絵本を読む『サンタさんのおとしもの』『クリスマスオールスター』
(2021.12.20)
おはようございます。sizukukoboです。
2021年も残すところあとわずかとなりました。振り返れば毎年1年1年は早いと感じますが、今年は音声配信とこのnoteがあったおかげで、どんな風に過ごしてきたかが可視化されました。日々の生活はささやかですが、自分なりの試行錯誤を前向きに受け止めたいと思います。振り返るだけではなく、来年の2022年をどのように過ごすかも楽しんで考える11日間にしたいと思います。
月曜日のテーマは「絵本を読む」です。
今週は先週から引き続きクリスマスの絵本を2冊紹介したいと思います。
1冊目は『サンタさんのおとしもの』
2冊目は『クリスマスオールスター』です。
まず一冊目の『サンタさんのおとしもの』を簡単にご紹介します。
この絵本は去年出版された割と新しい絵本です。三浦太郎さんという方が描きました。『くっついた』『なーらんだ』の作者と言うと絵が浮かぶ方も多いかもしれません。 三浦さんの書く人の表情が愛らしくて私は大好きです。
この『サンタさんのおとしもの』は、主人公の女の子が大きな赤い手袋を拾うところから物語が始まります。サンタさんの落し物に違いないと思った女の子は、急いで、とうのてっぺんに登ってサンタさんを探します。街並みを見ていると、遠くの方にいたサンタさんを発見します。サンタさんが入ろうとしていたお家は、何とその女の子のお家でした。急いでお家に戻った女の子はサンタさんに落し物の手袋を渡すことができるのでしょうか。また、サンタさんから贈られた女の子へのプレゼントとは一体何だったのでしょうか?
この絵本の表紙は夜の街をイメージした黒が際立つ雪の降る街です。
私はこの表紙がとても好きです。絵本屋さんに並べられていても、大きい絵本ではないけれど目を引く装丁です。そして、雪降る街の街並みの中に「これはもしかしたらあの有名なアンデルセンの物語に出てくる主人公では?」とか「馬がいて女の人が赤ちゃんを抱いている。クリスマスといったらこの絵は、、、。」など、ページを開くごとに想像を掻き立てるイラストが散りばめられています。街並みはとても静かですが、美しくて楽しくてあったかい作品だと思います。クリスマスシーズンにぜひ手にとってほしい一冊です。
2冊目の『クリスマスオールスター』は、中川ひろたかさん/文、村上康成さん/絵です。この二人なら間違いなく楽しいお話だと想像ができます。
内容を簡単にご紹介します。
今日はクリスマス。みんなでクリスマスの準備をしています。ツリーを飾って歌も歌って、みんなで楽しんでいると「いいないいな。 わたしだってクリスマスしてみたい。」という声がします。声がする押入れを開けてみると、それはおひなさまでした。 「わたしだって素敵なドレス、プレゼントしてもらいたいわ。」そう言います。おだいりさまも「一度でいいからクリスマスパーティーやってみたいです。 シャンパン飲んで、ケーキを食べて、、、。」と言います。「それなら僕だって」と 鯉のぼりが出てきます。鯉のぼりはサンタクロースと一緒に空を飛べたら素敵だろうな、と言います。押入れにしまわれた季節のものたちが口々にクリスマスをやりたいと言い出し、それを聞いた子供たちが「だったらみんな出ておいでよ。みんな一緒にクリスマスをしよう」と呼ぶことにしました。すると、出てきた出てきた他にもたくさん出てきました。ビーチボールに扇風機。蚊取り線香や、なんとさつまのおいもまで。みんなが出揃った後で、さて、サンタさんはやってくるのでしょうか。ラストはぜひ絵本を手にとって読んでみてください。
この絵本を読むと、日本の四季の豊かさや行事ごとに使われるものの豊富さに驚かされます。当たり前に過ごしてきましたが、春夏秋冬、式があるということは本当に素晴らしいことだと改めて気づかせてくれます。
今年も一年、無事に終えることができる感謝の気持ちがふつふつと湧いてくる一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました。