〈ジャンル〉ってなんだろう?
おこんばんはー。
私です。
自分のことばっかり書いてるのもどうかと思ったのでたまには別なテーマでも。
音楽シーンにおける〈ジャンル〉って輪郭が曖昧ですね。
例えば[クラシック]と[ポップス]の明確な線引きはどこだろう?
バッハやベートーベン、モーツァルトなんかはいわゆるクラシック音楽として認知されていることだろう。
ではバーンスタインは?
キャンディード序曲、ウエストサイドストーリーをクラシック音楽と呼ぶだろうか。
クラシックを普段聴かない層からすればオーケストラ編成で演奏されるものがクラシック音楽と認識されている可能性が高いかと。
しかし管弦楽編成でレコーディングされた最新映画のサントラはクラシックなのか?
電子音楽においても境界が曖昧なものが多い。
その場合、本人たちが主張する音楽ジャンルが採用されがちである。
これによるとミッシェルガンエレファントは[ガレージパンク]となる。
さて、このようにジャンルとは時代によって客観性を持った観衆の主観や発信する者たちの主張によって変化し誕生する。
その中で特殊だと感じるジャンルもある。
[ヴィジュアル系]と[アイドル]だ。
これらには共通点もある。
・音楽のジャンルではない
・見た目のジャンルではない
・編成もスタイルも決まっていない
つまりシーンがそのまま〈ジャンル〉となっている。
それゆえ様々な種類のアーティストが共存することになる。
この現象は他ジャンルには見られないことである。
例えば[ヴィジュアル系]でHIPHOPの楽曲を手掛けるグループがライヴハウスのHIPHOPイベントに参加したとして、受け入れられる確率はあまり高くない。
挙げ句「ヴィジュアル系のイベントに出たら?」と言われるだろう。
これは[ロック]でも発生するし[ジャズ]でも発生する。
そして[ヴィジュアル系]は[ヴィジュアル系]のみで構成されたイベントへ出演する。
当然、出演アーティストは音楽ジャンルがバラバラなので転換のたびにステージから違う音色が流れる。
個人的にはそんなごった煮なイベントが嫌いではなかった。
ドラマーは本当に色々なジャンルを演奏するのでどのジャンルでも比較的何でも聴けるようになる。
新たな発見も出会いもあるし。
では[アイドル]はどうか。
客層に男性と女性のどちらが多いかにも左右されるものの、同様の事象が発生すると思われる。
ただ[アイドル]の場合は[ヴィジュアル系]よりキャッチーさが強いため音楽性やステージングで他ジャンルの土俵でも受け入れられる可能性が高まりそうだ。
ちなみに[ヴィジュアル系]や[アイドル]には一般的に「〜っぽい」と言われる音楽性がある。
要はそのジャンルで有名な方々の音楽性がそのまま一般化したわけだ。
その矛盾が〈ジャンル〉としての面白いところである。
個人的には一般化されたイメージと乖離しているアーティストに惹かれがちなのは内緒。
今回は〈ジャンル〉について書き連ねてみました。
結局のところ〈ジャンル〉なんてものは便宜上のものでしかないのだろう。
音楽的な要因と音楽シーンによる要因という本来は切り分けて整理しなくてはならないものをゴチャっと混ぜて何となく区分けするからややこしい。
どうりでiTunesでのジャンル分けの整理がラクにならないはずだよ……!
これからも新しい〈ジャンル〉が生まれ、古い〈ジャンル〉が淘汰されるに違いない。
世の中のものをきっちり分けることなんて到底無理。
それでも分けたいなら曖昧な「あそび」も大切にしてあげてください。
あでゅー!!
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