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客観視するだけで救われることがある

これは、「生命科学的思考」という本の著者、高橋祥子さんのお言葉。

高橋祥子さん曰く、生命科学的に見ると、人類は「共同体で子育てすること」で、生命を維持し、発展することを可能にした生物らしい。というのも、どんな動物よりも、脳の発達を優先し、脆弱な状態で生まれてくるから。

だから、きちんと「共同体に頼ること」が出来るように、産後の母親は不安や恐れを感じやすいように遺伝子レベルで組み込まれている、といいます。

そう、産後、母親の感情の起伏が普段よりも大きくなることは、本人のせいではなくて、人間がそうできているというだけ。自分を責めなくて良い。

このように自分の状態を客観視するだけで、救われることって他にもたくさんあるなぁと思います。

たとえば、もう一つ、昔聞いたこんなことを思い出した。

脳科学上、人間は現状維持を好むようにできているらしい。生存のために、体の仕組みとして「変化」を嫌うように出来ている。

「こんなチャレンジをしたいのに、なぜ自分は一歩がなかなか踏み出せないのだろうか。」

こんなふうに自分を責める前に、「もともと、人類というものが現状維持を好む性質をもっているんだよね。」と一歩、客観的に見たうえで、「じゃあ、どうしよう?」と考えれば良い。

例えば、変化を嫌うとしても、恐る恐る変化をするなかで、脳をだまし、変化後の状態を脳が「普通」だと認識できるようになれば、こっちのもん。

自分の感情や思考に埋没するのではなく、一歩ひいて自分を見てみる。

そんな、客観視に「遺伝子」や「生命科学」を用いるという発想が新しい発見で、でも説得力があると感じます。遺伝子、生命科学的に見た「人類」の特徴って、きっと他にもたくさんあるはずで、それらに興味がわいてくるのでした。


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