樋口楓とシャニマスを見よう(特にストレイライト)
VTuberが突然シャニマスを初めてくれて新規が増えてくれれば嬉しいな。
ついでにどんな感じなのか紹介するよ、というノートを書いたのがコレ。
あれから2ヶ月が経ったが、なんか色々あって(※)シャニマスを配信しているVTuberは単純に好きでやっている人だけ(観測している範囲では『にじさんじ』ぐらいしか残っていない)になりつつある。
※詳しく知らないけどなんか色々あったらしい。
別にこれはいい。今日の話はこれが本題ではない。
VTuber界のシャニマス実況の火付け役となり未だに週1ぐらいのペースで実況配信をしている『月ノ美兎』が、つい先日、リスナーたちからプレイ(プロデュース)してみてほしいと言われ続けていた『樋口円香』(VTuberではなくシャニマスアイドル)をついにプロデュースした。
今回は月ノ美兎と一緒に『樋口円香』のプロデュースの成り行きを見つめた、同じく『にじさんじ』所属の『樋口楓』の話だ。
このnoteは俺のためと、シャニマスを知らない樋口楓ファンと、樋口楓を知らないシャニPの為のnoteだ。
はじめに断っておくが、めっちゃ面白かったってだけで、動画の内容には後半になればなるほど触れない。めっちゃ面白いから全部見たらいいと思う。
樋口楓(VTuber)と樋口円香(新人アイドル)
私は樋口楓がどういう配信者かは知らなかったのだが、界隈ではこれは“““荒れる”””と期待(?)されていたようだ。(月ノ美兎と仲が良いことだけは知っている)
曰くヤンキー、キレ芸、狂人。
シニカルな態度をとりがちな樋口円香とは絶対に反りが合わないだろうという予想がされているようだった。(という情報すらこの記事を書き始めてから初めて知った)
その配信がこれだ。
結論から言えば、そうはならなかった。
もちろんコラボ先でそんな暴挙に出るとも思えなかったのだが…そのへんはよく知らないので置いておいて。
私はシャニマスのシナリオライターに頭をやられておりシャニマスを信じ切っているので、想定する範囲内だと思っていたのだが樋口楓をよく知る人からすれば結構意外だったようだ。
樋口円香はアイドルマスターシャイニーカラーズについ最近追加されたばかりの新人アイドルユニット・ノクチルのメンバーの一人だ。
ゲームを最初から始めた古参組も、最近始めたばかりの新規組も、ゼロから樋口円香の人となりを知ろうとしている最中なので、この配信ではほとんどみんな同じ視点で「シャニマスってどんなゲーム?シナリオの評判良いけど、どんな感じの雰囲気なの?」みたいな物をこの動画一本で知ることができる。
この時の配信実況は月ノ美兎メインだったので、手綱はあくまでもが月ノ美兎が持ちつつ、2人でやんややんや言いながら進めていくというスタイルであった。
ともかく、こうして樋口楓はシャニマスを知った。
この時の配信は終始月ノ美兎の配信だな~と思える雰囲気の配信だったが、それでも樋口楓個人だけを見ても面白かったので、今後もシャニマスをやって欲しいな…と思っていた。(ツイートもした)
樋口楓と和泉愛衣
翌々日、樋口楓シャニマスを始める
マジでめっちゃ面白かった。
動画は8時間もあるが、4時間はガシャを引いている時間(後述する)なのでそこは飛ばしてもいいと思う。
月ノ美兎のシャニマス配信は、アイドルマスターというコンテンツへの理解力(※1)、鋭いメタ読み(※2)、自身の経験(※3)からくる冷静な分析と感情移入という、とてもバランスの良い配信が魅力だ。
※1.アケマスの頃からのアイマスプレイヤーで、続く各シリーズもプレイしているらしい。(どこまでかはしらない)
※2.シャニマスをプレイしたことがある人ならわかるが、シャニマスのメタ読みは結構難しい。彼女の中の何が繋がるのかはわからないが、いきなり結構あとの方になって出てくるような情報をズバッと「こうなのかなあ?」という感じで言い当ててくる。すごい。
※3.これは特に面白い部分で、彼女個人の経験と「にじさんじ所属VTuber」という一種のアイドルとしての経験の両方がしばしば語られる。どちらの内容も面白く、「自分はこう思う」という内容に対する理由が明瞭なので、見る側が共感するかどうかは別としても彼女の意見には納得感がある。
