実感し始めたこの頃です。
今日は、最近知り合いに紹介した卒園に向けての絵本を2冊ご紹介します。
紹介する絵本は『おめでとうかいぎ』『そしておめでとう』です。
一冊目の『おめでとうかいぎ』は、浜田桂子さんが描いた絵本です。
内容を簡単にご紹介します。
今日はゆうきくんの卒園の日。みんなが「 おめでとう」とお祝いしてくれます。
でもゆうき君はちょっと不安そうです。お布団に入って「 せんせいは やさしいかなあ」「あたらしい ともだちは できるかなあ」そんなことを考えながら目をつぶって布団をかぶりました。すると「ゆうきくん ゆうきくん」とゆうき君を呼ぶ声がします。見ると、通園バッグがそばにいます。「これから かいぎを ひらきます」といい出して、ぽかんとしているゆうき君のそばに並んだものたち。でも、ゆうき君には見覚えがありません。
さて、ゆうき君が招待された会議は一体どんなものだったと思いますか?そして、会議の結末はどうなったでしょうか?
これは、個人的にはお母さんたちにおすすめしたい絵本です。毎日の子育ては本当に大変なことだと思います。昔のことを振り返る余裕なんてない、そう感じる方にこそ手にとって欲しい1冊です。これまでの積み重ねてきた年月はとても尊いものです。この絵本とともに「よくやった、自分」と自分自身をたくさん褒めて欲しいなと思います。
絵本の内容とは話がずれますが、、、。
この絵本の初版は2020年7月。この年の2月頃から外出を控えるようになり、下旬には自粛生活がスタートしました。学校も休校が相次いだ時です。あれから2年経って、あの時に卒園や卒業、入園や入学だったお子さんや保護者の方達はどれほど心配で大変な思いをしただろうかと思います。
未だにマスクや消毒が手放せない生活が続いています。それでも、少しずつ季節や行事を楽しめるようになってきました。この日常を改めて感謝したいと感じた次第です。
2冊目の絵本は『そしておめでとう』です。
この絵本は実は歌絵本です。瀬戸口清文さんが詩を、えがしらみちこさんが絵を描いています。この絵本のラストのページには、
「そしておめでとう」は、1997年、わが子の成長への願いを込めて作られ、今も卒園ソングとして親しまれています。
とあります。そして、この絵本には楽譜はもちろんのこと、奥付の下に、動画サイト、読み聞かせなどのガイドラインについての、QRコードがついています。
えがしらさんの絵がこの詩にあまりにぴったりで驚きました。だから詩が余計にグッと胸に迫るのだと思います。
この絵本が出版されたのは2021.1月でした。 オンラインがだいぶ定着したこの頃、この出版記念イベントがオンラインだったのを思い出しました。
この2年間で、3年前の生活とは随分様子が変わりました。
それでも、子どもを大切に思う気持ちに変わりはありません。子育て中の方や、子どもに関わる仕事をされている方に心から「おめでとう」という気持ちを込めて、この2冊の絵本をお届けします。
1日も早い日常の回復を願います。
マスクを取って、大きな声で歌を歌える、そんな日がもうすぐ戻ってくる。信じて待ちたいと思います。