小説『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』を読んでみて(※ネタバレ少し有り)
誰もがテレビで一度は観たことがあると思う『府中三億円事件』。
モンタージュ写真で写された白バイ隊員の格好をした犯人の顔が印象的ですね。
世間を騒がせた『少年S』
真相が分からず、迷宮入りし、時効が成立してしまいました。
私たちがテレビで観た彼の犯行は、白バイ隊員の格好をした少年Sが東京都府中市の路上で東芝府中工場従業員4600人分のボーナス(現金2億9430万8000円)を積んだ現金輸送車を止め、「車にダイナマイトが仕掛けられいると聞いたので調べさせて欲しい」と言い、運転手らを降ろさせ、ダイナマイト🧨に偽装した発煙筒に火をつけ、車体下に投げ、「あったぞ!爆発するぞ!早く逃げろ!」と言い、運転手らを避難させた隙に車に乗り込み逃走という感じだったと思います。
1人で現金3億円を盗むというのはとても勇気のいる事だと思います。
『少年S』はただお金が欲しかっただけなのでしょうか?
この3億円事件の背景には、『少年S』が出会う親友や恋人も大きく関係していました。
元は親友と共に犯行を計画し、実行するという方針でいたが、当日犯行に及んだのは『少年S』ただ1人。
本の終盤には、何故親友を裏切り1人で犯行に及んだのか、『少年S』は結局何が欲しかったのか、親友、恋人とは何かをすごく考えさせられました。
本を出版したのは本当にあの時の府中三億円事件の犯人なのか?と思う方も多くいらっしゃると思いますが、それは皆さんの想像の自由だと思います。
「なぜ?」「そういうことか!」「うーん」を沢山思う小説でした。
皆さんも是非お手に取ってご覧頂きたいです!
最後まで読んで頂きありがとうございました!