覚醒の話29 他人の尺度と自分の尺度(522文字)
朝早く起きる習慣がある人が、朝4時に起きて外出するのは、あまり苦ではないですが、普段から遅めに起きている人が、朝4時に起きて外出するのは大変な苦でしょう。
この本がとても良いと思って友人に貸しても、友人はそれほど良い本とも思わないこともあるし、友人からこの映画が感動したといって私に勧められても、私はそれほどの感動もない。
だから、他人の感想とか、意見と言っても、自分とは違う感覚・尺度を持っているので、あまり当てにはならないということです。
幸不幸も苦楽もみな同じで、その人がどう感じるかだけで、客観的な基準などないものです。
一人暮らしを寂しく惨めに感じる人もいれば、一人暮らしを誰にも邪魔されず、自分が自由に過ごせるという喜びに浸る人もいます。
その人のそれまでの人生経験により、あるいは価値観により、みな違うのだからどうしようもありません。
私はいつも自分の感覚というものを中心に考え、大事にし行動していく人間なので、正直言って、他の人と合わないことも多く、孤立する傾向にはありますが、それはそれで仕方のないことと思っています。
無理に迎合することもない。
己が選んだ方法、人生なのですから、自分なりに少しでも満足し、より良く生きるよう努めるだけです。