わたしの性癖と「となりのトトロ」の関係
恋人のお弁当のおかずを前日に作り忘れたので、朝少しだけ早く起きて作った。心配されたし気も使われたけど、30分ほどでお弁当のおかず3品作れたのでドヤ顔をした。小松菜のツナ和え、卵焼き、鶏の照り焼きなど、簡単だしいつも作るやつだけれど。
恋人へのお弁当は基本的にわたしが作りたくて作っている。本人は「ありがたいけど無理しないでいい」と言ってくれているけど、わたしはどうやら自分の作ったお弁当を食べてもらうことに快感を覚えるタイプなので、生理前などの体調不良時期でなければ作らせてもらっている。
とはいえ前述の通り、キャラ弁方面やSNS映え弁当的な方面に向かうわけでもなく、ごく普通のおかずを作っては詰めている。ただ、わたしは自分の作っためしを、好きな人に食ってほしいのだ。
この性癖がどこで養われたのかはわからなかったけど、物心ついた頃から観ていた「となりのトトロ」でサツキがお弁当を作るシーンが影響しているのでは、と最近気づいた。
自分とお父さんとメイのお弁当を作っているサツキは幼いながら家族を支えて、お弁当を作ることで自分は家族の役に立っていると感じていたはずだ。この頃サツキは過剰に「自分はしっかりしなきゃ」「おねえさんでいなきゃ」と思っていたと思う(ストーリー上しんどいことでもある)。
わたしにとって、人のためにめしをつくるというのは、自分はこの人の役に立っているということが、手っ取り早く確認できる作業なのかもしれない。
恋人は優しいので、ここにあなたの居場所は常にあるんだよと日頃から言い聞かせてくれるけど、こういう自分のジメジメして少し重い感情を最近はようやく受け入れられたので、受け入れたなりに軽く扱っていきたいなと思うのだわ。