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しうフォーマーズデラックス2024大阪レポート

大ヴァンガ祭にてこごりさんともっふるさんのいつものしうフォーマーズから了承を得て、大阪に殴りこむと決意してから二か月ちょっと。

あいしうは…それどころではなかった。

ここは、海賊達が隠した財宝の眠る島、とぐろ島。
風来坊のしう…シレしうと化した僕は、相棒のコッパと僕が思い込んでいるぬいぐるみと共にここにいた。

陰で言われている事がある。
しうフォーマーズってリーダーが一番弱くないか?』と。

…否定が出来なかった。
裏目を考えず突き進み、時として詰めの甘いアクションを起こす事でしょっちゅう負けに繋がるプレイを17年ぐらい前の自分と比較して、やりすぎな傾向にあるのだ。
このカードゲームは幾ら運の要素が著しく色濃く出て、前のめりに突き進むのが強い傾向にあるゲームとは言え、そればかりやっていたらば裏目を踏んで死ぬのは当然の帰結。
そこでアドリブを要求されることの多いゲームである風来のシレンの世界に入る事で僕のヴァンガードのセンスを磨きなおそう、というわけだ。
勿論これは建前で実際ヴァンガード以外のゲームでそろそろ遊びたかったからついつい買っちゃっただけだ。

未識別のおにぎりの巻物を読んで選択した剛剣マンジカブラを持っていかれて悲鳴を上げたり、未識別の草を食ったら超不幸の種とかいうヤバいのを食わされて40階まで順調だったのを台無しにされたり、とにもかくにも色々あるがあのゲームは『裏目を踏むと死ぬんだぞ、成功体験に踊らされ過ぎると裏目が待ってるぞ』と僕の体にイクラの醤油漬けのように染み込ませてきた。

お陰様で大半のダンジョンはクリア、裏目を読むというスキルをそこそこに習得した僕は意気揚々ととぐろ島から戻ってきたら、デラックス大阪まで一週間たらずという状況になっていた。

シレしう『コッパ…時間を戻してくれコッパ…』
コッパ『行こうぜシレしう!とぐろ島の神髄によ!!』

目の前のニンテンドースイッチに向かって悲嘆の声を上げるも悲しいかな時間は巻き戻らない。
自分の惨めさを呪った僕は気持ちを切り替えて練習をすることにした。


~環境考察~


シラヌイ一強だと思われていた環境から相性のいい速度の速いリリモナ組の強化がこれでもかと加わりデッキも精査された中、速度の速いデッキ…中でも猩々童子が一個抜けていますが、全体的に早い寄りのデッキが多い環境下。
先述した猩々のような高速に強い中速、中速に強い超越を代表とした低速、低速に強い高速、みたいな三すくみになっている。
シラヌイが不利な相手が多く新しく出た事もあり、シラヌイ自体使用率はほんのり下がりつつある傾向にはあるが耐えれば勝つので使用率上位にはまだまだ居座る事が予想される。
僕が見た限りリリモナは…守護者回収ギミックがあるお陰で大体のレンジに対応できるうえに包丁みたいな動きにシフトも可能なキョウカ、同じく包丁枠としてハーゼリットにエルミニア、後攻特化型カイリ、4キル性能の高さからルーテシア、ミチュ、ミッドレンジに戦えるコーラル、デッキパワーが少し足りませんがサジッタ辺りが注目株では無いかと見て取れる。
既存組は既存組でヴァルガ、リアノーン、レザエル、ブラグドマイヤー、八雲べに等々…はっきり言って何が飛んできても普通におかしくはなく、読めない。
ただなんとなく察するところといえばやっぱり全体的に速度の速い寄りのデッキが筆頭してきてるといったところなので、それに対応できるものを持ち込む必要があるんじゃないか、と見て取れる。
デッキパワーを少し落としてもいいからグレード指定の無い焼きをメインギミックに搭載出来ているものを使用したら負けにくいのかな、とは予想しています。


こごりさんは毎度おなじみケイオスを選択。回れば大半のデッキを殺す事が出来る上にミカニによる除去も搭載されているので立ち位置としても悪くなく、トリオの一枠としてまだまだ強いし超越対面でも関係なくストレートに勝ちを毟れる。
(下記のリストはこごりさんが見やすさを重視してくれた)

もっふるさんはもっふるさんの象徴ことアルキテを選択。強烈な強化を貰って圧縮しながら安定の5パンを叩き込めるので守護者回収ギミックのある相手も乗り越えて倒すことが出来るし何処までも安定して戦えるのでブレが少ない。
前日に横で簡単に見させてもらって数日前にバルダリードの採用を提案して、試してもらったところ一番しっくり来たとの事。

ここだけは僕の反省点なのだが、彼方でシラヌイ対面においてライドスキップ→3乗って彼方で黙らす必要がありましたともっふるさんの発言であってそれを信じたが、アルキテを使うに辺り彼方を使うより盤面を自分から消えたり選ばれないので多く構成されているのだからあえて追加で対策せず、ツインドライブで捲った場合の彼方は返しの相手ターンでは何もしないし猩々がもっふるさん側にいった事も考えるとプロテクションツインキャストに変えさせる提案をすべきだったかもしれない、とは思っている。これは結果論かもだが。

