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【シャニマス】七草にちか WING長文感想(ネタバレ有)

※このnoteには、アイドルマスターシャイニーカラーズの『七草にちかのWINGコミュ』、『明るい部屋』『きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!』、園田千代子、月岡恋鐘、浅倉透、市川雛菜、樋口円香、その他色々なネタバレを含みます。
画像盛りだくさんで情け容赦のないネタバレが貴方を襲います。

読みやすいように頑張って順番に書こうとしましたが、感じたことをバラバラに書いていたらグシャグシャになりました。
もしかしたら完全に同じ内容があるかも知れませんが、その時は我慢してください。

画像をできるだけ使わずに簡単に加工としてた時期と、諦めて画像バンバン使ったるわという時期があります。統一感がありませんがそこも我慢してください。

あと、選択肢以外のコミュ回収というのを基本やらないので、自分が見えている狭い範囲のみの感想です。

でも1万8千文字近くあります。



第一印象

意識高くて小生意気だけど素人で引っ込み思案、あるいは心配性。
それが七草にちかをプロデュースするまでの、SHHis発表動画と4コマから感じた嘘偽りのない七草にちかへの第一印象だった。

シャニマスは見てわかるほど簡単なキャラを出してくるはずがない、なんてのは今までに何度も経験してきたのに、なぜかそういう気持ちでWINGに挑んでしまった。


【オープニングコミュ】<she>

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最初にシャニPを騙して倉庫に連れ込み、オーディションしてくれないと人を呼ぶぞと脅しダンスを見せて疑似オーディションを強制する所から始まる。(めちゃくちゃすぎる)

しかし話を聞いていくと、不安と焦燥と期待が入り交じった言動や表情でした。恐らくは、自分がやっていることに対しての不安と自信の無さからくる両方、そしてアイドルという憧れへの第一歩としてプロデューサーへ直接アプローチする期待でしょうか。


【シーズン1コミュ】grab your chance

このタイトルを見た瞬間にギミーさんの公式4コマでの美琴との絡みを思い出していきなり震えました。

このコミュは特に重要なコミュでした。

・アイドルはどうすればアイドルになれるのか

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輝きの無さに対して戸惑い、アイドルはどこから

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これを見た時、卵が先か鶏が先か、という話を思い出しました。
特別な子がアイドルになるのか、アイドルを続ければ特別になるのか,ということなのかと思いましたが、少しミスリードのような気もします。
(ちなみにこの答えは実際にはどっちも正しいのでしょう。続けられるかどうかは別として)

この話はおそらく、特別や平凡といった話だけでは無いと思います。

だって、アイドルに憧れて、今からダンスするから見ててくださいね!と言っているにちかは“明るくて、楽しそうで、みずみずしい輝きに満ちて”います。

パフォーマンスを始めるとくすむ”で勘違いしたくないのが、平凡だからくすむのではありません。パワーが足りなくてくすむのではなく、なにかのコピーだからくすむのです。

もっと言えばなにかのコピーだからくすむのでも無いのかも知れません
明るく、楽しそうであれば、おそらくコピーでさえ輝いて見えると私はそう思います。

だってコピーバンドだって、楽しそうにやってる人たちは輝いてますからね。問題はどこまでそれを続けるか、ということなのでしょうが、ここでは置いておきましょう。

音楽はコピーから入るのが正道と言っても差し替えないレベルのような気がしますが、アイドルはどうなんでしょうか。

にちか本人のみずみずしさが失われる程にコピーされたダンスを踊る子をどうやってプロデュースすればいいのか、実際迷う話ではないでしょうか。
シャニPがこれまでにない程戸惑っているのはそういう話だと感じます。

ってここまで色々書いたのに、

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これです。

これは効きました。明らかに『にちかの実力』に対しての話です。
私には既にシャニPがアイドルの実力に対して見誤ることは無いという信頼があります。

でも、先程も書いたようにシャニPがこう考えるのは、にちかが「平凡な子だから」では無いような気がしています。
正しく書くなら「なにかのコピーを続ける子をプロデュースした時に、シャニPに見える将来のビジョンが無い(考えたことがない)」というのが正しいのではないでしょうか。

これまでに担当したアイドルは、相談ずくでキャラ設定やプロデュース方針を設定し、内に秘める特性をアイドルとして顕在化させてきました。

でも最初から最後までなにかのコピーの場合、どうなるのでしょう。
それで本当にアイドルとして大成するか疑問に思うのは誰でも疑問に思うことだと思います。

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シャニPは自分のアイドル定石に当てはまらない子には結構戸惑います。
雛菜や透しかり、ペースを崩されると肝心な事を言えていない(結果相手に誤解される)というパターンが多いです。

今回のにちかも、そもそもの出会い・第一印象・現在の印象でかなり戸惑っており、やはりここでもきちんと意図を伝えきれていません。

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出かかった言葉を飲み込むよりも先に「そういう意味じゃない」の正しい意味を教えてあげてほしかった。


【シーズン2コミュ】なみ

レコード屋に展示されている過去のアイドルの名盤を見ての会話。

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ここのにちかは、マイナーな推しを知る人を見つけたオタクを見ているようでした。
つまり、私にはにちかが“明るくて、楽しそうで、みずみずしい輝きに満ちて”見えました。

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お互いの発言が完全に重なっているシーン。
字幕はシャニPだけのものだが、にちかも喋り続けている。

好きってすごいですね。

Twitterでどこかのオタクが、限界化しているのを見るのが面白いように、誰かが楽しそうにしているというのはとてもパワーがあります。
このシーンの七草にちかは完全に魅力的でした。

あ、こんな顔もするんだな。という感じです。


・八雲なみへのあこがれ

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そして別選択肢のこれ。

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これだ。これがにちかシャニP縛っている

にちかは本気で「アイドル八雲なみ」が好きで、憧れている。それは過去にないほどの言葉と表情に強く現れていた。シャニP自身にも強く心に残ったはずだ。

はい耳3

笑顔でグイグイ来る!


【シーズン3コミュ】on high

レッスン中にうまくダンスできないまま、にちかの体力を配慮したダンストレーナーとシャニPのドクターストップがかかり、シャニP問答になります。

これまでにも不安げな表情や、焦りを感じさせる言動はありましたが、ここにきて七草にちかは自己評価が低いことを確定させる発言が出てきました。

・八雲なみを真似する意味

今の段階で八雲なみのステップを真似することが現実的に厳しいのでは、という指摘をしようとする所を遮ってにちかに反論されるシーンでは、なぜ苦しんででも八雲なみを真似しなければいけないかが語られました。

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特別な八雲なみと比べて、七草にちかが普通(平凡)であるためです。

道で立っているだけでそこだけスポットライトで照らされたように明るい八雲なみ。
それに比べて、ただの人混みになってしまう自分。

自分の足でどんな靴も履けてしまう特別な八雲なみ。
それに比べて、誰かの靴を履かなければ何者にもなれない普通の自分。

この劣等感、さらに言えばWING優勝しなければ終わりという条件が強烈に八雲なみの靴を借りるように駆り立てるのでしょう。


・普通の女の子という属性

歴代のアイドルマスターにも「普通」に分類される子は何人かいます。

中でも有名なのは、天海春香島村卯月でしょう。
(ミリマスはあまりにも知らないので除外させてもらいました。ごめん)

でも彼女たちは実はそこまで普通ではありません。結構何かしらの特徴があります。(と言っても私は浅い所しか知りません)

天海春香 … 頑張り屋。ドジだが明るく、根気と責任感が強くチームのまとめ役
島村卯月 … 頑張り屋。笑顔が素敵(プロデューサーと本人の共通見解)。何気にスタイルも良い。

人間というのは面白いもので、基本明るい性格・楽しそうとかいう「そういう人結構いるよね」程度のものでも立派に武器になります。
他人が楽しんでいる姿というのはパワーがあるからです。

例えば、Twitterでオタクが沼に浸り泣き喚きながら「もう限界」とブクブク泡を吹いている様を見るのはとても楽しいと感じるのではないでしょうか。

話が逸れましたが、先に上げた2名に共通することは、頑張り屋で自分を普通だと思っていることです。

例に漏れず、「七草にちか」も同じく自分を普通だと思っています。

では、にちかも同じようにそういうちょっとした武器になるものがあるのではないでしょうか。

ライブに立つ笑顔はトイレの鏡の前で作ってきた作り笑顔、憧れのステップを真似てアレンジをして失敗する。歌唱力に関しては一切の描画無し。

WINGを見ていてわかるのは、たった一つだけ。
血反吐を吐く勢いで八雲なみをやりきるという執念だけが凄いというそれだけです。
尋常ではない根性です。(にちかの場合頑張り屋というよりは、必要にかられてという方が正しい気がします)

ただ、それがアイドルの売りとしてキャッチーかというと、全くそうではない性質のものでしょう。頑張ってるところは基本的に外には見えませんから。

また他にも、プロデューサーを嵌めるぐらい思い切りがいいのと、朝コミュで随所に見せる小生意気であるという特徴もあるのですが、これまでのアイマスアイドルならこの2つが軸となりアイドルをしていてもおかしくないのに、「アイドル七草にちか」になると途端に両方とも消えます

それはWINGを優勝する必要があるというプレッシャーや八雲なみへの厚い信頼がそうさせるのだと考えると当然のように思えますが、しかし、本来持っている個性というのは滲み出るものです。
どこかで濃くとも薄くとも出てくるのです。

ですから、にちかには今の所、アイドルとして良くも悪くも目立つところが何も無いとも言えます。
にちかの自信の無さはここから来るものでもあるのではないでしょうか。

また自分の評価と、他人の評価(それもアイドルプロデューサーの)が一致している(プロデューサーは口に出して言っていませんが)のも相まってにちかが自分に自信を持てない理由となっているような気がします。

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・283プロの他の普通のアイドルについて

閑話休題的な話なので読み飛ばしていいのですが、283プロにはお前のようなクラスに一人は居るか、という尋常ではなく可愛くキャラが立っている、普通詐欺のように言われる園田千代子がいます。

彼女は、にちかと遠いようでいて、それでもかなり近い子だと思っています。

千代子の場合、実はアイドルをもともとアイドル志望ではなかった上、自分にはアイドルとしての武器が何も無いと思っていた(実際は置いておいて、この自意識は未だ変わっていないはずです)からこそ、セルフブランディングとしてチョコ好きアイドル(嘘ではなく本心から好きでやりたいと思った)として積極的に売り出して行くわけです。

八雲なみに厚い信頼を寄せるほど好きで、八雲なみを真似るにちかとの違いはなんでしょうか。

千代子は、「自分は普通だから」という判断からチョコという補助を用いています。ちょっと無理がないか?と思うチョコアイドルという設定でも、それが本心からやりたいことで、そこを軸にアイドル活動をするからアイドルを楽しんでいるので、普通とは言えない程の味がしみ出てきています。

にちかも「自分の素では無理」と判断して八雲なみという補助を使いますが、実はにちかが明確に「こうやってアイドルやりたい」と明言したシーンはありません。「やるしかない」という半ば強迫観念で八雲なみのステップを真似ています。

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つまり、両者の違いは園田千代子は本気の妥協(※)で、にちかがWINGで見せたのは妥協の本気(200%)だったのだと思います。
※設定として無理のあるチョコアイドルという意味で妥協。実際シャニ内の業界人にもそう言われるコミュがある。もはや妥協ではなく立派なアイデンティティになってます。


また、アイドルの権化たる月岡恋鐘も私は普通の子だったと思っています。

少なくとも、283プロに所属するまでの恋鐘(GRADで見れる)は間違いなく普通の子です。目指す具体的な理想像が無く、漠然とアイドルになるという意思の強さだけでアイドルになったのが恋鐘です。

283プロに所属するまでの恋鐘は、持ち前の明るさと類まれなビジュアルはあってもアイドル業界から見れば「普通側」でした。

何度オーディションに落ちても不撓不屈の精神で練習!練習!(実際には折れかけていたところも含めて普通です)
そして283プロに入り、うまく行かないところがあれば練習!練習!です。にちかに似てませんか?

