動植物の話9 ベンジャミンを枯らせてしまったわけ
私は植物が好きなので、よく観葉植物を買う。
部屋の中に、植物を置いておくのは気分がいいからです。
ある時、園芸店で、幹も太く、葉がよく茂るベンジャミンを見つけ、迷わず買った。
ベンジャミンを買うのは、もう何度目かわからないくらいであるが、何故か、いつも枯らしてしまうのでした。
水もやり過ぎず、二階の私の明るい部屋に置いておくのだが、何故か自然と元気がなくなり、葉がいつも少しずつ落ちていくのでした。
私は、YouTubeで、ベンジャミンについて学ぶことにした。
そうしたら、このベンジャミンは、適当に風が当たらないとダメになってしまう、という事実を知った。
確かに、私の部屋は当時は風通しが一切なかった。
ほとんど部屋に入ることもなかったからでした。
以前は、その二階の部屋にいる時間も多かったが、父が亡くなって以降は、父が仕事をしていた仕事場にパソコンを置いて、作業していることが多くなっていたからです。
原因がわかったので、今度は外に置くことにした。
これなら風通しは十分だと思ったのです。
ところが今度は、寒い日にも置いておいたせいで、葉が枯れ始めた。
それに気づき、慌てて部屋の中に入れたが、徐々に枯れが広がってついには本体にまで及んでしまった。
家にはゴムノキもあり、これと種類は一緒だろうと判断し、冬近くになってもゴムノキとともに外に出していたのが良くなかったようです。
同じような観葉植物でも、やはりその種類によって性質はまちまちであり、その特性に合った育て方をしなければ枯らせてしまうことにもなりかねないのだと知りました。
人間の子どものようでもあります。
画一的ではない、各々の個性に合わせて行うのが理想の教育。
なかなか学校では難しいのでしょうが、本来、生命というものは、そういうものだと思うのです。