とぐろ島で風来人としての道をみっちり突き進んでいた今のあいしうには今回は三人分のデッキの面倒を見れるような余裕は無かったし、ここまで長い事しうフォーマーズとしてやってきたわけだし、この二人はとぐろ島に行ってた僕よりも流石に練度的にも信頼していいだろ、と判断して今回は二人の自主性に委ねる方向で行った。
とぐろ島にいかないで3人分のデッキあいしうが自分で回せるようにしとくべきでしたねテヘッ


さて、そんな環境下。僕は手持ちデッキでそれの解答を出せそうになかったので、スぺライで襲って早期にマウント取って轢き殺すために名古屋に引き続きダイユーシャを選択。かっこいいからね!
名古屋の時に書きましたがじゃんけんでの先手後手の差が発生しにくく(たいていの相手がライドデッキ4枚Gゾーン無しなら先行を取ってくれる)、顔メタされたり僕と同様の後攻特化のデッキ相手じゃなければ先手特有のアドバンテージを強引に破壊してゲームを畳む事が出来るので、大半のデッキに対して強引にマウントを取ることを最大の強みと見た。
超越は名古屋時点でそれなりに対面練習を行ったが一向に勝てる気配を感じなかったので元より当たったら事故という事で捨てるのを決断。

博多の分布をみる限り、中堅にシラヌイを置くチームが著しく少ない事を確認し、あいしうが中堅に座る事に。
二人が上記のデッキで行くならば超越の相手を二人に任せても問題ないだろうと判断し、二人にその旨の了承を貰い、自分のプレイの悪いところのそぎ落としを行う事にした。


そこで、僕が僕と波長の合うリモートファイターのみを集めたディスコードサーバーにて呼びかけたところ、数多くの仲間達が僕に力を貸してくれた。

しう『頼む皆!今こそ力を貸してくれ!!!!』
出雲『仕方ないでしうねぇ~~~!』
しう『い、出雲さん!?』

普段は自分達のところで引っ張りだこになっている白帯の運営兼アマルガムの出雲さんも僕に力を貸してくれた。こいつは有難い。

出雲『そういえば先日chrome君の練習につきあったんだけど』
しう『待て待て!!やるなら呼んでよ!!』

これはネタバレになるがchromeさんというのは、チームtry forceというチームにて今回の大阪大会で4位になった方で、僕の練習に過去何度も付き合ってくれた方だ。実はしうフォーマーズのサブメンバーだったりもするのだ。
後エレドグレーマの使い手でもあるのでそこで縁がつながったのだ。

出雲『いやー同じ大会に出るなら不味いかなって』
しう『(不特定多数なら顔メタ入る可能性あがるから不味いけど)chromeさんならいいよぉ!』

次は誘う、と出雲さんから口約束を受けつつ、chromeさんに会ったらそこら辺の話で少し問い詰めようと思いました。

下記は余談だが………

出雲『そうだ、しうさん熊本出るんすよね?』
しう『ええ、あの人妻(読み:しょーかさん)に誘われまして』

しょーかさんから『交通費半分出すから来て♡』『しう君実家に顔出したいでしょ♡』といううだつの上がらない長男坊にとっては重たい圧をかけられ、ちほうカップ熊本にしうフォーマーズとして出る事が決まったのだ。抽選も通ったしね。

出雲『打ち上げの飯の場所探しとくんでご一緒しません?』
しう『勿論!!!!
しうフォーマーズとして!
しょーかさんとレイアさん連れて行きますよ!!!!

ここで名を挙げる事で『しうフォーマーズとしてお前らは逃がさん!』というアツいプレッシャーをかける事にした。

出雲『その二人のしうフォーマーズ知ってる顔なんだけどぉ』
なんならレイアさんに至っては白帯の方のメンバーだし、しょーかさんはチームなるけんのメンバーだ。
しう『しうフォーマーズは原作宜しく他のチームからも平気で引き抜きを行いますので…ヘヘッ』
出雲『問題は移動方法なんすけど、自分地方民なんで歩きたくないっすw』
しう『徒歩15分ぐらいなら歩いてくださいよw』
出雲『長い!!!!5分が限度です!!!!』
しう『頑張ってよ!!!』
出雲『これが!地方民!!』

僕の知ってる地方民と全然違う…!

さて、余談はこれぐらいにして。仲間内に頼んだ事としては
『顔メタされてない体でジャンケンの時間割愛の為、常に後行を僕に渡し続けて欲しい事』『超越は元より捨てるので使わないで欲しい事』の二点だけお願いし、所持しているデッキの一番強いと認識しているありとあらゆる物を僕にぶつけてもらった。何が飛んできても本当におかしくないと認識したからだ。

ファイト中にミスだと思った事や択が発生した判断についてはその場や終わった後すぐに共有メモを作成し、プレイの正解を粗削りではあるが持っていき、採用する札に関しても細かくプレイ中に精査していく。
スぺライが成功しなかった場合のG2時の動き方も検証し、マリガンのガイドも同時に作成。一切の妥協はしない。
カードゲームを競技的に行うプレイヤーの発言で幾つか聞いた事があるが、
『普通にデッキを回すだけなら練習じゃなくて、ただ気持ちよく遊んでるだけでしかない』という事だが、僕はそれに同意している。仲間内に同じ熱量を求めるのは違うとは思っているのでこれは僕個人が戒めにしている事だ。
発生した裏目に関しても事細かにメモし、そのリスクを飲むか否かの判断も精査。

そんな事やってたらば僕の中でDスタン史上最高勝率を叩き出した。もうリーダーが一番弱いとは言わせない。

こうして出来上がったのが、以下のデッキだ。


再現性と相手の速いデッキに対しての対策としてのパンスメルミアのフル採用。猩々は10kの防御札を要求される機会が多い事もあるし手札がそもそも著しく少なくなる事が多いしそれのケアと、スぺライターン初動ダイドラゴンから殴る事も多くフロントの最大恩恵が受けられない事もしばしばあったので、トリガーの3枠はドロー。
札の薄いそういったアグロデッキに対して瞬間出力を底上げして多少の捲りが悪くても強引に破壊するために最大値の掠め取りを狙ったピン採用で円盤銀河やパンスメルミアのペルソナ時アクセスも狙えるので一枚だけエルバードエクストライカーを採用。
焼かれる関係で立ち位置が悪いのは分かっているけどダイドラゴンのメイン1搭載したのは、ペルソナターンにおいてG2の次元ロボのアタッカーをレディ以外に立たせたい状況というのが発生する機会が無視できないレベルで存在していた為だ。G2なのでバルダリードのキャッチの対象内というのも恩恵がある。

セイファードは五枚目のバルダリードとして直撃させる為と2パン要因として横殴られても無駄にならないゴテイチ要因として入れている。後たまにパンスメルミアのハンド捨てる効果のケアとサジッタ対面で捨てた札が戻ってくるなどの対策にもなったりする。ごくたまになのでここは忘れてくれてもいい。
次宿命者環境で使うならオールデン想定で二枚目のダイマリナーを採用検討するかもしれない。

スタンド反応カウンターヒールのピン採用はヴァルガや多分踏まないと思っているがミラー想定。ヴァルガパンチノーからの二手目をスタンド反応+αで止めやすくなるので本当にお守り程度の認識でしかないが採用した。猩々対面では10k要求される機会の方が多いしピンなら誤差の範囲で許されると見た。
改めて…練習調整につきあってくれたあいしうの仲間達には感謝します。ありがとうございました!

大会前日


ディヴァインズのアニメリアルタイム視聴直後。
最終調整が完了した僕はしうフォーマーズプレイマットに簡単な着替えにデッキにお土産を入れて宇都宮を発った。


…大阪。


このあいしうの若かりし頃、親の転勤の都合でおおよそ12年以上もの間住んでいた土地だ。
ここで出来た友人たちには悪いとは思うがそれでもハッキリ言おう。
僕はこの大阪が本当に嫌いだ。
土地柄なせいか人は荒い。そのせいで暴力と揉め事や弱い物虐め、パワハラや恐喝等が多く蔓延る印象が本当に色濃く残るし僕はそれら全ての被害者だった。
出来ればここにいた記憶を消してほしいと思っている。僕のディメンションゼロに全力を尽くした青春時代を謳歌した土地でもあるし、当時ブロッコリー社員だった木谷社長に初めてお会いした土地でもあるのだが、嫌な記憶の方が、いい記憶の数倍色濃く、辛い。

昼に到着した僕は同じタイミングで到着したこごりさんに土産を先に渡すつもりで動こうとした途端、10年以上越しの見覚えのある景色に嫌な記憶のフラッシュバックを起こし、その場によろめいてしまった。

しう「この土地は…お、覚えているぞ…当時社長に連れてかれて、精神崩壊して自暴自棄になってた僕が、酒を滅茶苦茶飲みまくって、ゲロを吐きながら帰路に就いた場所だ…」

二度と行くまいと思っていた土地を10年越しに踏む。
時が解決すると思っていたこのトラウマは、決して消えることは無い、と訴えてきているのが良く分かった。
めまいがする。夏特有のうだる暑さだけでなく、心に来る。

しうフォーマーズのリーダーでもこれはあかん、泣いちゃう。

さっさとその場を足早に離れ、この記憶を少しでも忘れる事にする。
これを見ている僕よりも若い皆に言っておく。
何を犠牲にしても、自分の心だけは絶対に、絶対に、守るんだぞ。でないと、本当に生きづらい世の中になっちゃうからね。

スマホを広げると、ユアリスさんが作ってくれたAI・しうの画像が姿を見せる。

少し正気を取り戻した。
人格を一時的にAI・しうが切り替わってくれて大阪の精神汚染から守ってくれたんだ。
ユニフォーマーズの頭目の向江ジンキがギィに助けてもらったように、しうフォーマーズの頭目のあいしうが、しうに助けてもらったんだ。
こんな感情になるのは腹が減っているからそうなるんだ。
まずは飯だ。飯を食わなければ始まらない。