ただ、彼女は自分自身を普通だと思っていません。自分はアイドルに向いてる!アイドルになってみんなを笑顔にしたい!と考えていて、練習すれば最後にはゴールに到達すると信じて練習し続けるタイプの人です。
(もちろんシャニPやアンティーカという支えは必要です)

アイドルの素質はありながらも普通だった子が283プロに入り、シャニPに出会い、アンティーカに出会い、宇宙一にまでなろうとしているのが月岡恋鐘だと私は思っています。

だから、実はにちかのWINGプレイ中に、何回か「ちょこ先輩がここに居てくれたら優しく相談に乗ってくれるのに…」とか、「あ~!今ここに恋鐘が『おはよー!』って乗り込んできてくれたらどれだけ助かるか!」とか思ってました。

恋鐘はトランプでいうジョーカーです。
にちかと恋鐘は一見危険な組合せに見えるかも知れませんが、にちかの迷いを優しく一撃で壊してくれると思います。

にちかの話に戻ります。


・にちかの自己評価の低さ

既存のシャニマスアイドルの中にも自己評価低い組はそれなりに居ますが、七草にちかは群を抜いてその低い言動が見受けられます。(まさに言葉だけではなく表情にすらも露骨に出る)

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自己評価の低さの原因は、シャニPが珍しく内心で明言してしまうほどに平凡であること。

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オープニングコミュ(she)にあった、この発言はよくある謙遜発言かと思っていたが本心でもあったのでしょう。

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きっと平凡な高校生だなって思われたと思うんですけど――

普通であることの裏付けのように他者の評価と自己評価が平凡で一致しているんです。

しかし、にちかは正しく自分を客観視できているわけではありません。
目指す「八雲なみ」との自分との差を意識した時、漠然とものすごく差があるぐらいにしか理解できていないと思います。

アイドル始めたての普通の子が、余裕でWING優勝してSランク到達するであろう「八雲なみ」をお手本にするというのがどういう事かというと、野球のイチローに憧れたバットの振り方もわからないような子が野球を始めて、お手本をイチローに据えて練習を始め、あまりの差に絶望するということです。

たぶんダンストレーナーやシャニPは段階を踏ませたレッスンをさせているはずですが、にちかは自分の今の実力とWINGを突破する為に必要な力を意識できていない為、八雲との差だけを感じて強烈な焦りが生まれ、ただがむしゃらにレッスンをしてしまうのではないでしょうか。

八雲なみに追いつくように、八雲なみになれるように。

実際にもこの問題は非常に多くの人があらゆる面で直面する出来事です。

スポーツだけに限らず、絵を描いたりゲームをしたりした時、自分が客観的に見て下手なのを理解できる人は結構多いですが、自分の実力を正しく把握している人は非常に少ないと思います。
だから皆なにかの数字で物事を図ろうとするのですが、中にはその数字すら信じない人もいます。それだけ自分の実力を正しく把握するというのは難しいという訳です。

そういう意味でも、にちかは「そういった比較をしがちな普通の人」であり、その中でもネガティブ寄りな普通な人だと思います。
(短期目標として見据えた人物を間違えたせいでもあるので、素のにちかは違うかも知れません)

自分ができることを過大評価しがちな人によく陥る「なんもわからん」→「完全にわかった」→「ちょっとできる」で有名なダニング・クルーガー効果の逆がにちかに起きている(今後起きる)ような気がします。
(最初から意識が高く自分の能力の低さだけを知っているので、「なんもわからん」→「アイドル(八雲なみ)ちょっとできる」→「(八雲に追いついた時、手本が無いので)なんもわからん」になる)


・特別だからアイドルになれるのか、アイドルだから特別なのか

何度も同じ画像が出てきて恐縮ですが、アイドルはどうすればなれるのかでも書いた内容がここでも語られています。

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現実的に考えて、特別でない人間は練習するしかありません。
にちかの言っていることは正しいと思います。

しかしシャニPが言いたいのは、その靴は特別ではないかもしれないし、特別でないなら、本当に特別な靴を履く必要はあるのか?という事です。

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靴に合わせる』くだりは『プレゼン・フォー・ユー!』で天井努の回想の内容との相乗効果でプレイヤーにダイレクトアタック。シャニマス、闇のゲームか?

『プレゼン・フォー・ユー!』
天井と八雲なみと思われるアイドルの会話

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・シャニPは八雲の真似を止めない

シャニPはにちかが八雲なみのダンスステップを取り込んでいることに気付いていました。

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しかし、気づいても止めることはしません。

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これに返答を返せないにちか。

止めない理由は、それが「にちかが本気でやりたいこと」のように思えるからです。

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それはシーズン3コミュ『なみ』で見せた八雲なみへの憧れを楽しそうに語っているにちかを見ていればそう思わざるを得ません。

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シャニPは止めるべきだったのか?

シャニPはにちかの八雲なみの真似を止めるべきだったのでしょうか。
本当にやりたいことであるはずのことをしているのに明らかに苦しんでいる、アイドルとしてじゃなくても輝きを失っている。
にちかの取った行動は、普通に考えたら間違った方法に見えたはずです。

これまでシャニPはアイドルのやりたいことは全力でサポートしてきました。時には別の道だってあるんだということを示してもいますが、基本的にはこのスタンスは変わりません。

シャニPはかなり迷ったはずです。

早い段階で止めるべきだったのかどうか、私にもわかりません。


・七草にちかはなんのためにアイドルを始めたのか?

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こんなに苦しんでまで目指すアイドルとは、にちかは一体何のためにアイドルを始めたのでしょう。

アイドルを始めるまでのにちかは、かなり強いアイドル願望をもって行動しています。
やる前に、諦めるなんてできない」というのは、自分でもアイドルとしてやっていけないかも知れないとわかっている事、そしてシャニPに事を起こす前に、姉である七草はづきへアイドルになりたいと相談した結果、反対されたであろう事も伺えます。

八雲なみに影響されて…という所から最初は灯織と似たパターンなのかな、と思いました。
灯織は学校にライブに来た名前も知らないキラキラ輝くアイドル、それを見る笑顔のファンを見て、“あんな風になれれば、自分でさえ嫌いな私でも何かを好きになれるんじゃないか”と思ってアイドルをはじめました。

にちかがアイドルを始めた原因が八雲なみであることに間違いありません。
「八雲なみが居なかったらアイドル目指してない」とまで言っています。

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だから、八雲なみに憧れて「どうしたい・どうなりたいから」アイドルになりたいと思ったはずです。

アイドルプロダクションのプロデューサーを軟禁してまでアイドルになりたいと思った理由はなんなのか。真相はまだわかりません。

ですが、シャニPはまずそれを聴くべきだったように思いました。

シャニPは常にアイドルのやりたいこと・幸せを後押しするように、迷っているアイドルに対しては「それで幸せか?それで本当に良いのか?」と問いかけ、本当にやりたいことなら「それを全力でサポートする」と言ってきました。

にちかの時は、恐らくそれ以前の段階で躓いてしまい(※)その機会を逸してしまったように見えます。
※にちか自身の輝きを失うほどのコピー、それを繰り返したその先にあるものは何?という疑問と、それをしたいというアイドルという考えたことのない状況になった。


【シーズン3】クリア後コミュ

このクリア後コミュは特に強烈でした。

靴の話。苦しんで様々な靴を履き慣らした八雲なみ。それを羨むにちか。

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実際にはこのインタビューは、天井の脚本が半分と、八雲なみの本音が半分(以下)のような気がします。でもこれは…アイドルじゃなくて、役者の考え方のような気がしますね…アイドルでそれをやったからこそ、カリスマに見えたのだろうけれど。

ファンから求められる期待に応えるのがアイドルだとしても、私心を無くして期待に応えるアイドルを演じるのは八雲なみと郷ひろみしか居ないでしょう。


・靴に合わせる話

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にちかの場合、平凡であるが故に八雲なみの真似をしてアイドルになろうという発想に行き着き、苦しみながらも自分の足を靴に合わせよう(八雲なみになりきろう)としています。

他人の靴を借りて戦う(他人になりきって戦う)ということで思い出されるのは、ステージ上ではその身に本来存在しないクールキャラを宿してアイドルをしている和泉愛依も似ているような気がします。

しかし、愛依は靴に自分を合わせるのではなく、心底楽しんだ上で、その靴を自分の足の形に合わせました。彼女もまたにちかとは似て非なる者です。


・笑顔を見たいシャニP

やはり『なみ』で見せたあのイキイキとした笑顔はシャニPの心の中に印象に残っていました。

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これはシャニPがどうして七草にちかをプロデュースすると決めたのかの一つの答えだと思っています。
八雲なみを語り楽しそうに話ながら音楽を聞かせてくれたにちかは間違いなく魅力的でした。


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どう聞いたって笑顔ではない声。
安堵と次の不安で泣きそうな、息を呑む声。

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それはまるで励ましのようで呪いの言葉のようでもありました。


【シーズン4コミュ】may the music never end

このコミュでは、ついにはシャニPとダンストレーナーも認めるほどのダンスをするようになった描写がありました。

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そう。

WINGのシーズン3をクリアできたアイドルがただ平凡なはずが無いのです。

努力は着実に実ってきています。

自分の才能を客観視できているがゆえに。
アイドルになるための条件で後が無かったゆえに。
短期目標を八雲なみに定めてしまったがゆえに。

精神と体力を摩耗させながら平凡の200%を出してきたのです。

このコミュではシャニPの覚悟と、それでも本当にこれで良いのかという迷いが描写されていました。


・シャニPの覚悟


コミュ3「on high」ではまだシャニPもまだ迷っていましたが、恐らくはシーズン3クリア時に「今日からもアイドルだ」と伝える前にはシャニPは覚悟を決めています。

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「思う存分やってもらいたい」というのは、今のにちかのまま最後まで見守る覚悟です。
未だ残る「これで良いのか」という疑問は相反するものではありません。
シャニPが取った覚悟と、にちか本人がそれでハッピーかは全く別の問題ですからね。

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もうそれは言わないよ

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気が済むまでやろう

一貫性が無いわけではありません。
「どうにでもなれ」という諦めでもありません。

八雲なみというアイドルの在り方に縛られ、苦しみながらもWINGに挑戦するにちかをそのまま見守る覚悟をして、WING優勝をもってその呪縛を解く決意をしたのです。


・このまま優勝するのか、させるのか

メタな話をしますが、おそらくシャニマスプレイヤーの中でも過去一番WING優勝というゴールについて疑問を持ったのではないでしょうか。

WINGを優勝させる実力のあるプロデューサーは、この子をこのまま優勝させていいのかと。
WINGを優勝が安定しないプロデューサーは、この子は本当にこのまま優勝するのかと。

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これがWING優勝をゴールにすることを迷う理由です。

繰り返しになりますが、シャニPは本人のやりたいことを尊重するスタンスです。

しかし、喜びも楽しみもなく(各シーズンをクリアして得ている感情は安堵)、ひたすらに苦しみながら八雲なみの後を追い続けている現状のままWINGの優勝を目指していいのか?

優勝して、その後はどうするのか?優勝してしまうことで更に呪縛を与えることになるのではないか?

万が一負けてしまった時はどうなる?辛く苦しいだけの記憶が残るだけでいいのか?アイドルという苦い記憶だけが残るのか?
私は悩みました。きっとシャニPも。


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ここでようやく「何のためにアイドルをするのか?」を聞いてくれました。もっと早く言わんかい。迷ってたんだろうけども。


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ここに来て、にちかも「八雲なみの靴は自分には似合わないかも知れない」と気づきました。ですがが、迫るWINGのことを考えると彼女には縋る武器が必要です。
当然迷わざるを得ませんし、実際シーズン4で今更やることを変えることなんてできないでしょう。

ただ、臨む気持ちを少しは変えることができるはずです。この会話はそのためのものでしょう。

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しかしシャニPは優しく厳しいので、安易に答えを出しません。
自分で考える必要があることは自分で考えさせます。

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優しい…。八雲なみがコアなファンに語り継がれているように、少なくともそうなれば救われる気がします。

現状で言える最適解だと思います。


しかし、このコミュの選択肢の3つの内、もう一つはちょっとにちかの反応が違っていて興味深いです。

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小泉構文のような会話

この会話はシャニPが焚きつけるような選択「そう思うか、本当に」から始まる会話です。

にちかは「自分は絶対A」と思っているものに対して「同意が得られなかった時」時に、売り言葉に買い言葉的で言い返す傾向にあるように思います。
(オーディション後会話や朝コミュの会話でもこの傾向にあります)

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ここで会話終了。なんとなく気まずい会話ですが、言い淀み方からは本心では理解しているのでしょう。


・なぜ八雲なみに拘り続けたのか

にちかは既にWINGというアイドル登竜門を上り始めた新人アイドルでありながら、家族からの許可を正式に貰えていない暫定アイドルのような立ち位置です。

アイドルになるためには、アイドルで居続けるためには、何もないにちかにはその方法が必要でした。

目的はアイドルになること(アイドルで居続けること)、方法が八雲なみになること。

おそらく、にちかはWINGを進めいてくうちに目的と手段が入れ替わってしまったのではないでしょうか。

WINGを優勝する必要がある

八雲なみみたいになる必要がある

八雲なみという高すぎる目標に対して自分はどこまで近づけているのか?

 足りない。レッスンしてもっと八雲なみに近づかないと!

