星曜派・飛星派・欽天四化紫微斗数の違い
星曜派・飛星派・欽天四化紫微斗数の違いと学ぶべき順番について(※水無月調べです。あくまで私の経験を元に記事にしました。)
紫微斗数を学ぶ人の多くが、「星曜派を覚えたら、他の技法も知りたい、やってみたい」と思いがちですが…実際にやってみると、「あれ?なんか違う…」「急に難しくなった!」と感じることがよくあります。
これは、星曜派・飛星派・欽天四化紫微斗数が全く別の体系であることが理由の一つとして挙げられます。
「星曜派」「飛星派」「欽天四化紫微斗数」の違いと、順番についてお話します。
星曜派・飛星派・欽天四化紫微斗数の違いとは?
まず、星曜派、飛星派、欽天四化紫微斗数の違いを整理しましょう。
🔹 星曜派
主な特徴:星の個性・配置を重視
基本の見方:命盤の各宮の星の性質・組み合わせを重視
四化星の扱い:補助的な要素(星曜を優先)
環境の影響:宮などを見るが、個人の性質が主軸
占いの感覚:柔軟な判断(バランス重視)
🔹 飛星派
主な特徴:星の移動(飛星)を重視
基本の見方:四化星がどのように移動(飛ぶ)するかを重視
四化星の扱い:四化星の飛び方を重視
環境の影響:大運・流年での変化がより重要
占いの感覚:運命の流れや変化を読む
🔹 欽天四化紫微斗数
主な特徴:四化星の影響を最重要視
基本の見方:四化星の影響がストレートに出る
四化星の扱い:四化星が中心
環境の影響:環境や変化の影響を最重要視
占いの感覚:ストレートで明快(厳しい判断)
このように、星曜派・飛星派・欽天四化紫微斗数は、それぞれ考え方が異なる占術です。
学ぶための「ステップ」とは?
飛星派や欽天四化紫微斗数に進むと、「なんか違う」「急に難しくなった」と感じる理由は、異なった技法だからです。
紫微斗数を学ぶ順番として、「星曜派」⇒「飛星派」⇒「欽天四化紫微斗数」という流れが必要になるのは、この間に大きな違いがあるからです。
🔹 ステップ1:「星曜派」を学ぶ
最初に学ぶのは、基本の紫微斗数(通称:星曜派)
ここでは、「星の性質」「宮の意味」「命盤のバランス」をしっかり理解することが重要です。
✅ 星の影響を知る
✅ 十二宮の関係性を学ぶ
✅ 「吉星・凶星・主星・副星」など、星の性質を理解する
この段階では、四化星はあくまで補助的なものとして扱い、基本の「星の組み合わせ」を優先的に見ていきます。
🔹 ステップ2:「飛星派」を学ぶ(四化星の飛び方を理解)
次の段階として、「通称:飛星派(飛星紫微斗数)」を学びます。「四化星の動き」が重要になり、欽天四化紫微斗数の基礎基盤にあたります。飛星派が使えるようになると、技法の幅が広がり、色々と読めることが増える利点もあります。日本ではここまでが支流と言えるポイントです。
✅ 四化星がどう飛ぶのか?(化禄・化権・化科・化忌の動き)
✅ 大運・流年による運命の変化を学ぶ
ここでのポイントは、四化星がどのように動くか?が、運勢の変化にどのような影響を与えるかを主に学びます。
🔹 ステップ3:「欽天四化紫微斗数」を学ぶ
最後に、欽天四化紫微斗数へ進みます。今までの技法とは異なり、ロジカルな視点に変わってきます。この占術では、星の個性よりも、四化星の影響を要視するのが特徴です。
✅ 四化星の影響をストレートに読む
✅ ここで初めて聞く用語が多数ある
✅ 四化星を中心に考える
この段階に来ると、星の個性よりも「四化星の動き」などが主に判断基準になります。
そのため、「星曜派」しか知らない状態で、いきなり欽天四化紫微斗数に飛ぶと、まったく違う占術のように感じ、難しいとなります。
「欽天四化紫微斗数を理解する前には、飛星派を学ぶこと」
紫微斗数を学ぶ人が「欽天四化紫微斗数が難しい」と感じるのは、飛星派を飛ばしている。または基礎段階の知識が足りないなど、理由は様々ですが、結論は、多くの技法を用いて鑑定は行います。
✅ 星曜派⇒ 飛星派 ⇒ 欽天四化紫微斗数という順番が王道
✅ 飛星派を学ばずに欽天四化紫微斗数に進むと、「何が違うのか?」が分からない。飛星派を先に学ぶこと。
✅ 欽天四化紫微斗数は、星の個性よりも四化星の影響を優先する(ざっくりですが…)
基礎から段階を踏んで、しっかりと学ぶことが大切です。参考になれば幸いです。