そういえばこのAI・しうの画像が先日『Googleマップのピンみたい』と言われたのだ。
それを聞いて10分足らずでえいどらさんがこんな画像を用意してきた。


後日もっふるさんを始めそれなりに多くの方にお見せしたところツボに入るレベルで笑われた。


何でもいい、大阪特有の物を食らって、まずはこの悲しい感情を忘れる事からだ。
ふと目に飛び込んできたのは大阪のナポをお出ししてくれるお店だ。

全て忘れるべく席に座り、ナポを注文する。

ナポは全国どこでも普通に食えたりするのでこれ食うのはプレイミスでは?とか思われるかもしれない。人は追い込まれると正常な判断が鈍る傾向になる。
この大阪のナポは心の回復の為の必要経費だと割り切る。
時間かけてガッツリ探してタコ焼きだのお好み焼きだの兎に角粉もんとか食らっておく択もあったかもしれないが、時間をかければかける程、精神汚染のダメージは大きくなる。
損切の一手。これは次につなげる為の妥協のプレイだ。

注文したナポを無心にがっついた途端、妥協だの損切だの言っていた自分はハリセンで引っ叩かれた。

美味いもんは、美味い。

肉と茄子はこの季節柄とても美味い。
体力と気力がリセット出来た僕は難波に向かう。

聞けばこごりさんが迷子になっているという。
このあいしう大阪なら10年以上前に踏んだ事もあるし、助けに行けるはず!
グラファイトの皆とは夕方に集合する約束をしているし、時間にも余裕がある。ついでに予備のオーバースリーブも欲しい。
…というわけで、意気揚々と電車に乗り…難波のオタロードに向かった。


しう『着いたぜ!道頓堀に!!


道に迷った。
難波で降りた筈なのだが…どうして道頓堀に僕はいるんだ。

灼熱のような暑さにちゃぷちゃぷと涼しそうな道頓堀川が姿を見せている。
屋台船が道頓堀川を陽気に動いている。飛び込みたい気持ちが出てくる。
自分を引っ叩いて道すがらに進みオタロードと呼ばれるところまで歩く。



しう『着いたぜ!心斎橋の商店街や!

逆走していた。

マップアプリ使ってみるも、人が多すぎて反応が悪い。
嫌な予感がしたのでヤスさんにLINEで泣きついてみる。
グーグルに聞けみたいな返しをされる。そのグーグルが人が多すぎて使えんのだ!

しう『ここでたどり着けなくて熱中症で倒れて、とか流石に笑えないぞ…』

ダメ元でツイッターを開くと、chromeさんから
『目的地までもう少しです笑笑』という応援メッセージを貰っていた。

いや逆走してんだわ。

詠葉『車と同じ方向へ向かって,そしたら上に高速道路走ってるのでそれに沿って左。 ビックカメラ見えたらそっちに向かって右にまっすぐです。』
しう『あなたは…詠葉さん!』

詠葉さんは、過去の名古屋デラックスで溝にここからは実験の先を落としてしまった人という事でこのnoteで散々紹介してきた方なのだが、ここに来て最高の導きの一手をツイッターで貰った。
詠葉さんの鶴の一声が無ければ、僕はこの呪われし地大阪で塵芥となって、道頓堀川に流されていたことだろう。

彼女に強く感謝して、僕はオタロードに突き進み…
こごりさんと遭遇した!

こごりさんが迷子になったと聞いたので助けに行くつもりで向かうはずが自分が助けられるオチだったのがやや恥ずかしい。

お互い会った時の共通の話題は『暑い』これに尽きた。
夏はあまりの熱さに思考を破壊してしまう。体の穴という穴から汗だけでなく、言語まで噴き出してしまっているかのようだった。
だが、それとは裏腹に、信頼している仲間と顔を合わせると負の感情がふっと立ち消えになった気がした。

少しでも荷物を減らす為にお土産を先に渡す。長距離の移動という事でぐちゃぐちゃになる事が予想されたので、しうフォーマーズには栃木のジャムを買っておいたのだ。
カウンターといわんばかりにこごりさん側からもお土産を跳ね返される。お土産の渡しあいが最早デラックスの慣わしになってきたような気がする。

こごり『それと、忘れないうちにこちらをどうぞ』

そういって手渡されたのは…しうボール缶バッチ。
これをつけているとあいしうと勘違いされるという呪いの装備であったのだが、それ対策にホンモノのあいしうと書かれてあった。



逆にうさんくささが凄い。

少し待つと弥生さんが姿を見せてくれた。
今回土曜日のお泊り会、という事で一緒に泊まる事になってる方だ。

道中で話を聞くとヴァンガードの動画をニコニコでかなり昔に投稿していたよう。聞けば僕自身過去見た事のある動画だった。(記事作成時点でニコニコは現在縮小営業中につき動画を出せないのが申し訳ない。)

実はあいしうもライドトゥビクトリーの動画をあげてクランを滅茶苦茶混ぜたものをお出ししてちょっとした話題を奪っていたりしていた。
ここに集うはヴァンガニコニコ老人会。
それはさておいて。

こごり『どうやらここの近くのカドショで遊星号があるみたいなんですよ!』
しう『遊星号って、あの!?』
こごり『遊星が乗ってたアレです!女子供なら乗っていいってお話でしたので、乗ろうかと思ってまして!』
弥生『支えるパーツの関係で男が乗っちゃうと体重の関係で壊れるからですかね』
しう『あー、なるほど…!』