というループに陥っているように見えます。

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負けたら終わりという状況で最初に悪い成功体験をしてしまったが故に、その武器(靴)を手放せなくというのは実際の人生でもよくあることです。

シャニPもシーズン3コミュ「on high」の後に気づいたのだと思いますが、この時にはにちかからの「やるしかない」という答えと、流石に今からの方針転換は無謀という判断でしょう。

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ここでシャニPは目的と方法が入れ替わったまま進むこと、つまりWINGを優勝させてから本来の目的に向けて再出発させると決意したのだと思います。

あるいは悪い福丸小糸ちゃんのように、無許可でもやりたい!やるんだ!という強い意志で勝手にやれば、シャニPが一緒にはづきさんを説得してくれたかも知れません。(ただ才能面を考えると初期段階ではシャニPもそこまでの後押しはしてくれなさそうです)

しかし、強くアイドルへの憧れがありながらも、そこまでのことをしないのは家庭環境や元来の生真面目さもあるのでしょう。


【シーズン4クリア後コミュ】

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久しぶりに比較的ポジティブな感情が乗った声が聞けました。

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実力です。平凡な子はシーズン4をクリアできません。

樋口円香が優勝した時にシャニPがかけた言葉の中に、「才能、実力、」を含めたことにより「彼女の実力だけの結果」にしてあげなかった優しさに対して、これは「ラッキーじゃない」という全肯定の優しさの対比がかなり印象的です。
※樋口についての説明はかなり難しい(自分でもうまく言語化できてない)のですが、肯定の中に「運」を含めることで彼女の負担を減らしてあげている、と私は勝手に思ってます。


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そう、本気でやりたいことをやっているならね。

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シャニPのエゴが存分に発揮されたセリフです。
「俺のために……」なんてセリフ今までの誰にも言ってないような気がします。

にちかのシャニPに対する態度は割と塩対応が多いです(歯に衣着せぬ対応と言ったほうが正しいかも)
にちかはいわゆるPラブ勢ではないので、このセリフがにちかのやる気を引き出すとは思えません。
であれば、まず間違いなく彼自身のエゴによるセリフです。

要は、シャニPはアイドル七草にちかの笑顔が見たいんです。

実は「なぜ、この子をプロデュースしようと思ったのか 自分でもわからない」とシャニPが内心を吐露していた時、これはもしかすると、シャニPが初めて彼自身の「エゴ」でプロデュースする子かもしれない。と思っていたのですが、ここまでちゃんと出してくるとは思いませんでした。

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【WING準決勝前コミュ】

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褒めた笑顔は作り物

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いくよ

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可愛いよ、にちか 大丈夫だ

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心が締め付けられるような声です。

まるで、身にまとう呪いを祝福で塗りつぶすかのような儀式です。

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隅に移動しているにちか

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これがシャニPが覚悟したのだとわかったセリフでした。

シャニPはWINGを使ってにちかが囚われているアイドルの呪縛を解き、アイドル七草にちかの再出発地点にする決意をしたのです。


【WING準決勝後コミュ】

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あまりにも無感情な声。正しく認識できていないだけではない。

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この言葉はやはり呪いめいて聞こえました

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喜んでほしい

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こんなに無茶苦茶な…

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最初の第一声のあまりの無感情さに嫌な予感はしたけど、にちかはもはや、早くWINGが終わってほしい一心(アイドルという呪縛から逃れたい)で負けたいのか、勝ちたいのかすらも分からなくなっている。

アイドルになるためにここまで苦労し続けてきたのに、プレッシャーで精神が摩耗して心が壊れかけている。

シャニPは決意できていても、アイドルの心がついてきていない。

恐らく最初から自分が本来持つ芯の部分で動いていれば、精神的にもある程度成長して、大きな喜びや自信がついていたはずです。
しかし、靴が借り物であるがゆえか、自己評価の低さに起因するものなのか、ここまでひどいなんて…。

私はこの時もう一度頭によぎりました。

本当に優勝するのか?させるのか?

しかし私はシャニPではなく、プレイヤーたる神であり後方腕組プロデューサーです。意図的に負けるなんてことは絶対にありえません。全力でやりました。


【WING決勝前コミュ】

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このセリフを聴く度に「頑張れ…頑張れ…」と祈ってしまう。

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アイドルの戦略的に考えたら絶対に間違ったアドバイスです。
クールなキメ顔でもなく、かわいい顔でもなく、仏頂面でダンスをすると絶対に魅力は半減でしょう。

ですが、もはやにちかに平常心を保ってもらうためには手段を選んでいられません。
ここのシャニPはもはやプロデューサーではなく、にちかのパパ目線ではないでしょうか。

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功を奏しました

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せめて作り笑いが作れるように


【WING決勝後コミュ】

にちかは過呼吸のような状態で倒れてしまう。
凡人の200%を超えて死力を尽くして挑んだ結果でしょう。

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救護されている間ににちかが気にするのは「今、笑えてるか?」

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シーズン4コミュ『may the music never end』で言及のあった「アイドルでいる喜び」がようやく形になった結果の笑顔です。

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ほとんど初めて純粋に喜び、笑えているのではないでしょうか。

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【WING優勝後コミュ】そうだよ

開幕から泣き声の鼻歌。聞いているのは、

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『そうだよ』の歌詞が一部見れます。

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サンプル盤では『そうなの?』

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赤い絨毯を掛けて月にまで連れて行ってくれるのが本当に靴なの?ってことでしょうか。

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声色からもこれは意地を張ったものではな無く、本心のようです。

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これからはもっともっと思い切り…自由に活動していける にちかが、自分でつかんだ時間だから

これを言うために、シャニPは覚悟を決めて見守ってきたんです。

にちかにとってWING優勝は八雲なみと勝ち取ったアイドルというゴールですが、同時にようやく七草にちか本人としてのアイドルのスタートなのです。

既ににちかは自分の足に八雲の靴は少し合わないと理解しています。
それでもWINGを優勝してくれたからこそ、やっと本当にしたいことをやってほしいと伝えることができるんです。


・八雲なみの過去

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シーズン3コミュ『on high』でにちかが語った、八雲なみの劇的なスカウトについて

しかしこれは、優勝後のコミュ「そうだよ」で当時を知るスタッフによって覆されます。

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八雲なみもまた、特別ではありませんでした。

まさかこのアイドルとして売るための戦略が何年も経ってから、彼我のカリスマや力量差を考えて絶望し、それでも諦めきれずに苦しみながら彼女の後を追い続ける人間が出てくるとは皮肉という他ありません。


そのままにちかが聴いていた『そうだよ』の続きをレコードショップで聴いた時と同じように、イヤホンをシェアして聴きます。

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少なからず雛菜の影響も見え隠れします。雛菜が居れば「雛菜もそう思う~!」と言ってくれるでしょう。


