SIW2022イベントレポート⑥〜竹中佳奈子さん〜
さて、第6弾は実践女子大学の竹中佳奈子さんです。
Smart Drinking – すべての人が楽しめる新しいドリンクカルチャーの創出 – 若者が飲み会を再定義する!
イベント概要
登壇者:
西原香織さん(アサヒビール株式会社 企画・支援本部 コーポレートコミュニケーション部 担当副部長)
長田麻衣さん(株式会社SHIBUYA109エンターテイメント ソリューション戦略部 SHIBUYA109 lab.所長)
山本朝陽さん(YouTuber【ミュータントウェーブ】)
長田新子さん(SIWエグゼクティブプロデューサー)
テーマ:スマートドリンキングとZ世代の考える「飲み会」の再考
皆さんはスマートドリンキング(スマドリ)をご存知だろうか。
スマドリとはお酒を飲みたい時、飲めない時、そして、あえて飲まない時、飲む人も、飲 まない人も、一人ひとりが、自分の体質や気分、シーンに合わせて、適切なお酒やノンア ルコールドリンクをスマートに選択できる飲み方の多様性のことである。
多くのZ世代が集まる渋谷では「飲み会」も多く開かれる。しかし、「飲み会」というと お酒を飲むべき場、飲まなければならない場であると考えてしまう…。
そのようなお酒に関するカルチャーやライフスタイル、「飲み会」の形について、スマドリが目指すアンコンシャスバイアス・ウェルビーイング・ダイバーシティの3つをキーワードを基に考える。
イベントを聞いて感じたこと
私がこのカンファレンスに参加して特に印象に残った意見は長田さんや山本さんがおっしゃっていた「『飲みに行く』という言葉に代わる言葉があるべきだ」という意見である。
長田さんは「Z世代の飲み会は、強要がなくなってきています。飲む人と飲まない人に壁がなくて、お酒を飲める場所・空間には注目が集まっています。」とおっしゃっていた。
Z世代にとってはどのような空間でどのようなものを共有するかが重要であり、お酒はその彩りになっている。
私もこの考えに賛同していて、仲の良い友人と同じ空間で同じ時間を共有することが重要であると考えている。
だからこそ「飲みに行く」や「飲み会を開こう」という表現だと、お酒を飲まなければならない気がして、ハードルが少し高くなってしまう。
そこでスマドリという考え方や言葉があることで、「飲み会」では飲まなければならないというアンコンシャスバイアスを払拭してくれたり、飲める人も飲めない人も同じ空間で楽しめる飲み方のダイバーシティを認めてくれる。
私の周りにもお酒をあまり飲めない友人がいるが、「お酒はあまり飲めないけれど、飲みの場はコミュニケーションが取りやすいから好き」という友人が多い。
そこで選択肢として微アルコールが増えれば、そういう場所を楽しめる人は増えると思った。
特に渋谷はゆっくり時間を過ごすことのできるお酒を飲める場やゆったりchillできる空間も少ないように感じるので、渋谷から新たな空間が増えてほしいと思った。
イベントを通して今後に活かしたいこと
私は、このイベントを通して、私生活でも、飲める人も飲めない人も「飲みの場」の同じ空間を楽しめるように自分の振る舞いについて考え直そうと思った。
私はお酒を飲むのが好きだが、周りにはもちろんお酒をあまり飲まない友人もいる。
ウェルビーイングの観点から、自分の心身にも相手の心身にも寄り添い、無理のない健康的な飲み方をしようと思った。
また、私は現在「SUMADORI-BAR SHIBUYA」で大学生アンバサダーとして働いている。
「SUMADORI-BAR SHIBUYA」ではスマドリの考えに基づきアルコール度数が選べるドリンクやそのドリンクに合うフード、コミュニケーションの空間が提供されている。
お酒はそのコミュニケーションをとる空間をみんながポジティブな気持ちで共有するための彩りであることを忘れないようにしたい。
すべての人が自由に、自分らしい飲み方で楽しむスマドリはZ世代と他の世代を繋ぐ架け橋になると考える。
スマートドリンキングが浸透することで「飲み会」でも、無理してお酒を飲まなくても気軽に交流できるようになり、「飲み会」に対してポジティブなイメージを持てるようになるのではないかと感じた。
今後、お酒を飲める人と飲めない人が同じ空間を共有できる場が渋谷から全国に広まり、「ドリンク」というカルチャーの中でも多様性を認め合えるような社会が創られてほしい。
EXPRESS YOURSELF 就活の服装自由は不自由なのか?
イベント概要
登壇者:
平松葉月さん(青山商事株式会社 リブランディング推進室長)
寺口浩大さん(株式会社ワンキャリア Evangelist)
吉柳さおりさん(ベクトルグループ 取締役副社長 兼 株式会社プラチナム代表取締役)
金山淳吾さん(SIWゼネラルプロデューサー)
テーマ:「就活の服装自由」から考える「自由」という選択肢
学生の就職活動では、みんな「同じような服装、同じような髪型」であるのが当然だという固定概念がある。
そんな中で、ありのままの自分をどのようにしたら表現できるのか、尊重してもらえるのかを考える。
当日のアーカイブ動画はこちらです!