それ聞いちゃうと成人男性の僕や遊星の中の人こと、宮下さんが乗ると一発で壊しかねない。

しう『うわ!うわわわ!!マジの遊星号だ!!!』

嬉々として撮影する僕。


モンスターゾーンが開閉して、遊星号のサイドが上下に開くシステムでした。



こごりさんは女であることを生まれて初めて神に感謝しました、みたいな話をしながら嬉々としてライドする。
撮影はあいしうが担当する。ありとあらゆる方面から撮影するしう。
こごりさんの全身込みでありとあらゆる方面から撮影する。(流石にツイッター上にはお出ししたのは腕のみ)
遊戯王カードは今回持ち合わせてなかったので、こごりさんにケイオスを持たせて撮影させる。
こういう時自分の性別が女でないのが悔やまれる。

後でこごりさんから聞かされたがブラスターブレードの剣もご厚意で握らせてくれたらしい。いいなぁ!!!

遊星号の撮影を嬉々として終わらせた僕はこごりさんと離れ、弥生さんと共に約束していたカードショップへ。
今回のホテルのチェックインなどはすでにヤスさん達が済ませてくれたようで。
練習の意味も込めて一緒に遊ぶことにした。
後からもっふるさんもついてくることになった。

ぐらふぁいとの面々はほぼ全員がとてもあったかい。よくぞここまで個性的な人を集めたものだと感嘆する。
今回調整の場所として使わせてもらったのはスキップという玉出にあるカードショップ。
プリニー倶楽部という昔あったカードショップに雰囲気がそっくりだとはヤスさん談。
ホテルの布団の中で後でヤスさんから聞いたがどうやらここでぐらふぁいと交流会をやることが決まったとかどうとか。

不思議な事にしうフォーマーズでそういう交流会を開こうものなら『宗教団体のサロン』などと言われる可能性がそこそこ高いので我々は出来ない。
僕らの分までそういう路線でこれからも頑張ってほしい。

早速と言わんばかりに、練習がてら眼前に座ったいつぞやの名古屋デラックスであいしうのエレドグレーマを捻り潰したぐりふぉしいろさんとファイトを始める。
スタンドアップしたらばぐりふぉしいろさんお馴染みのグリフォシイドが姿を見せる。

しう『よーし、いつものようにダイユーシャでスぺライしたんね…ん!?』

グリフォシイドは、G0につき、スぺライが出来ない!!!!

ヤス『なかなか珍しいタイプのメタよねコレ』
しう『…なかなかおもろいことやってくれるやんけ!』
しいろ『自分はグリフォギイラしか使わんからね!』

スペライは失敗したがこちらの暴力をとことん押し付けて勝たせてはもらった。

同じくお泊まり会に参加する霧月さんのオルフィストも意気揚々と粉砕したり、ヤスさんの猩々にエレドで挑むとさっくりと轢き殺されてしまったりしていると、我らがしうフォーマーズのナイスガイ、もっふるさんが顔を出す。

さて、今回大阪に来たのはしうフォーマーズのリベンジだけではなく、大阪でしうフォーマーズのメンバーを増やす、という目的があった。
詠葉さんやもっふるさんから要望があったのだが『しうフォーマーズの関西支部を作って欲しい』という声が出ていた。
あいしうは…大阪という地が大っ嫌いだ。
だが、この嫌いな地だが、それが僕と同じ同志が多く住み着いているならば、嫌いという印象がひっくり返ると信じたく思う。っていうかもっふるさんがしうフォーマーズのせいで孤立しちゃうの本当に宜しくない。

しう『…というわけで、もっふるさんと仲良くさせていただいているヒヨクさんには是非ともしうフォーマーズに入っていただきたく存じまして…』

もっふるさんと一緒にスキップに入ってファイトをしているヒヨクさんに声をかける。

もっふる『お、ヒヨクさん誘っちゃいますか!』
ヒヨク『むしろ自分で本当にいいんですか!?』

我々しうフォーマーズ、原作の影響なのかは知らないが宗教団体のような何かと勘違いされがちなのだが、根本的には共に遊んでくれる悪ふざけを一緒にやれる仲間が欲しいだけだ。
しうフォーマーズに入ったからといって特別何かやるわけではないからそこまで警戒しないで欲しい。
翌日の当日に改めてお話したところ正式加入が決まったので、記念にギリギリ1枚余っていたしうフォーマーズスリーブを贈呈しておいた。

ようこそ、しうフォーマーズへ。


しう『それはそれとしてもっふるさん、アルキテの調子はどうでしょ』
もっふる『先日あいしうさんからバルダリードの採用の検討を提案されてから仕事中ずっとシミュレートしてまして、コイツ非怪獣名称だけれども考えれば考える度にアリだな、と思いましてね』

そういってもっふるさんが取り出したるは先程購入したと思われるバルダリードのFFRとSR。即興で買った割にはレアリティが高ェ。彼の本気具合がうかがえる。

もっふる『実質マリガンによる奔流エネルギーの研究みたいなもんですし、後行取らされた時の動きも強なるしアリちゃうか、と思いましてね』
しう『ソウル貯まりますし考え方によっては実質せるがおんですしね』

