見出し画像

海外移住も選択肢だ!

 アメリカ在住の友からの久しぶりの電話があった。朝7時頃だった。彼女によるとオレゴン州と日本との時差はマイナス18時間で、今の時刻は午後2時とのこと。
 お互いに一通り近況報告をした後に、彼女が切り出した言葉に驚かされた。
 それは「元夫にこちらに移住してほしい」ということだった。僕は耳を疑ったが、彼女は本当にそう考えているとのこと。
 それで、僕に彼女の元夫の気持を確かめてほしいという依頼だった。彼と僕とは中学時代からの友達で今でも付き合っている。彼らとは同じ社会人スキークラブに席を置き、年末年始のスキー合宿も一緒に参加した仲間だ。
 二人が結婚するきっかけとなったのもスキーだったし、新婚旅行はスイスのシャモニーだった。彼らは、二人の子供を育て上げて離婚した。直後に彼女はアメリカ人の男性と再婚。子どもたちも彼女とともにアメリカに移住し、夫々がアメリカ人男性と結婚した。
 さて、今回そもそも彼女が元彼にアメリカへの移住を希望しているのかというと、彼の健康問題からだった。彼女は元夫が今年9月に救急車で病院に搬送されたということを耳にしたからだった。そして、独居だと孤独死も心配だからということだった。彼と一緒にこっちに移住しない!家賃なしで、食費だけでいいからこっちにおいでよって、冗談だと訊いていたら本気のようだった。アメリ人のセカンドパートナーも世話してくれるらしい。終の棲家がアメリカというのも面白そうだ!よし、あいつを説得しよう!


いいなと思ったら応援しよう!