それ対して、樋口楓自身はアイドルマスター系のプロデュース的なものやギャルゲー的なものが苦手だった(※4)にも関わらず、シャニマス配信では、素直にシナリオを楽しめていること、そして月ノ美兎と同じく自身の経験からくる強烈な共感という、月ノ美兎とは似ても似つかない反対な配信だったように思えた。(実際にはたまたま今回プロデュースしたアイドルがバチッとハマっただけなのかもしれない)
※4 開口一番、思ってたイメージと違ったと説明してくれた。そのように見られがちなシャニマスに対して明言してくれるのはとても嬉しかった。
動画から引用(0:46~1:52)
「最初に説明するわ。えーと、私、こういう女の子を育成するゲームっていうのかな。なんかアイドル系のゲームっていうのがマジで、極上生徒会っていうゲームぶりで、でも極上生徒会はなんか、ちょっとラブコメチックな感じあったんよね。で、まあちょっと解釈違い起こす感じの部分もあったりしたんだけど。で、ちょっと不安やってん。こういう女の子と1対1で交流するゲームっていうの。だけど、一昨日かな。美兎ちゃんの家でこう、シャニマスのね、樋口さんをプロデュースして、「あ、なんか全然違うな」って感じて。そう、なんかギャルゲーっていうか、そういうのと全然違うなって思って。今まですっごい抵抗があったんだけど、一人の女の子の心情とか、背景を読み解いていくゲームだなっていうのをめちゃくちゃ感じて、見事沼に一歩踏み出してハマりだしてしまったっていう感じではあるんですけども…」
今回の配信では、最初に引用したツイッターでも書かれていたように、彼女は事前情報は月ノ美兎と一緒に配信した時のみで、第一印象から各ユニットの中で誰々が気になるという感じで見ていっていた。
その中で彼女は、ストレイライトというユニットに特に注目した。
ストレイライトはかなり面白いユニットだ。
自己紹介メッセージを聞いただけで全員が一癖ありそうなユニットなのだ。
黛 冬優子(まゆずみ ふゆこ)、芹沢あさひ(せりざわ あさひ)の順に自己紹介メッセージとプロフィールを見て、樋口楓に突然何かに気がつく。
「あ"あ"ーー!ちょっと待って。もし私の推理があってたら…ここ(冬優子とあさひ)性格合う?しかもこの子(あさひ)がセンターなんよね?あーなるほどー。ちょっと待って怖くなってきたこのユニットさん…でもまあこの方見ましょうか」
そして和泉愛依のプロフィールを見る。
「どういう子なんだろう?今までで一番わからんこの子。とりあえず明るいんだろうけど…」
「なんでアイドルになったんだろう?なんか凄い個人的に気になるなこの子。全然性格がわからん」
「ここのユニット、なんか…実在と非実在もそうだし、この二人(黛冬優子と芹沢あさひ)もそうだし、この子(和泉愛依)が全くわからんっていうのもあるし」
「この子(和泉愛依)、(自分の友だちにこういう友達多いから)見た目ではあんまり気にならないけど、読み解きたい気持ちが出てきた。ここのユニットめちゃくちゃ気になる」
和泉愛依に対して初見でこの視点を持った人は今までにはいなかった。
この知りたい、が樋口楓を和泉愛衣のプロデュースに導いた。
が、前途多難。
最初に引く無料10連ガシャ(確定するまで引き放題)で今実装されている和泉愛衣のpSSR(※)をどうにかして引きたいと躍起になって4時間ガシャを回した。(別に今ここで確定させなくても遊べるのだがチュートリアルの流れて的に引いた)
※プロデュースSSRの意味/他にsSSR=サポートがSSRもある
で、4時間回して、奇跡的に一回も出なかった。
(結構出てくるカードに偏りがあったので、多分テーブルが悪かったんだと思う…ちなみに、こういうときはログアウトすると良いというオカルトがある。ユーザー登録していないゲストログインの場合はすべてのデータが消え去るので要注意)
そのうちリスナーから、ゲーム内の研修システムでも和泉愛衣のpSSRが貰えるというコメントを見つけ、ようやく無料10連ガシャで和泉愛依のpSSRを出すのを諦めてpSSR2枚+αという結果で確定させた。
さすがにこれで配信終了かな…と思ったら「戦いはこれからですよ」とそのまま愛依のプロデュースを続行。
正気か?と思ったが、本当に最初から最後までやった。
僕の狭いアンテナで知っている限りでは、月ノ美兎以外で最初からこんなに長時間ブッ飛んだ配信をしたVTuberはいない。
※時間だけで言えば、神田笑一(にじさんじ所属)という狂人が単に全部の演出をみたいというただそれだけのために誤BANにも負けず約7時間ガシャ回し続けていた。その日は最初から最後までガシャを引いており、朝方になってやっと最後の一人の演出を見た後、無料じゃない方のガシャも引いて終わった。彼は狂っていた。
