絵本を読む〜『にげて さがして』『あんなに あんなに』

(2021.8.23)

 おはようございます。sizukukoboです。
 
 最近蟻事件について触れていませんでした。いなくなったからではありません。逆です。ほぼ毎日遭遇することになってしまい、書くことを躊躇していました。ようやく、侵入経路がほぼ確定できたので、対策を講じて、今、 様子を見ているところです。今は検索をすると、同じ悩みを持った人がどうやって解決をしたか、その解決策がすぐに見つかります。今回の蟻も、同じ悩みを持つ人の書いたブログで、解決策を見つけました。枯れた木に巣を作る、その蟻はどうやらティッシュに群がるらしく、理由は木と間違えてやってくるからのようです。アリの巣コロリという薬剤を使って巣ごと退治するために、今見つけてもじっと我慢の状態です。早く落ち着くことを願いたいと思います。

 今日は月曜日。「絵本を読む」というテーマでお伝えしたいと思います。
 今日紹介する絵本は2冊です。『にげて さがして』と『あんなに あんなに』という絵本です。

 この2冊は、ヨシタケシンスケさんが描いた絵本です。
 『にげて さがして』は絵本というよりエッセイに近いでしょうか。立ち読みできる本屋さんなら、その場で5分もあれば読むことができます。私も始めは本屋さんで中をパラパラと見ていました。同じ頃に新作のおすすめとしてSNSでも紹介されているのを見たり聞いたりして、「やっぱり買って手元に置いておこう」となった絵本です。

 内容はタイトル通り。そしてこの絵本の帯がとても素敵です。
 
「にげるために、さがすために、きみのあしは、ついている」

 この本と出会い、手に取り、買って家に持ち帰るまで少し時間がかかりましたが、私は最初から買うことを決めていたように思いました。「逃げていい」と 言ってもらえて、とてもホッとしました。大人でもこんなにホッとするのだから、悩んでいる子どもたちがいたら、ぜひこの絵本と出会ってほしいです。

 ヨシタケさんの絵本は元々好きです。イラストが小さくて可愛らしくて、 特に親子を描く時の表情が好きです。実は『にげて さがして』と一緒に買った絵本がもう一冊あります。それが『あんなに あんなに』という絵本です。
 
 これも帯に目を惹かれました。

「いつか大人になるきみへ むかし子どもだったあなたへ」

そして、おすすめの言葉が「すべての家族に寄り添う絵本」となっています。

 たまたま入ったその本屋さんは、ヨシタケさんコーナーが作られていました。面出しをされたこの本に吸い寄せられるように、手に取っていました。そしてこちらは即決です。 『あんなに あんなに』の方は、どちらかと言うと大人向きにも感じます。長く生きて、過去が充分ある大人が読むと、とてもグッときます。子どもが読む時は大人とは読み方が違うのでしょう。そのままを楽しんでページをめくると思います。

 毎日はとても慌ただしいです。それでも振り返ると、色々あってそれなりに頑張ってきた。そんな自分を肯定できる本だと思いました。自分を否定しやすい私は、時々こういう本をめくって「大丈夫」と自分に言い聞かせたり、本から元気をもらったりする必要があります。「弱っているな」と感じたら、早めにこの2冊の本を手にとって、対策をしたいと思いました。

 絵本を紹介しながら、私は改めて「絵本が好きだなぁ」と感じました。資格があっても知識が豊富なわけではありません。それでもこの「好きだなぁ」という感情は大切にしたいと思いました。人と比べることに意味はありません。人より知らないからといって、自分が好きだと思うものを恥ずかしかったりする必要もないと感じました。

 自分の「好き」は大切な感情です。誰に遠慮することも必要ありません。堂々と「好き」と言える自分でいたいと強く思った次第です。