嬉々としてもっふるさんには試してもらって、彼自身かなりしっくり来てご満悦となったのを見て、これなら今度こそ俺達やれるかもしれない、と確信した。
もしこれがダメだったとしても今の我々が出来る事は全部やったと思い込んでおくことにする。

楽しかった時間も程ほどに前夜祭といわんばかりに、はま寿司で寿司を堪能する。食事中に何話したかについては割とセンシティブ寄りな話も多かったので割愛とするが、かなり平和でかつ和気あいあいとした食事会になったのだけは記憶に残っている。
あいしうがタコやイカといったプリン体ビートを頬張って堪能している中、もっふるさんが担々麺にミルクレープを頬張っている。食べ合わせがちょっと心配になるが彼が満たされてそうで何よりだ。

長旅の疲れも出始め、フラフラになってきた中、ヤスさんたちに連れられてホテルの中に。9階がロビーで10階が我々の部屋だ!
と言われ我々野郎五人は高層ビルの中に吸われていった。

部屋は大きな和室。いきなり初手から布団が五枚敷かれている。ええからはよねろというホテル側からの圧を感じる。
だがそんな事は知った事ではない。
今の我々は年こそそれなりに重ねてきたものの修学旅行中の高校生のような精神状態だ!
弥生さんからは有名な芋けんぴのお店の芋けんぴがお土産にふるまわれ(note執筆中に貪りながら描かせてもらってます)、ヤスさんからはあいしうに向かってつけてみそかけてみそを差し出される。
コイツで回鍋肉を作ったら飛ぶぜ、との事だったので後日しっかり作る事にする。

その直後ヤスさんから突然に取り出したるは、ボードゲーム『我流功夫極めロード』
平たく言えば『自分だけの最強の必殺技を作り出して、最も強くかっこいい技を決めたヤツが勝つ』という自分の中二病が何処から来たのかがハッキリわかるゲームだ。

ヤスさん曰くイエサブで売ってるらしい。


しいろ『滅竜雷砕脚と書いて…!めつりゅうサンダーブレイクッ!!』
しう『食らえッ!超!真空!幻龍拳ッ!!!テイルズオブっていきますよ!』
ヤス『銀星光崩撃って書いて…シルバーチャリオッツって読みます…!』
しう『つ、つええええええ!!!!』

弥生『覇光氷炎舞斬…!』
しう『僕はこれだ…!その攻撃を跳ね返す!竜虎!幻魔境!』
霧月『へ、癖だ…!』

これが…明日デラックス本戦当日前の男達のやる事だ…!


閑話休題。
テイルズオブ必殺技を叩き込んで落ち着いた我々は明日の為のデッキのスリーブ差し替えと自分のデッキの最終確認を行う事になった。
弥生さんは流石に長旅の影響か疲労で早々に布団にもぐった。

しう『…これはあくまで一個人の意見ですが、昨今環境下猩々を始めとした速度の速い相手が余りにも多すぎます。
そちらのトリガーの採用札全て15000券になってますし、後手を取らされた時にマウント返しと超越意識の為にしゃるめいんのフル投入し、強引に耐えてターンを買う為にプロテクションツインキャストの採用を検討するべきかと存じます。』
霧月『あっー!なるほど!しゃるめいん持ってきてないっ!』
ヤス『それならうちのチムメンに持って来させるよ?』
しいろ『ツインキャストなら任せろ!』
ヤス『ぐりふぉしいろさんにとってのツインキャストはドロップで55000券になるバケモンカードだからな』

大会当日に使う予定の一般的な構築とは少し違うブラグドマイヤーの構築を広げ、悩んでいる霧月さんに『信じるか否かは任せますし無視してくれてもいいし僕はグラファイトじゃなくてしうフォーマーズだから自分のチームメイトの発言の方を信じてもいい』と添えた上で軽く助言を投げつける。
こうやって、デッキを広げて明日の為に備える、というのはテイルズオブシリーズの決戦前夜みたいな空気感で青春を感じる。

しうフォーマーズは、全員が全員全国津々浦々に散っているし性別もバラバラだったりするのでなかなかそういう機会は無い。敵に塩は嬉々として僕は送るタイプの人間なので、悩んでいるなら一個人の意見をそっと添えていく。
そして実験台になってあいしうは負けてしまったが成功体験で自信につながったのなら何よりだ。

いい具合の時間になって電気を消す。
目を閉じながら色々と話を展開していく。
自分達のチームの想いだとか、そういうのを簡単に語ったり、語られたり、自分の過去の話を流したりもしたりした。

やってる事がただの修学旅行の就寝前の男子高校生だ。

大会当日


朝六時。霧月さんが寝起きが宜しくない、という事を聞いてぐりふぉしいろさんが用意した爆音レベルの目覚ましBGMで起きたあいしうはヤスさんに払い忘れていた宿泊費を支払い、しうTシャツを装備しホテルを後にした。

『僕はグラファイト…誰がなんと言おうとグラファイトなんだ…』
と自分がグラファイトの一員であるかのように思い込んでグラファイト一向と共に会場へと進んでいく。
毎回毎回参加させていただいてる身で思うのだが、ここの会場に来ている人間の大半は友人では無いのだが、顔を見たことがある人達で固まっているように感じさせられる。
ここまでくると遠い親戚のような何かではないのか、と錯覚してしまう。恐らくそういうところもあるから距離感を間違えるケース、というのもあるのだろう。僕も結構やらかす。不愉快に感じた方もいらっしゃるだろう。そこについては申し訳ない。