イベントを聞いて感じたこと
私がこのカンファレンスに参加して特に印象に残った意見は寺口さんがおっしゃっていた「自由とは選べると思うことであり、自由と孤独はセット」という意見である。自由とは心の状態であり、自由を選べるということはみんなと違う時もある。
つまり、それは孤独になるということである。私は自由や挑戦は自分で選べるが、そこには自分の孤独と責任があるということを忘れてはいけないと感じた。
そして、これは就活においても同じであると思った。
就活は個性を出さなければならないが、就活生にとって服装や髪型で個性を出すことはとてもハードルが高い。
ハードルは高いけれど、企業側も就活生である自分たちも時代の転換点である現在のニーズに合わせて、自分たちで選べるように変化しなければならない。
就活の服装も本当の意味で「自由」に選べるようになればよいと思った。
イベントを通して今後に活かしたいこと
私はこのイベントを通して、今後の大学生活や就職活動において、自由とマナーとモラルのバランスに気をつけようと思った。
マナーと自己表現は別であり、それが一緒になってしまっているのが就活であると議論の中でも出ていた。
マナーはマナー、ルールはルールで学ばなければいけない。なおかつ、マナーは型がなく、「相手に対して何を届けたいのか」を考えた先にあるため、自分で考えなければならない。
「自由」は自分で選ぶものだから、自由とマナー、モラルのバランスをうまくとって、多くの挑戦をしていきたいと思った。
「自由」とはワクワクすること、楽しく生きることであると同時に、それを自分で選ぶことである。
自由にも挑戦にも孤独は付きものであるが、それを選べるZ世代と企業が増えてほしい。
【「うま味でおいしい減塩」から考える私たちのウェルビーイング】味の素社アイデア会議
イベント概要
登壇者:
門田浩子さん(味の素株式会社 グローバルコミュニケーション部 サイエンスグループ)
「LOW SALT CLUB~うま味DE減塩部」の料理家の皆さん
テーマ:「うま味」を活用したおいしい減塩
「減塩」と聞くとどのようなイメージを浮かべるだろうか。
ウェルビーイングな人生を送るために、栄養の視点から食生活を見直した時、「食塩の摂り過ぎ」が問題となっている日本人。
どのようにすれば「おいしい減塩」ができるのだろうか。
「うま味」を活用して「おいしい減塩」について考えていく。
イベントを聞いて感じたこと
私は今回、このイベントに参加して「減塩」に対するイメージがかなり変化した。
私の中で「減塩」はあまり馴染みがなく、どうしても味が落ちてしまうというマイナスイメージがあった。
しかし、今回このイベントを通して、「減塩」にはプラスの要素ばかりであることが分かった。
まず、減塩しても「うま味」を取り入れたアレンジ次第で料理はおいしくなることに気づいた。
今回、イベント内でおいしい減塩味噌汁を作った。味噌だけだとどうしても味が薄いと思ったがそこにうま味調味料の「味の素」を少し入れるだけで旨みが増し、すごくおいしかった。さらに、そこにきな粉を入れると旨みを引き出してくれてコクも増し、さらに美味しくなった。
このように減塩してもアレンジ次第で料理はおいしくなると分かった。
そして、「減塩」は私たちのウェルビーイングに繋がると理解した。
日本人の80%以上が1日に10g以上の食塩を摂取している。
WHO(世界保健機構)は1日の食塩摂取量について「5g未満」を推奨しているが、日本人はその倍の、約10gを摂取しており、グローバルに対し日本人は食塩の摂取量が多いことが分かっている。
食事は毎日の積み重ねであり、若いうちからの「減塩」が、将来の健康寿命の延伸に繋がる。
門田さんもおっしゃっていたが、歳を重ねてから「減塩」しようと思っても、味の好みや嗜好性は変えられずスムーズに「減塩」することはできない。
また、「減塩」はすぐに効果が出るものではないため、若いうちから「減塩」しようと思った。
このように「減塩」は私たちの心身にウェルビーイングを与えるものであると分かった。
イベントを通して今後に活かしたいこと
私はこのイベントを通して、私生活でも「減塩」生活を始めようと思った。
私は、実際にこのイベントの後、自炊を始めた。イベントの日にいただいた「うま味調味料」の活用術レシピには料理初心者の私でも作りやすいものが多かった。
これまで味の濃いものが好きだったが、ウェルビーイングのために、「うま味調味料」を活用しておいしい減塩を続けていきたい。
「『減塩』はかっこいい!」といったように「減塩」に対してポジティブな考えをみんなが持つことのできる社会になってほしいと思った。
まずはZ世代である自分の周りに「減塩」の重要性を伝えることから始めたい。