還暦おやじのスタディアブロードWith ウクレレ ㉘
魂の奴のせいで英会話レッスンがめちゃくちゃ!
桶:「だんな、こ奴は名器でっせ。」
鍵:「黙ってろよ。おぬしなんでここにいるんだ。それに狸がたぬきに化けてどうするんだ。」
ジ:「Did you say something?」なんか言いましたか?
鍵:「あっちへ行け。No, it’s nothing.いいえ何でもありません。」
ジ:「Shigeki ,Don’t get angry.」シゲキ、怒らないでください。
鍵:「I’m not angry.」私は怒ってません。
私としては、只でさえつまらない英文法を英語で説明して貰っても全く嬉しくないし、ワクワクしない。しかし、ジャムも一歩も譲らないので、事務長にお願いして調整をしていただく事にした。
ジャムが事務長に連絡し事務員のフルーツが大きなおなかを揺らしながらやってきた。フルーツはやっぱりジブリの魔女の宅急便のおソノさんに似ていて姉御肌で素敵なレデイだ。
フ:「ハイ!シゲキ。どうしたんれすか?」
鍵:「日本語で話せてうれしいです。このノートをレッスンの最初にジャムに見て貰ったんですが、ジャムには理解できないし、そんなレッスンはしたくないといっているのです。」
フルーツは、ノートを読みながら。
フ:「シゲキはどの様なレッスンを受けたいのれすか?」
鍵:「例えば、木曜日にマクドナルドに食事に行くのでその時の為のレッスンを受けたいのです。
そして、土曜日にはジーパンとTシャツを買いに行くのでその為のレッスンも受けたいのです。」
フ:「そうなのれすね。分かりました。」
桶:「この子は、あげまんでっせ。」
鍵:「まんごろう。なんでまだいるんだ。そんな変な姿を見せたらあかんだろうが。それにおぬしの声を聴かれてもまずい。」
桶:「大丈夫でおま。わての姿はだんなにしか見えないし、わての声もだんなにしか聞こえないでおま。」
鍵:「わかった、わかった。なんて言ったら戻るんだったかなぁ。」
フ:「シゲキ!シゲキ!誰と話しているのれすか?」
鍵:「いいえ。独り言です。すいません。」
フ:「私がジャムに話してみます。」
鍵:「よろしくお願いします。」
桶:「てやんでぇ、しゃらくせいやい、べらぼうめ、とっとと失せやがれ。」
鍵:「いやいや短いやつ。」
桶:「とっとと、うせやがれでおま。」
鍵:「とっとと、とと」
フ:「シゲキ何れすか?とっとと?」
鍵:「何でもありませんよ。フルーツ」
フ:「シゲキ、大丈夫?なんか悪い物でも食べたれすか?」
鍵:「いいえ。大丈夫です。とっとうせやがれこのやろう。」
まんごろうは、戻って行った。
フ:「シゲキ、私がいない方がいいれすか?」
鍵:「No. I’m glad you came.」いいえ。あなたが来てくれて嬉しいです。
フルーツとジャムは私の事をアブナイやつだと思ったらしい。二人で顔を見合わせている。
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