今回の大阪会場なのだが、近くが海になっており、潮風が心地よく鼻孔をくすぐる。



大抵の大型大会の会場では、入る前のこの外観のインパクトが来た人間に高揚感を与えてくれる。
お前たちはここで雌雄を決するんだぞ、と特別な場所が来た人間にそう伝えてくれるのを感じる。
勿論僕らみたいにトリオで戦う人達だけでなく、サイドイベント狙いであったり、物販狙いであったりと目的は人それぞれだが。
ここに来ている、という事は皆が皆同じカードゲームで遊びに来ているのだ。
確かにここに来たからには上位入賞したい…平たく言えば勝ちたいが、それ以上に大事にしたいのはこのカードゲームにおいて横のつながりを得て今後の宝にしたい、というのが僕の思うところだ。

https://x.com/maziaishu/status/1817335991541305626

しうフォーマーズとして行う悪ふざけもそれにつなぐ為の一環だったりする。



ATCホール前。ここから先が我々の戦いの舞台だ。

こごりさんが後に続いて到着し、後一人…もっふるさんの到着を待っていると、彼から『お腹を壊した為遅れる』との連絡がきた。

空気が変わる。
ほぼ同じものを食べていたあいしうやグラファイトの方々も警戒される。全員の体調は万全ではあるが。
…最悪トリオには間に合わなくても構わないのだが、ここで彼が救急車に運ばれる、なんて事になったら気が気で無くなる。

頼むから無事でいてくれ。もっふるさんがどう思ってるかは知らないが、お前は僕の大事なダチの一人なんだ。

ATCホールの前で待ち続けていると後から知った顔達が姿を見せる。
こごりさんに投げ銭と言わんばかりにケイオスを渡してくる方や、以前デラックス2回戦目でファイトしたなつきちさんに、noteを執筆されているミカさんにいつものドロップアウトの面々に、自称外部顧問のアイツまで揃い踏みだ。
あいしうに会いたいと前もって言ってくれた方がとても多くて僕は凄く嬉しい。

そうそう、ミカさんからはしうフォーマーズ当てにお土産を頂いた。童話の分厚い本みたいな見た目が特徴的なお菓子だ。


新幹線の中で有り難く頂戴しました。

集合10分前。もっふるさんが駆け足で無事に到着。

もっふる『いやホンマすいません!遅れてしまいまして!』

もっふるさんの息が上がっている。
この炎天下と腹痛による水分放出で体力が消耗しているのが見て取れた。

しう『よくぞ無事に来てくれた!さあさあ、チェックインしますよ!』

チェックインして、会場に入り待ち時間を利用してもっふるさんに水分補給を促す。
バッグをフラグラの痛バ仕様に変えたもっふるさんは早々に自販機までいって水分補給をしにいった。

その間にこっそりパネルを撮影する。もっふるさんの痛バもこっそりセットでだ。


もっふるさんが戻るや否や、しうフォーマーズのサブメンになっていたChromさんとスバルさんが来ているとの事なので彼を連れて挨拶に向かう。

相変わらず元気そうで何よりだが……。

Chrom『しうさん!来てくれたんすね!』
しう『てめっこらChromさんこらっ!!
出雲さんから聞いたぞてめっこらー!
練習するなら僕も呼べうっきーー!!

chrom『ひええっ!!』

対面で突然の地団駄を踏んだ僕は大阪勢という事でうちのもっふるさんを繋げる。そしてついでにここで逢えた縁ということで宇都宮からのお土産を贈呈。

彼ら二人を巻き込んでスーパーチーム戦をまたやろうと思っていたのだが、環境考察の個所でも記述したが、彼らのチームがあまりにも強すぎるせいかそのプランは瓦解した。

挨拶もそこそこに一戦目のマッチングの火蓋が切って落とされた。こごりさんが僕らを追いかける形で合流してくれた。会場が地下のせいか電波の入りが悪く、合流対応がやりづらくて仕方がない弊害が出てきているのを実感している。
(今回のファイト描写は薄めにしました、ごめんね)

一戦目
猩々童子

対戦相手のプレイマットの鯨塾の圧力が凄い。そういえば名古屋であっちは覚えてないだろうがくじらさんと店舗でファイトした記憶が蘇る。
まさか強さ的な意味でアレから有名になるとは思いもよらなかったが。

だがプレイマットの圧力ならこちらも負けていない、我らしうフォーマーズオリジナルプレイマットにオリジナルライドラインスリーブで圧を返していく。

後で聞いたらば先鋒も大将もかなりの大会常連だったようで。まあ相手が誰であろうと我らしうフォーマーズ、リーダーの手が震えるが負けるつもりなどない。

この対面は散々のたんさんを初め多くの方にぶち当てられ練習してきた対面。受けのタイミングさえ間違えなければ、札が薄いのは知っているので後は盤面を整えればダイユーシャのゴリ押しで十分轢き殺しが狙える。仮想敵に据えている相手だ。
だが流石の緊張感と大阪の地による圧力で相手のデッキカットで僕の手がブレてデッキとか飛んでしまったのは流石に申し訳なかったが…そこ以外は難なく勝利した。

