IPv6接続(IPoE)でも不安定なら有線ブロードバンドルーターに買い替えてみるほうが早いかもしれない
これまでのIPoE接続で家電量販店に売っているようなWi-Fiルータを使うと毎回、回線が不安定になったり格ゲーに影響が出たりしてきたので、その報告と対策のノートです。
家庭用Wi-FiルータはIPv6の接続安定性が低すぎると思う
まず自分のIPoEとの歴史を語る必要がある。
これは単にいかに家庭用Wi-Fiルータが安定しないかという愚痴を話したい(記録に残しておきたい)だけなので、結論から読みたい人は「2023年 GMO光アクセス + Aterm WG2600HS2」ぐらいの項目から読むといいです。
2017年 InterlinkのZOOT NATIVE(DS-Lite) + RT107e
IPv6の接続サービス(IPoE)が普及され始めた頃。
これまでInterlinkのPPPoE接続でNEC製PA-WG1800HPを利用していたがラグることが増えた。
回線速度も安定しなくなってきた為、周辺にネット利用者数が増えたのだろう。
IntelinkのメルマガでDS-Liteが利用できると知って、ZOOT NATIVE+RT107eを試した所、マンションタイプでもRT107eの理論値である100Mbps近く出た。
安定した接続性能で、格ゲー(ストV)も問題なくできていたが2年経ってワープ現象が起きるなどラグることも増えた。
ストVのネット環境自体が悪くなっていく一方ということもあって自分の回線状況が悪かったのかストVサーバ側が悪かったのかは不明。
2019年5月25日 IIJmio FiberAccess/NF(DS-Lite) + 市販のBUFFALO製ルータ(覚えてない)
引っ越しによりフレッツ回線を「フレッツ 光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼」(最大1Gbps)に変更。
合わせてプロバイダもTier1のIIJmioに変えてみる。
これに合わせてギガビットイーサに対応させるべくBUFFALO製のWi-Fiルータを購入。
これは最悪だった。
この頃は11acの普及が広まり始めた頃で、11acを使えるものを……と探して結構お高めのものを買ったのに、DS-Lite接続もPPPoE接続も怪しく定期的にネット回線が切れる(もちろん使用実績のあるLAN接続)。ルータ目的では二度と買わねえと決意して返品。
2019年5月23日 IIJmio FiberAccess/NF(DS-Lite) + WG1200HP3
ネットで調べた結果NEC製の評判がやはりいいのでWG1200HP3を購入
が、最悪。
ストVで対戦中、2~3ラウンドに1回1秒ぐらい停止するようになる。
(PPPoE接続だと1秒停止現象は出ないが、ポート開放していてもワープラグが頻発に起こる)
設定を変更することで延命措置ができることに気づくも延命は延命であって、どこかで必ずこの現象が発生する。さらなるWi-Fiルータの買い替えを決意。
2019年5月28日 IIJmio FiberAccess/NF(DS-Lite) + RTX1200
※YAMAHAは業務用の中小規模の事務所なんかで使われるルーター(Wi-Fi機能はありません。ご注意)を作っています。
普通に買うとクソ高いRTX1200ですが、当時中古ならAmazonでも9000円弱で買えることを知ってポチる。(今なら6000円出せば買える)
⇒問題なし!ストVの一時停止ラグも起きないし、ワープ現象も少ない!
