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20数年前、中学生のころのわたしがゴスペラーズから学んでいたこと
12月20日
ゴスペラーズ結成30周年ということで、友人が武道館のコンサートを見に行ったようだった。SNSでも感想が流れてきてほっこりする。
わたしは2001年〜2004年ごろゴスペラーズにおおいにハマっていて、そのあともずいぶん長いこと楽曲をおっかけていた。わたしが中学生〜高校生の時分だった。アルバム「FRENZY」が出たころだったと思う。
当時のわたしにとってゴスペラーズとはインテリの歌うまお兄さん集団だった。その中でもとりわけ北山さんは勉強が得意な人であり、当時買ったメンバーのエッセイ集(というか対談集?)の中にあった北山さんの体験をベースにした勉強のコツは、高校受験を控えていた自分にとって大変参考になった。
今でも覚えていることがふたつあり、ひとつは「暗記したいときは五感を使う(コーヒーの匂いなど)」と、もうひとつは「他人に教えようとすると自分で理解したと思える数段上の理解が必要なので効率よく理解が進む」ということ。特に後者についてはそうだなと実感することが多く、いまだに活用している考え方なのである。
ゴスペラーズは「ひとり」のイメージが強く、クリーンで厳かな印象を持つ人が多いと思うけれど、わたしは当時、どちらかというと彼らのちょっとエッチな曲をたくさん聞いた。RHYMESTERさんと作った曲などもあり、ジャンルの名前はわからないけれど、少し夜っぽい雰囲気がある曲も多かったと思う。
当時地方暮らしのオタクのもさい中学生、当然ながらいわゆる「非リア充・非モテ」であり、彼氏なんていようもなかった。
彼らの歌いあげる恋人との熱い夜なんて、外泊どころか19時以降の外出も遠いところにあった10代のわたしには夢みたいなキラキラしたものであった。それが転じてメンバーへの憧れや恋心と変化したこともあった。
そこから20年経ち、気づいたら異性との情熱的な一夜も、好きな相手を狂おしく求めることも、きらきらしたホテルできらきら過ごすことも、ある程度のことは経験して、順当にスレたバツ2のおとなになった。むっつりすけべだった15歳は別にむっつりもしていないただすけべなだけの37歳になった。
でも、あのころ感じたゴスペラーズのみなさんへの憧れも含めて、今楽曲を聞くと同じような心の感覚(ひんやりするような、まぶしいような)が起こるから不思議だな。相変わらずみなさんかっこいい、インテリのお兄さん。
「かつて私がガチ恋していたメンバーの人は誰でしょう?」と恋人氏に聞いたら一発でバチ当てしてすごかった。「いや、俺との共通点を考えれば…」とのこと。昔から好みが変わらないんだな。
12月21日
風邪がだいぶ治ってきたけど、まだ空咳が出る。体力を消耗するようで、日中すごく眠くなる。合間に仕事、大掃除などする。ミスドを箱で買ってきてゆっくり食べる。
ゆず湯につかったので、病をぶちとばしたいところだ。