樋口楓とストレイライト:Straylight.run()
リスナーにアドバイスを貰いながら和泉愛衣をプロデュースが終わり1日目のシャニマスがやっと終わった。
樋口楓の当面の目的は、ストレイライトを知ることになったようだ。
次にプロデュースしたのは、趣味がいわゆる陰キャによくある「人間観察」なのに、もう一つの趣味が「人に話しかけること」というそれだけで癖のあるキャラとわかる芹沢あさひ。
ゲーム内のシステムであるTrueEnd研修というもので芹沢あさひのWING優勝を目指し、見事優勝を飾った。
(本当は和泉愛依のpSSRをTrueEnd研修で手に入れるつもりだったが、予定変更で愛依はガシャで出すことに決めたらしい)
最後の仕上げに自己紹介メッセージだけで2面性があるとわかる黛 冬優子(まゆずみ ふゆこ)だ。
これでストレイライト3人のWINGを一通りプレイするなーと思っていたら、このシャニマス配信オバケは黛 冬優子のプロデュースをしたあとにStraylight.run()というシナリオイベントまで見るという(とても嬉しい)長時間配信をまたやってのけた。なので動画は7時間半ある。
いずれもめちゃくちゃ良かった。いやもう最高。
なによりも最高なのは、かなり理想的な順番でStraylight.run()を読んでくれたこと。
Straylight.run()はストレイライトというユニットの結成、つまり始まりのイベントなのだ。
いきなりこのイベントから見ても良いが、事前に各アイドルのWINGをプレイして人となりを知っていたほうが思い入れや混乱が少なくて良いと個人的に思っている。
樋口楓はまさにその通りの順番でプレイしてくれた。
(丁度このタイミングでStraylight.run()のイベントが復刻されたというのもかなり大きいのだと思うけれど)
さらにイベント報酬のサポートカードのイベントまで読んだのだから完璧すぎるだろう。(イベント報酬のサポートカードはイベントシナリオと関連したシナリオになっている)
樋口楓とストレイライト感謝祭
各メンバーのWINGが終わって、Straylight.run()の始まり、そしてストレイライトの深みを知ることできた樋口楓。
次にプレイしたのは数多のシャニPの望む順番であろう、ストレイライト感謝祭だった。(ストレイライト沼一直線)
この配信を最初から最後まで見たらシャニPは多分びっくりする。
あまりの慧眼、さすがは所見でストレイライトのヤバさに気づいた樋口楓。
シャニマス配信者としてではなく、樋口楓個人としての魅力にも気付くはずだ。
樋口楓とWorldEnd:BreakDown
WorldEnd:BreakDown(以下WEBD)はストレイライトが中心の最新コミュ。
特に和泉愛依に焦点が当てられたこのイベントを読むだけの回。
樋口楓は元々、愛依に惹かれていたのもあって、ようやく彼女は愛依の、ストレイライトの完全な魅力を知ることになる。結果彼女は限界になってしまった。
最高だった。
今回思ったこと
入り口としてのノクチルとストレイライトは素晴らしい。
一癖も二癖ありそうなメンバー、どうなるのかわからなさ、いきなりぶん殴ってくるシナリオ。
加えて今回紹介した樋口楓の一連のシャニマス配信は時系列順かつ、映画やドラマのような魅力的なシナリオなので、シャニマスの魅力を知ってもらうにはかなり丁度いいものなんじゃないかと思った。
こっから先は樋口楓の実況配信へコメントしていたシャニPたちへのお気持ち。
コメント欄のシャニマスPたちへ
配信中のコメント欄でエアプだのなんだので罵り合うのほんと醜いです。間違ったアドバイスで配信者がミスって楽しめなくなっちゃうと困るのはわかるけど、正直、樋口楓のコメント欄は他と比べてもなかなか無いレベルでエアプという言葉が飛び交っていたように思う。適当でもどうにかなるような時ですら言い争いが起きてた時もあった。ああいうのは引く人多いですよ。やってようがやってなかろうが知らなきゃ間違うんだから、知らないことを許容しましょうね。
ついでにいうと、シャニマスはプレイミスってWING敗退したぐらいで面白くならないような弱いシナリオじゃないこと、お前らが一番よく知ってんだろ?
プレイ全てに意味があるんだ。
頼むからお行儀よくしてくれよ。