志和-siwa-のこと④
あ、私です。
世間が花粉症で辛そうな中、スギ花粉に動じない私はなぜか生じる小さな罪悪感に苛まれながら生きています。
嘘です。
というわけで前回は最初のバンドの解散まで書いてみました。
書いていて思ったことがあります。
「なんかこれ走馬灯みたい!」
別にまだこの世から退場する気は無いです。
ただ、私がうっかり退場しても少しは誰かの記憶に止まれそうです。
人生を賭けて本気で過ごした日々やそこで出会えたたくさんの人々との交流がどこかで燻り続けるなら素敵です。
さて初めてのバンド、Spider lilyが解散してフリーとなった私は友人から声を掛けられサポートメンバーとして活動を再開します。
同郷ながら東京で組んだバンドのツアーで仲良くなった彼とは地元にある彼の実家に遊びに行ったりしていました。
そしてサポートメンバーとして初ライヴの会場となったのは渋谷チェルシーホテル。
いきなりワンマンだったような気がしますが定かではありません。
1年弱程度サポートで活動し、フリーとなったらまた声を掛けられました。
いつだってドラムは人手不足なのです。
2組目のバンド、D'LORE(ドローレ)への加入が決まりました。
このバンド、メインコンポーザーの省吾さんがメタラーなのでサウンドがとにかくメタル。
カッコいいリフと爽快なスピード、そして時にはメロウだったりヘヴィだったりと多様な曲調に魅了されました。
デモでもらった新曲の音源が速すぎて「しょうさん、オレ叩けないかも!」と思わず本音が飛び出すこともしばしば。
でもリーダーでありメインコンポーザーという立場だからか私のことを良く見てくれていて「大丈夫!ひーちゃんなら出来る!」と何度も背中を押してくれました。
そして演奏してみたら意外とすんなり叩けるもんだから驚きです。
そんなデモ音源の段階で速くて無理だと感じた曲が『invisible Moral for dears』という楽曲です。
これはライヴの一発録り音源なのでところどころ演奏が甘いです(苦笑)
ちなみにこの動画の最後に当時の告知が出てて、そこで流れてる『Conflict with Void』という楽曲はライヴで演奏してても楽しくてカッコいいお気に入りの楽曲です。
またシングルとしてリリースしPV撮影を行った楽曲『Forbidden IDEAL』は好きな曲ではあるものの、いわゆる「拳系」だったバンドカラーと相反するためギリギリまでシングルにするか意見が割れていました。
しかしリーダーの猛プッシュで最終的にメンバー全員の気持ちをまとめ上げてレコーディングに進んだ経緯があります。
ちなみに先述の『Conflict with Void』がこの時の両A面の片割れです。
こっちでもPV撮りたかったなぁ。
当時は現在のようにPVをすぐ撮影できる環境がなく撮影した時の高揚感は忘れられません。
撮影は千葉県某所にある社長所有の工場で行われました。
外のシーンも当然千葉です。
たまたま敷地内にある林の枝打ちをしたばかりで撮りやすそうだったので急遽外のシーンも追加することに。
カメリハで映像として確認してみてビックリ!
北欧みたい!
海外ロケみたいな仕上がりになりました。
そんなD'LOREも4人のうちメンバー2人が脱退することになりました。
このボーカルに可能性を感じていただけにショックでしたね。
モデル並みの高身長に甘いマスク、低音から高音とシャウトまで使いこなす自在な歌唱、ユーモア溢れる明るい性格に人懐っこい笑顔、とかなり貴重な人材でした。
悠くんの歌声、本当に好きだったんだよ。
実は私がSpider lilyで活動を始めた当初から仲良くしてたから一緒にバンドやれたのが単純に嬉しかった。
誘ってくれた時、彼がボーカルならやりたいと思ったほどに。
まぁ、そんなこんなでD'LOREは活動休止に入ります。リリース予定でレコーディング完了している楽曲が2曲、ドラムだけ録り終わってる楽曲が1曲残されました。
地下では着々とあらゆることが動き始めていました。
ここからどうなるのか、続きはまた次回にしましょう。
では本日はこのあたりで。
あでゅー!
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