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これは今のにちかだからこそ、サンプル版のタイトルに込められた八雲なみの気持ちがなんとなくわかるのだと思います。
きっと最初の頃に見てもこういう考えには至らなかったでしょう。

にちかが八雲なみに強く惹かれた理由は、自分と八雲なみが同じように普通で、それをどうにかしたくて無理にでも靴に足を合わせてしまう所に「似ている」と無意識にシンパシーを感じたからなのかもしれません。


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この時こそが、にちかが本当に苦しむ時なのかもしれません。

しかしそれは喜びも一緒について来るはずです。


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にちかは聡い子です。

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今回シャニPができたのは、体を壊さないように気をつけてあげる事、苦しみながら成長するにちかを見守ってあげることだけでした。
苦しみを取り除いて挙げられれば良かったんですが、やりたいことをやって苦しんでいるアイドルにやってあげられることなんてそんなに多くないのかも知れません。

にちかは他人の靴を借りてここまできましたが、歩いてきたのは全部自分の足です。

だから、大丈夫です。


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プロポーズか?

プロデューサーを軟禁してまでプロデュースを迫ったにちかに対して、逆指名です。
俺にお前が幸せになる手伝いをさせてくれ。とそう言っています。

それでいい。お前がにちかを笑顔になる手伝いをしろ。それがいい。


ここから下はどこに入れようか困った内容です。

おまけ: はづきさんはなぜ反対するのか

七草にちかはアイドルになることを、姉である七草はづきに反対されています。

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これには2つの理由がありそうです。

1つは、はづきさんがにちかには才能が無いと気づいているから。

はづきさんはバイトでありながらボイトレ、ダンスレッスン、メイクを兼任できる程の才能の持ち主です。そして283プロの中で現役で活躍中のアイドルも見てきていているわけですから、どう贔屓目に見ても、嫌でもわかってしまう可能性は高いです。

もう1つは、はづきさんが過去の天井と八雲なみの件を知っている(可能性がある)から。
天井努と七草父との間に友人関係があることは『明るい部屋』で示されていますので、アイドルに向いていないアイドルの艱難辛苦を知っていてもおかしくはありません。
(どうして天井は八雲なみをプロデュースしたのでしょう?気になります)

最初の一つだけでも反対するのに充分な理由ですが、2つ揃えば賛成する理由がないというようなものです。
(たとえシャニPと天井が違うとわかっていても不安になりますよね。そんな甘い世界ではないですから)

<明るい部屋>
天井と七草父との関係描写

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おまけ: WINGを進める度に減っていく笑顔

七草にちかはWINGを進めていく度に笑顔が減っていきます。

笑顔が無いという意味では樋口円香もそうでしたが、円香には幼馴染でノクチルというユニットもいて、かつ何に悩んでいるのかがシャニPにもある程度見えていた為、そこまで危惧するようなありませんでした。
(樋口に限った話ではありませんが、シャニPは基本的にどうしても自分が出ないとマズそうだと思った時以外は安易に踏み込んできません。仲間がいるなら仲間同士での解決を待つことがとても多いです。(待っているシーンは描写されないことが多いので無能扱いされがち)

でも、にちかは違います。
唯一の身内である姉の「はづき」がアイドルに反対していて、ある意味では敵になっています

実際相談すれば厳しくも真摯に対応してくれると思いますが、この歳の子から見たらただの敵でしかありません。

目標として参考にするのが過去に目を奪われた「八雲なみ」しかいない中で、迷って困ったりしても相談する相手がいない。
プロデューサーに頼っても、プロデューサーから帰ってくる答えは肯定ではないことを知っています(ただ否定もしてくれません)

相談できる相手が、アイドル仲間におらず、身内にもおらず、優勝しなければアイドルになれないというプレッシャーもある。
おまけに過去に業界を席巻したアイドルのステップを素人が真似ようとしている。

そんな状況なら笑顔も消えるし、楽しむ余裕なんて出るはずもないですよね。

だって負ければ、終わりなのだ。

負ければ終わりという覚悟はにちかの通常オーディション敗退時にも出ている。

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1回1回のオーディションにかける想いが本気の全力、1度でも負ければそこで終わりという気持ちで臨んでいるのだ。


おまけ: 表情の変化

シャニマスは元から表情や目線に対して尋常ではない演出を施しますが、にちかは非常に細かく不安と安心の表情が行き来する子です。
※少なくとも共通コミュでここまでこの演出が入るのは無い気がします

可愛く『ah☆』ダンスをキメた後にシャニPから感想をもらった一幕。
この時は不安な顔から少しホッとした顔へ。

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本当にコロコロと表情が変わるので、チェックしてみてください。
もしかすると、心が表情に出やすい子なのかもしれません。


おまけ: 撮れ高を気にする意味

にちかにアイドルをやる上では自己顕示欲のようなものは見当たりません。

そのように映る言動として撮れ高を逃さないで(=盛れてる瞬間を逃さないで!)という旨の発言がありますが、これは本人が「普通」だと自覚しているからだと思います。

自分が普通の自覚があるから、貴重な撮れ高を逃さないでほしいのです。
自分が普通の自覚があるから、TV出演時にどれだけ自分が良く写った(好印象を与えられたか)が気になるのです。


おまけ:【WING敗退コミュ】 <who>

ところで、WING決勝敗退コミュをみましたか?

私はWING優勝させる方法だけを知っている万年グレフェス3~4をうろちょろしている雑魚ですが、一番最初のプロデュースは283アイドルのヒナ編成で本気で優勝狙いに行きました。

WING準決勝後の項にも書いたように、ストーリーを読んだ上で、本気で勝ちに行き、決勝敗退しました。
※ミッション狙いだったのですが、7%の失敗確率を踏んだ挙げ句CRITIALで凄いステータスの下がり方した上に決勝流行1位Voになったのが敗因


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なにが言いてえんだ天井ィ…

はづきさんとの約束は「WINGを優勝できたらアイドルを続けていい」という約束でした。

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しかし、はづきさんは決勝敗退という快挙、そこまでのにちかの歩みを見て迷います。

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しかし、シャニPは迷いません。シーズン4が始まる前にはこのままにちかを見守る覚悟をしてどっちに転んでもアイドルを続けられるように動く決意をしているからです。

が、その話を切り出そうとすると、まるで、にちかはアイドルだったことから逃げるように畳み掛けます。

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シャニマスの中では今までに居なかったタイプの子です。

実際にはこれまでの子でも、シーズン1や2といった早期に敗退すると、「やっぱりこんなもんだよね」という感じでやや諦めの態度を取る子も居ましたが、これまでの子はWING決勝まで行って敗退すると、アイドルにやる気がなかったとしても、次を頑張るとか後悔を口にして最終的には前を向くのです。

