覚醒の話5 心と言葉
以前、あるテレビドラマを見ていたら、弟が悩める姉さんに言っていた。
「お姉ちゃん!人間なんて思っていることの七十パーセントも言っていないんや。そこんとこ、よく承知せなあかん!」
私はそれを聞いた時「そんなものかもしれないな~」と、一人妙に納得をした。
人間には言葉に出さない、いや言葉に出せない思いがあります。
言いたいけれど、言えないこともあるし、言わない方がいいと思うから言わないこともあります。
また、逆に本心ではないことを言うことがあります。
というよりも、人間とは本心とは反対のことを言う生き物です。
ウソをつく。
実際はこの方が多いのかもしれません。
だから「話し半分」で聞くという。
人の話しを全部本気で信用したら、痛い目に合うのは自分です。
疑ってかかるのは、良い人間関係を保ち得ないかもしれませんが、言葉に出さない相手の本音を知ることは、実社会では重要なこと。
現代の言葉で言えば、「忖度」ということになるのでしょうかね。
私は若い頃、こういう人間の心理に疎く、ずいぶん損をし辛い経験をしたことがあります。
以来、人間心理について、少しずつ学ぶようになりました。