この環境で3年運用するも、この時の回線環境は「フレッツ 光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼」+「IIJ」で確か月合計8,000円弱ぐらいの回線必要がかかっている。
一度安定した環境を手に入れたら多少金を払ってでもこの環境を維持したいと思っていたのだが、光コラボモデルのほうがだいぶ安いということに気付いて光コラボモデル業者を調べた結果、GMO光アクセスに乗り換えることを決意。
※GMO光アクセスは契約期間の縛りがないのでとりあえず試してみてダメなら他をためそうと言う考えでした。
2023年 GMO光アクセス + Aterm WG2600HS2
GMO光アクセスは契約時にv6プラス接続を標準でサポートしているWi-Fiルータ(WG2600HS2)を勝手に発送してくる(0円レンタルで37ヶ月利用で返却不要になる)ので、それを使う。
ストVは2022年10月に引退。そこからはGGSTをずっとプレイしていたが、GGSTはストVに比べて遥かにネット対戦の安定度が高い。
にも関わらず、WG2600HS2ではストVの時と同じように相手によって3ラウンドに1回は1秒ぐらいラグったり、Twitterを見ていても画像表示されなくなるなど、IIJmio+RTX1200でのDS-Lite接続時には起きたことのないような根本的な不安定性を見せた。
余計な声が乗ってたので音声は入ってません。
わかりやすいGGSTの例1。2回目の投げの最中にラグってます。
わかりやすいGGSTの例2。
相手の攻撃をカウンターヒット中にラグってます。
この動画のためにわざわざダメな環境を再現してプレイしているので申し訳ない……。
2023年 GMO光アクセス + RTX1210
そもそもどうしてRTX1200を使わなかったかと言うと、RTX1200はGMO光アクセスで利用しているv6プラスに対応していない為です。
※IPoE接続(IPv6接続)と言っても、サービスに対応した接続方式がいろいろあって対応するものを使う必要があります。
なので、RTX1210に買い替えることを決意。
新品も中古も覚悟が必要な価格
RTX1200同様、普通に買えばバカ高いRTX1210も中古品を買えば2万~3万で買える。Amazon以外の安いとこなら1万5000強ぐらいのも見た。
でも、3万円といえば一般的に家電量販店で売っているハイグレードな無線LANルータもこれぐらいの価格。
にも関わらず、それだけ出してもIPv6(IPoE)で接続する限り安定しない可能性が高いともう十分経験してきました。それなら業務用に広く使われる信頼性のあるYAMAHA製ルータを中古で買ったほうがよくないか?
そもそも高い金払っても詳細な設定を弄れるわけでもなくCPU使用率とかログとかも見れなくて問題が起きたときの切り分けすらできない製品ってなんだよ?
Wi-Fiルータって金額が高くなっても別にルータの安定性が上がるわけじゃなくて、無線部分がボリュームアップするだけなんですよね。
安定性を優先するなら実績のある有線ブロードバンドルータを買ったほうがいい気がします。
GMO光から送りつけられたルーターとしては問題のあるWi-FIルータ(WG2600HS2)はただのWi-Fiアクセスポイントとして利用すれば良いわけだし、機器的にもWi-FiはWi-Fi、ルータはルータで負荷分散できてたほうが良いはず……。という考えで買いました。
元からWebUIでIPv6関連の接続がサポートされていなかったRT107e、RTX1200ではコンソールからコマンドを入力する必要があって正直敷居がバカ高なのでちゃんとネットワークの勉強をした人でないと厳しかったのですが、RTX1210はWebUIでポチポチクリックしていくだけでIPoEの接続設定からセキュリティ関連までやってくれるのでかなり楽でした。
結果:問題になっていたGGSTチョットラグる現象と、画像読み込まれない現象が解消!
IIJmio(FiberAccess/NF) → GMO光への回線変更の結果
計測サイトはhttps://www.speedtest.net/
接続先は「i3D.net」固定。
i3D.netにした理由は特に無いが、自動接続されたところでかつ、居住地から結構離れた東京なのでここでいいやって感じで決めた。
測定にはアプリ版を使用している。
IIJmio(FiberAccess/NF) + RTX1200
ping:21ms
DL:500Mbps
UL:200Mbps
GMO光+RTX1210
ping:15ms
DL:500Mbps
UL:200Mbps
速度はほぼ変わらず。
pingが21ms→15msに変わっているのがかなり大きく感じる。
ULが落ちることはあるっぽいが、ULをそこまで使わないので気にならない。
ちなみにGGSTの回線状況もこんな感じになった。
おまけ:安定性のわかりやすい差
LAG WATCHを使用してAterm WG2600HS2とRTX1210の安定性をどうにか比較できないかと試してみた。pingを一定間隔で送り続けてping値とジッターとパケットロス率を確認できる。
平日15時頃から19時までの約4時間で計測した。
赤枠で囲んだ上2つがWG2600HS2、1%未満だがIPv4、IPv6共にパケットロスが発生している。
青枠で囲んだ下2つがRTX1210、IPv4、IPv6共にパケットロス率0%。
ちなみに、「RTX1210」と書いているその下の「0.008%」のパケットロス率はこれもWG2600HS2のもの。土曜の深夜2時~朝9時まで放置したらこういう結果になった。
詳細は以下の通り。
--ちなみに、って書いてたやつ--