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還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ ⑳

魔女の宅急便のおソノさん似のフルーツに一目ぼれ!


 門が見えるところまでくると、マンゴウが待っているのが見えた。私はハイ!といいながら手を振ったら彼女も笑顔で手を振って応えてくれた。私が「I’m sorry to be late. 」遅れてごめんなさいと言うとマンゴウは「Don’t worry about it.」気にしないでください。と言ってくれた。

 2人で門をくぐったところから彼女の説明が始まり、最初は洗濯物についてであった。建物の入り口の靴を脱ぐところの右手に洗濯物の置き場があり、秤もあった。彼女の説明によると。

①洗濯物は自分の名前を書いた袋に入れる事。

②秤で重さを量ってノートに書く事。

③料金は、月に一度清算する。

④洗濯物は午前中に出せば次の日の夕方には、洗濯済み棚に置かれるので自分の名前を確認して、持ち帰る事。だった。

  1kg当たりの料金も教えてくれたが興味がなかったので覚えていないが、私の場合1ヶ月で320ペソ、日本円で640円だったことからすると1kg当たりは非常に安かったのだろう。

 その後、事務室のスタッフを紹介してくれた。名前はフルーツで優しくてどんなことにも相談にのってくれるそうだ。そして、日本への留学経験があるので、困った時は、事務室のドアを閉めれば日本語で相談にのってくれるそうだ。これはありがたい。

 フルーツはスタッフTシャツではなく、みどり色のTシャツの上にふわっとしたワンピースを着ていた。マンゴウからフルーツが妊娠していること教えて貰ったので、「Fruit. You look happy. How pregnant are you? 」フルーツ。幸せそうだね。妊娠何ヶ月?と聞いたら、8か月という答えが優しい笑顔とともに返ってきた。笑顔がキラキラしている。

 年齢は、多分20代後半で見た目は魔女の宅急便のグウチョキパン店のおかみのおソノさんのようだ。ジブリの魔女の宅急便を見た事があるって聞いてみようかとも考えたが、その質問はまた今度会った時の為にとっておくことにした。

 フルーツは困った時に本当に頼りになりそうだ。彼女に仲良くして貰う事でこのスクールでの居心地が良くなるだろうと考えて、私は「This is for you. 」これをプレゼントします。と言ってリュックからマグネットを取りだし15個を彼女の前に並べて、好きな物を1個だけ選ぶように伝えた。

マグネット

  ケーキのマグネットがすごくきれいだとかパンのマグネットが可愛いとか興奮しながら選んでいた。マンゴウが私も貰えますかというので「Of course.」もちろんです。マンゴウと言ったら嬉しそうに選んでいた。   

 それから、私が他のスタッフにもどうぞとマンゴウに言ったら。彼女が事務室のドアを開けて、キッチンのスタッフに声を掛けたので狭い事務室は、たちまち黄色いTシャツの女性達ですし詰め状態になった。

 彼女たちを見ていると皆小柄でマンゴウよりも可愛い、良く見るとマンゴウが一番年上の様だ。それで、私のマンゴウへの興味がすっかり薄れて、興味の対象はフルーツに移った。このスクールのスタッフの人気投票が有れば、私は間違いなくフルーツに一票を入れるつもりだ。
そして、フルーツなら例の二つの相談に乗ってくれそうな気がする。
しかし、今日は時間がないので相談を見送った。

  マンゴウがショッピングモールに行きましょうと言うので、残りが7つになったマグネットをリュックにしまって、マンゴウ「Let’s go shopping.」 と言って立ち上がった。

 スタッフ達からの「Thank you. Have a great afternoon. 」良い午後をとの声を浴びながら私も満面の笑みを浮かべて「Thanks. You too.」あなた方もねと言いながら手を振って応えた。

 

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