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家庭内事故は頻発!設計段階で階段をいじめるな!(元住宅営業マンの独り言)

 家族全員にとって安全で快適な住環境は、住まい手の願いだ。しかし、住宅内で命に関わる事故が多数発生している。
 家庭内事故での死亡者は、厚生労働省の発表によると年間12,000人で、交通事故死の7,200人を大きく上回っているのだ。
 
 事故の原因は、廊下での転倒、階段からの落下、浴槽での溺死だ。階段から落ちて頭を打った事が原因で死に至るケースが少なくない。死に至らなくても強く腰を打って長期にわたって入院という場合も多い。

 戸建てに住んでいる皆さんの中には、階段での事故を経験したことがある方も多いだろう。
 それはなぜ起こるのか?それは新築のプランニング中に一番いじめられるのが、階段とトイレだからだ。トイレの話は後に譲ることとして、階段について考えてみたい。

 階段はただ上り下りが出来るだけで良いのでギリギリの広さで造られる。一番効率が良いのが真っ直ぐの階段だ。そして、階段幅も最小限にするために手すりが付かない。例えついていたとしても危ないと思った瞬間に握れない手すりが多い。そして、足で踏み込む部分もなるべく狭く造ってしまうのだ。これは危険極まりない。
 家族の安全を守るためにも回り階段など余裕を持ったプランニングをしてほしいものだ。 

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