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SIW2022イベントレポート④〜徳永梨桜さん〜

第4弾は、国学院大学の徳永梨桜さんのイベントレポートです。

【「うま味でおいしい減塩」から考える私たちのウェルビーイング】味の素アイディア会議

イベント概要

[イベントテーマ]
塩味だけに頼らない新しい「うま味」の創出

[登壇者] 
門田 浩子
(味の素株式会社 グローバルコミュニケーション部 サイエンスグループ)
「LOW SALT CLUB~うま味DE減塩部~」の料理家の皆さん

[イベント内容] 
〇うま味体験
従来よりも少ない味噌で味噌汁を作り、味の素(うま味)を足す前と後で飲み比べを行った。
いつもの味に慣れている分、味の薄い味噌汁は物足りないと感じた。そこに味の素を3振り加えた。すると先ほどと味噌の量は変わらないにも関わらず、味が濃くなり風味を感じやすくなった。グルタミン酸を主とする味の素のすごさを実感した。

〇食塩摂取量の現状
WHOにより1日当たりの食塩摂取量と目標値が設定されている。WHOの減塩目標が5g未満なのに対して日本人の平均食塩摂取量は約10gである。味噌や醤油を様々なシーンで用いる日本人にとってクリアしがたい目標である。

しかし、現状で国民の約8割が過剰摂取にあたることから改善が必要である。これを受けて厚生労働省が日本人の食事摂取基準として成人男性は約7.5g未満、成人女性は約6.5gを設定した。非感染性疾患の要因でもある食塩の過剰摂取を防ぐためにも、年齢に関わらず今からとりくむべきである。

〇減塩レシピ
グループごとにLOW SALT CLUB~うま味DE減塩部~の料理家の皆さんと一緒に、普段作る料理から味の素を使って減塩できないかを考えた。塩を味の素に置き換える意外にも、塩分を控えたおいしい工夫がたくさん発表されていた。

イベントを聞いて感じたこと

「減塩は必要になってからでは遅い」この言葉が最も印象に残っている。「減塩」と聞くと、どうしても健康のために”仕方なく”行うという印象があった。私自身、祖母と同居するようになってから、健康のためにと今までよりも少し薄味の料理が食卓に並ぶようになったが、物足りないと感じてあとから味付けを濃くすることはめずらしくなかった。

しかし、今から濃い味付けに慣れてしまっては、もしも将来減塩しなくてはならなくなったときに、私もまた”仕方なく”減塩することになってしまう。そうではなく、今から”おいしい減塩をしていくことが必要なのだと今回のイベントから学ぶことができた。生活に密接に関わる食事だからこそおいしく食事をとり続けたい。そのためにも減塩の方法を学んでいきたい。

イベントを通して今後に活かしたいこと

まだまだ若い自分には関係の無い話だと思っていたが、うま味を用いた減塩は自分にも家族にも良い取り組みだと分かった。そもそも我が家には味の素が常備されていない。まずは頂いたミニ味の素から家族で一緒に使っていきたいと思う。今まで通り調味料を使うのではなく、代わりに味の素を使えないか?と試行錯誤していきたい。

減塩はどの世代にも必要なものである。将来の健康とおいしさを守るためにも少しずつ取り入れていきたい。その手段のひとつとして味の素の活用を参考にしたい。

デジタルとリアルを融合した地方創生「未来カフェ」

イベント概要

[登壇者]
中村 武治(コネクテッドコマース株式会社 代表取締役)
久保 賢治(株式会社香味醗酵 代表取締役 最高事業開発責任者)
折戸 克洋(東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部 第四部門 DXプロデュース担当課長)
福井 達也(日本電信電話株式会社 アクセスサービスシステム研究所 主任研究員)
宮本 安芸子(渋谷区 産業観光・文化担当部長)
長田 新子(SIW エグゼクティブプロデューサー)
 
[イベントテーマ]
渋谷から日本を世界へ発信!デジタル×リアルの融合で何ができる?

[イベント内容] 
〇渋谷だからできる地方の発信
渋谷という発信拠点から世界に日本を伝えることが重要であるという。特筆すべき特産品があるのではなく、文化を創る渋谷で地方や魅力を伝えたい場所の香りなどから体感できることが今後の地方創生に生きてくると思われる。インターネット技術の進歩により遠隔で時間も距離も超えることができるようになった今、渋谷を様々な日本の姿が発信できる拠点としてさらに活用の幅を広げたい。

株式会社香味発発酵の久保さんによると、技術的には既ににおいの転送は可能であるという。これにより、体験をより五感に近づけることが可能になったといえる。例えば、ゲーム(RPG)などバーチャル体験に活かし、よりリアルなバーチャル体験を提供できるようになる。

当日の会場の様子

〇現状の課題
結局のところ、データは集めただけでは活用しきれないため、プロの目線から「どう使うか」を考えなくてはならない。現状ではまだAIにデータを渡すだけでは新しいものはうみだせない。そのため、集めたデータをどのように扱うか、対応の仕方が今後も問われるのだという。

当日のアーカイブ動画はこちらです!

イベントを聞いて感じたこと

技術は知らないところで進歩を続けているのだということに気づかされた。VRやメタバースといった話題性の高い技術は知っていても、知らないところで進んでいる研究や技術革新が多くあった。
特に匂いを再現できる技術は初めて耳にしたものだった。技術やデータ収集が進歩しているからこそ、それを最大限活かすアイディアを人の力で生み出したいと考えた。

また「渋谷は日本を発信する最強の拠点である」という言葉が特に印象に残っている。私にとって渋谷は、都市にも関わらず「渋谷」という地域の意識がある場所だ。具体的な共通意識はなくとも、「多様性に富み、新しさを許容する街であろう」という意識を渋谷で過ごす中でしばしば感じる。

コロナによって人との交流が薄れてしまった部分はあるが、性別も世代も国も超えて人と技術が「新しい」を生み出して発信する場になってほしいと思う。

イベントを通して今後に活かしたいこと

「新しい!」や「おもいしろい!」にもっとアンテナを張りたいと感じた。自分が自然といるコミュニティでは得られる情報や知識に限りがある。渋谷という最強の発信地をもっともっと知り、今の技術やアイディアに触れることで自分も渋谷から発信できる立場になりたいと思う。

自分の知らないところで技術は進み、その技術と人のアイディアがかけ合わさることで新しいものが生まれている。この進歩を発信する場として渋谷がその役割をになっている。



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