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動植物の話18 ペットショップの仔犬を見て(853文字)

動植物が好きな私は、ホームセンターなどの大型ショッピングモールへ行った際は、ペットショップがあれば立ち寄ります。

すると、小さな犬やネコが、狭いガラスケースに入っていて、動いている個体もいるが、だいたいは元気なさそうにうずくまっている姿をよく目にします。

あんなに狭い空間に一日中押し込められていたら、だんだん元気もなくなるのは当然だろう。
早く外に出して、散歩をさせてあげたい気持ちにもなるが、それはできないので、いつも可哀想にと思いながらケース越しに見ている。

ある日、ガラスケースの中にいるある仔犬を見ていたら、私の視線に気づいたのか、向こうもこちらをじっと見ていた。その愛くるしい表情に、思わず手の中に入れてやりたい気持ちにもなりました。

外の空気ともシャットアウト、ただ小さな穴から、水だけ飲めるステンレスの管が出ています。運動もできず、決まった時間に決まった量の餌が与えられるだけなのだろう。

だから、食事の時間を察知すると、彼らはにわかに騒ぎ出し、ドアを叩いて催促をする。
たまたま、その時間帯に行ったことがあるが、傍観していて、ちょっと哀れにさえ思い、罪もないのに、まるで、牢屋のような空間だと思った。

一日も早く、飼い主が現れて、散歩に連れていってほしいもの。
このガラスケースの前に立つと、いつも決まって同じようなことを思い、自由のない彼らの身の不憫さを感じてしまうのです。

ただ以前、どこかのペットショップに行った折、
「そのひとめぼれ、迷惑です」
と書かれた張り紙を目にしました。
要するに、小さなお子さんが店内の犬猫にひとめぼれして、親にせがみ、飼ったはいいけど、面倒を見切れなくなって、野良犬にしてしまう、ということを防止したいという売り手側の気持ちなのでしょう。

でも、小さな子どもにとっても、生き物を飼うと愛情も育まれるし、生き物がどういうものなのかを体験できるので、責任さえ持てば、飼うのは良いことと思っています。

※今回掲載の仔犬の写真は、「photo AC」からダウンロードさせていただいたものです。

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