だからプレイヤー(プロデューサー)は、絶対に勝たせてやる!とまたWINGを挑戦するのです。ですが、WING決勝まで行ったのに、まるでアイドルから逃れるように一方的に話した子は初めてです。

そのあまりの畳み掛けにさすがのシャニPも閉口して、ついには「続けよう」という内容を言えずにWINGが終わっていしまいました。
シャニPが「この子を絶対にアイドルにする」と決意していても、アイドルの心がついて来なければ意味がないのです…。

アイドルゲームですよ?なんすかこれ。

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コミュタイトルの<who>は出会いのコミュ、<she>との対比でしょうか。
誰が喋っているのか。

<who>

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やっぱりにちかは、自分が八雲なみになる覚悟でアイドルを続けていたことがわかるシーンです。
八雲なみでも、アイドルでもないなら、ただの七草にちかのはずですが…

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<she>

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「あ、やまびこだー!」

やまびこは、彼女が叫んだから返ってくる声です。
脅してでも勝ち取ったアイドル研修生(?)です。にちかの声が響いて当然です。

ここのにちかは、かなり魅力的な七草にちかでした。


準決勝敗退後

期せずして準決勝敗退したので死んだ魚の目で追記です。

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やっぱりにちかも疑問だったんだねえ…

おまけ: にちかに足りなかったもの

WING中に七草にちかに必要だったものはなんでしょう。
特別な個性でしょうか、応援してくれる身内でしょうか、多少強引なりともにちかに向いたプロデュースをしてくれる人でしょうか。

どれも違う気がします。

「七草にちかはなんのためにアイドルを始めたのか?」でも書きましたが、私は「どんなアイドルになりたい」「アイドルになって何をしたい」か、が足りていないのだと思います。
(よく考えたら最近のシャニマスは全部これです。アイドルとしてのエゴを通す話をしています。GRADや各種イベントかなりここにフォーカスがあたっています)

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「アイドルになりたい」と言う意思は充分

WINGで得られる情報では、せいぜい「八雲に憧れている」という情報だけです。

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ただ、WING敗退時のコミュ<who>では姉のはづきさんとの約束があるとは言ってもあまりにもそのアイドルへの道が終わることに対して執着がなさすぎるようにも感じました。

しかしこれは、家庭環境に起因するもののように思われました。
家庭環境がすべて明かされているわけではありませんが、はづきさんの反対する口ぶりから見ても単なる姉ではなく保護者と被扶養者という関係であることは見て取れます。

はづきさんの心配を無碍にできない事、自己評価、敗退の結果、辛い記憶にしかならなかったアイドル。
加えてアイドルになってやりたいことが明確になっていないとしたら。

諦めてしまっても仕方ないのかもしれません。

おまけ: 思い出アピール

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[輝く]色とりどりの羽根持ってるじゃねえか…


WINGを終えての印象

七草にちかは、おそらくシャニPがあらゆる意味で過去一番「危うい」と感じた子ではないでしょうか。

これまであさひやノクチルの面々に感じていた危うさとは全くベクトルの異なる危うさです。
あの子たちは次の日にはアイドルをやめている(なんとなくとか飽きてとか突拍子もない理由で)可能性がある危うさを感じさせましたが、にちかは次の日には自分や理想、或いは周りの環境に潰されて消えてしまうかのような危機感を感じます。

目を離すことはできません。俺が守護らねば。

七草にちかはこれからがアイドル本番です。
彼女の良いところがこれからどんどん見れるのだと思うとワクワクします。


まとめ

このコミュは総じて誤解されがちなので(ミスリードが多いと感じる)、私の理解を書いておきます。
私は都合のいい頭をしているので、状況証拠が揃っていてどう考えても一つの答えしか出せない時以外は、明言されなければ「でも明言されてないよね」で論破するつもりです。勝ったな。

にちかは平凡(普通)か?
⇒部分的にそう。よくわからない。

 下の項に続きます。

にちかにアイドルとしてのアイドルは向いてないか?才能はないか?
⇒正直よくわからない。

この話題を考える上で注意しておきたいのが、アイドルの才能の有無=アイドルに向いているか否かではないということです。

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すげー適当に考えた図なので深くは突っ込まないでほしい

例えば、アイドルに向いているという事を上の図のように定義した時、七草にちかや他のアイドルがどうなるかを考えると、こんな感じになる(個人の感想です)

芹沢あさひの場合で考えてみます。

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あさひの技術的な才能、普遍的な才能はもはや疑う余地がありません。
アイドル戦略を普通としているのは、彼女の才能と性格がプロデューサーの力を借りさせない(彼女の性格が彼女の興味のあることを優先させ、彼女の有り余る才能がそれを許すためプロデューサーは精々舵取りぐらいしかする必要がないし、できない)ためです。
彼女の性格は良く転べば強力に働きますが、悪く転べばすべて途中で満足して中途半端になるので、映えない才能は普通よりいいぐらいの評価にしてみました。

八雲なみではどうでしょう。

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私の想像上の八雲なみはこのようなイメージです。
技術的才能で言えば、音響さんの証言からVisualは高く他は苦労したとのことでグラデーションにしました。
普遍的才能は明言されていませんが、永遠で完璧とまで評されたそのステージでシャニPに悲しさを看破されているあたり、仮面をかぶりきれない普通よりの才能かな?と思います(こじつけ)。
そして八雲なみはなんと言ってもその強力なアイドル戦略と、戦略に求める努力という映えない才能が、技術的才能と普遍的才能を押し上げたアイドルだと考えました。

七草にちかです。

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にちかも現状は八雲なみタイプですが、彼女の場合は家庭環境がデバフになっていました。(WINGだけの話で言えば優勝できなければアイドルになれないというのは完全にデバフです。ただし、単純にはづきさんが悪いという話ではないので誤解なきよう)
技術的才能はファーストインプレッションで良いと明言されたものはありません。普遍的才能でも同様です。(シーズン3コミュ『なみ』で見せた笑顔がもしかするとこれに当たるかも)
アイドル戦略はWINGだけの話で言えば「八雲なみになりきる」というほぼセルフプロデュースです。
普通の技術的才能で誰かの真似をしていたのでは追いつかないで世界(※)を尋常ではない努力でWING優勝まで辿り着くという意味では八雲なみと同等かそれ以上の映えない才能の持ち主という評価をしてみました。
(※技術的才能があるあさひが八雲なみを真似たとしたら、あさひはきっと八雲を超えて飽きた後、自分の糧にした後に先に進むでしょうね…)


