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関西で暮らしておもしろいなと思ったこと、「こざっぱりとキレる技術」
最近兵庫県で暮らしている。関西エリア、もっというと東京よりも西で1ヶ月以上暮らすのはこれが初めて。
今の暮らしは、昨年から付き合い始めた恋人が仕事の都合で兵庫県で暮らしていることから始まった(恋人も生まれは首都圏で関西ではない)。
自分はこれまで、関西は旅行で片手で数えるほどしか訪れたことがなかったので、なりゆきで昨年から関西で「暮らす」をすることになってから文化の違いを目の当たりにしてかなり楽しんでいる。
・朝とか昼からめちゃくちゃ飲んでる
東京あたりだと「15時から開いている飲み屋」がひとつの売りポイントになるくらいだけど、関西は朝10時から飲み屋がやってたるのがあまり珍しくない。しかも平日も。本当にみんな13時とかから飲んでてすごい。
・つぶあんのほうがメジャー
スーパーの和菓子エリアとか、コンビニのあんまんとかが軒並みつぶあん。わたしはこしあんとかごまあん派なので、これはちょっと厳しい。でも昔ながらの和菓子も多いし、そういうところにはこしあんのお菓子もあるので安心。
・粉物がうまい
大阪のお好み焼きとかはよく言われるけど、兵庫・神戸エリアはおいしい洋菓子やパン屋がたっくさんある。今回の記事のTOP画像のお菓子も有名な洋菓子やさん「ツマガリ」のもの。都内だったらおしゃれなエリアにある高級ブーランジェリーレベルのパンがひとつの町に複数箇所あり、どこもおいしいという感じで危険。
・百貨店、強い
関東以北と比べて、百貨店の力が強い。大丸とか、阪急とか。地元の仙台だと百貨店って若い人があんまりいかない場所だったし、都内だとバリキャリOLや裕福な人が行くところって感じ。関西だと、ふつうのご家庭の買い物が百貨店でされることがすごく多いみたい。親子やじじばば+孫で百貨店にお買い物に行くのが普通のカルチャーのようで、豊かさを感じる。
・カジュアルにキレてトラブルを避ける、という技術
「関西で暮らしている」と関東以北の友人に言うと、「関西って言葉怖くない?」ということをけっこう言われる。慣れてないと「ずけずけ言われる」と感じるかもしれない。
ただ、たとえば人が2人いて(AとB)、AがBに何か理不尽な物言いをしたとき、関東以北の発想だったらBは我慢してその場を丸く収めちゃうような感じがする(その後Twitterで愚痴ったりとかして問題にはなりそう)。関西だと、そこでBがAに返す刀で言い返すのが自然と発生するイメージ。
この間スーパーでレジシステムに理不尽にキレてるオッサンがいて、店員のおばちゃんに「わかりにくいねん!」てキレてたんだけど、おばちゃんが「はぁ、そらすんませんねえ!」てキレ返してたのが、ザ・関西だなと思った。
大きなトラブルを避けるために、その場でお互い程よくキレあってメンチを切りあって、「今日はこのへんにしたるわ」と舌打ちしあって去る、というのが大事なのかもしれない。猫の威嚇みたいな感じで、流血沙汰のトラブルを避けるためにシャーってし合う感じ。
東北生まれとしては、関西の人のメンタリティに学ぶところは多い。ムカついた時にはこざっぱりとキレる技術は必要だな。