どうでしょう。
アイドルになった後では家庭環境(WING優勝を絶対条件という誓約)が外れ、八雲なみになりきるというセルフプロデュースも外れるはずです。
にちかには『アイドルの才能』は無いかも知れませんが、八雲なみがそうであったように、アイドルに慣れるだけの素質と環境はあるように思います。

なお、にちかは平凡か?と問われると、映えない才能だけで見ればそうではないように思えますし、デバフが外れた後のにちかの普遍的才能(人懐っこくてひょうきんな所もある)が表面化すればそれなりに平凡ではないと言えそうです。


シャニPについて

にちかのアイドルとしての才能を不安視している?
⇒部分的にそう。よくわからない。

・くすんで見えるのは ⇒ コピーだから。
・不安視しているのは ⇒ コピーでにちか本人が打ち消されているから。

だと思っています。
そしてその憧れのコピーを目標・手段としてアイドルをやっていきたいと言っているのでシャニPがどうしていいかわからなくなっているというのが私の理解です。

例えば、短距離走にしか向いていない徒競走の選手が、私は長距離走が走りたいんです。と言ってスタミナをつけるトレーニングをして長距離走ばかりに出ているとしたら、本来の良さを殺していますが、本人の希望通りではあります。
シャニPはまだこういうタイプの子に合ったことがなかった為に迷っていて、それがネガティブに見えるのだと思います。
(今回はどの距離に向いてるかは判明していないけど、少なくとも長距離(コピー)は向いてなさそうだなとわかっているからどうすればいいか迷っている)
※徒競走なら走ってもらえばいいだけですが、アイマスの世界でVocal, Visualに先天的な才能を感じられなければDanceしかありません。でも、Danceを踊ればコピーになっちゃうにちかに「それを捨ててやってみて」と言ってもできるわけない気がします。

にちかに対して向き合っていない?
⇒部分的にそう。

にちかとの会話中、頻繁に物思いにふけるシーン(天井や床を映す)が多かったので、コミュニケーションロスが多かったのは間違いありません。
前項に書きましたが、向き合った上で自分がどうすべきかよく分からなくなっているというのが私の理解です。

シャニPはやりたいことをサポートする立場でしかアイドルをプロデュースしたことがなかったのです。にちかの場合、やりたいことが明確ではなく、しかも直近でやりたいことが「八雲なみのようになること」でした。
そのコピー(やりたいこと)がにちかの魅力を打ち消しているのだとわかっているから、シャニPがバグってどうすればいいのかわからなくなってしまったのだと思います。

いずれにしても、今回のシャニPは向き合って支えることはできても、道を示すことはできなかったように思います。
たまにいろんな子の地雷を踏むように、シャニPだって完璧じゃないんだ。


『優勝が現実的な目標なのか』となぜ迷った?
『優勝できるように』がなぜ喉元で止まった?
 才能を不安視してではないのか?
⇒わからない。多分そう。部分的に違う。

普通に考えたら「この才能でいけるのか?」という考えになりそうですが、どっちかというと「このくすんでしまったコピーでいけるのか?」が正しいと思います。
つまり、才能うんぬん以前の話として、本来にちかが持っている魅力がなくなってしまっている事が引っかかっているように感じます。

また、シャニPはシーズン4コミュ『may the music never end 』で「……アイドルでいるなら、そのことに喜びがないと じゃないとアイドルでいられなくなるって思う」と、自分の考えも伝えています。

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これに関しては何度も文章に書こうとしてうまく書けないな…と思っていることですが、シャニP目線の七草にちかは本当はWING開始時点でまだアイドルを目指すスタートラインに立っていない(なぜアイドルを目指すのかが明確になっていない≒アイドルでなくともよい≒WING優勝を目指せるのか?)と思っていたのではないかと思っています。

例えば灯織なら、輝くアイドルになって自分を好きになりたい、誰かを笑顔にしたい、そんなアイドルになろうと頑張っています。

にちかの場合、目指す理想像が「八雲なみ」で完全にそれと同じ物を目指すならアイドルでなくても良いわけです。つまり、八雲なみはアイドルだったけど、彼女の立場がアイドルという職業であっただけで、アイドルという立場でなくても八雲なみを完コピしてにちかが満足できれば、それでもいいのでは?という話です。
(灯織にも同じことが言えるのでは?と思うかもしれませんが、灯織はアイドルが手段で目的は活動を通して自分を好きになること・誰かを笑顔にすることです。にちかはアイドルが目的で、手段が八雲なみなのです。手段と目的が逆なんですね)

にちかに足りてなかったもの」という項でも書いたように、にちかにはアイドルになりたい理由が八雲なみへのあこがれしか無いのであれば、「アイドルになりたい」以外の理由(ファンを笑顔にしたいでもなんでもいい)をまず見つけないと、WINGに優勝とかそういう次元じゃないのでは、とシャニPが考えていた可能性があります。

もっとも、「この優勝が現実的ー」発言はシーズン1コミュでの発言なので、くもるパフォーマンスを見てシャニPがにちかの裏を即看破したとかいう結構強めの妄想が入らないといけない解釈ではあります。異論は認めます。

それでも平凡な子にできる200%を出し切ってWING優勝したわけですから、本当はやりたいこと、言いたいことが一杯あったのかもしれませんし、本当に八雲なみと同じ位置に立ってその目線を見てみたかったのかもしれません。まだ語られていないので今後に期待です。


シャニPがプロデュースを決めた理由は?
時折見せる悲しそうな顔(後に八雲なみが抱えていた問題から来ているものと似ていると判明)が気になったから ⇒ 笑顔がみたいから。


あとがき

もう二度とシャニマスのnote書かねえ!

遅筆なのにこんなバカ重コンテンツについて書いてたせいで6日もかけてしまいました。
当然まだ緋田 美琴はプロデュースできてません。

これまでにも纏めるのが本当に大変で投稿してないnoteがいっぱいあるんですが、今回はもう本当衝動的に書かねばならぬという気持ちになり書ききりました。

気が向いたら俺をもっとホメてくれ…

※何回も読んだのに八雲なみの名前を全部南雲って書いてました。ほんとゴメン。
4/17更に訂正。全部直したつもりなのに全く直ってませんでした。本当にスマン。

4/17まとめを追記。なんか纏めるつもりでかいたら普通にめっちゃ長くなったし重複してるところもたくさんあるけど、もうまとめきらないのでこれでいいです。


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