もっふるさんが敗北し、こごりさんが勝利したので、無事しうフォーマーズ第一回戦は突破した。
一人が散ったとしても、仲間や僕が勝てば何の問題も無いんだ。

チーム勝利。

横の卓はMyGO!!!!!プレイマット一色で染まっていたりとなかなかに絆の深いメンツが多く固まっているのが見て取れた。

はす向かいにはヴァンがライフの方々も来られていた。
初戦からなんというか周囲のネームバリューの暴力が多い。

だが、しうフォーマーズだって、ネームバリューだけならTier2ぐらいの認知度がある!
周りのネームバリューに屈してたまるか!!

二戦目
カイリ

開口一番にあいしうが口にしたのは
『あーっ!!!ツイッターで見た事あるー!!!』
だった。

話してみたらば全員凄くいい人で、この発言はお互い様だった。
このnoteを見てたならこっそり教えてくれ、改めて僕とダチになってほしい。

中でも目に写ったのはあの出雲さんを支配下に置いていると噂の紙袋を被った半裸の男、火神はやてさんがもっふるさんとぶつかっているのだ。

実際は紙袋なんて被ってなかったのでこの旨を出雲さんとついでにレイアさんに告げ口しておいたらば

出雲『そらそうす!一般的に紙袋被るわけないじゃないですか!』
しう『じゃあ…パケ写詐欺ってコト!?』
レイア『貴方だってそうでしょ!?』

みたいな返しをされてしまった。
僕のファイトが終わってから横からこっそり眺めてたが練度が高すぎて震えたのを記憶している。
アレがゾルガ連合の神っすよ!とは出雲さん談だ。

さて。こちらがじゃんけんで勝って後行を取ったらば『なんで後行なのぉ!??!?!?!』と相手から動揺の声が聞こえる。
この人のアクション的に自分も後行を取るデッキだったのかなと推測出来たが、相手が誰であろうとこちらは為すべきことを為すだけだと信じ、そのままストレートにダイユーシャにスぺライして、エルバードエクストライカーも込めて殴りぬく。

返しのターン、カイリからヤスミンが投げつけられG4カイリにスぺライ返しをされる。こっちのスぺライで相手を有利にしてしまったパターンだ。

…後攻特化型カイリ…存在は知っていて、上位入賞報告も上がっていたが、練習では資産的に集めるのが昔から持ち続けてるわけでもない限りで困難なせいか誰も使ってこなかったせいであいしうの経験値がまるで足りていない。

率直に言って、こんなの僕のデータに無いぞ!!!!という奴だ。

だがそういう手合いのデッキは大体手札がデブかったりして超火力に弱いもんなんだ、僕はそういうの詳しいんだ、とこういう時こそ割り切りのプレイ。ペルソナライドを発動させ、ピンだけ入れていたあいしうの文字通りの切り札、『円盤銀河を廻す者』を投げつけた!

ダイユーシャのパワーを10000跳ね上げて、最大出力の名の元に蒸発させる!!!!
トリガーでガードもぶち抜いたし、いけるいける!
相手のネームバリューなんかに負けてねえぞこちとらぁ!!

と嬉々として押し付ける一手を取ったが、カイリ名称ならシールドが上がるカードをかなり投げつけられる。硬い。


こんなの僕のデータにないぞ!


シャットアウトされ、有効ヒールもかまれ…そのままゴリゴリ圧し潰され、あいしうは散った。

こごりさんも同じく負けてしまった為、しうフォーマーズは負けてしまった。

チーム敗北。

負けてしまったが実にいい物見遊山になったと割り切って、三戦目の舞台に進むのだった。


三戦目
サジッタ

また全員ツイッターで見た事ある人達だった。
なんなんだこのデラックス大阪!
お互いがお互い一方的に知ってるヤツばっかじゃねえか!

あちら側は我々の事をどう思ってるかは分からないが、それはそれとして、目の前の相手と気楽に話しながらファイトすることにする。

サジッタの連パンをハンデスで咎めるスキルはダイユーシャは攻撃回数がマックスで4でしかない為ワンハンデスしか効かないし、こちらのマウントゲームに持ち込めればこれまた防御が薄いので轢き殺せることは練習段階で分かっていたので、練習通りにコンスタンスに手札消費を最低限にダイベースを経由して展開してペルソナ星2ダイユーシャの圧力を押し付ける。

相手が仲間と相談の上で受けるしかないよね、と割り切ったアクションを撮ってくれて勝利確信。Vノー直撃で勝利をもぎ取った。

さぁ、後はこごりさんかもっふるさんがやってくれれば我々は次のステージに進めるぞ!
二人共僕より強いからいけるいける!!

と思いこごりさんに聞いたらば『ドラグヴェータ直撃されましたぁ…』と嘆きの声を聞かされる。
そういう日も、あるよね!

さて、もっふるさんの対面はシラヌイだが、目前のターンにツインドライブで引いてしまったシラヌイ対策のレガリスピースの彼方が腐ってしまっていて、残り2パンを止める耐久が…ない。
このレガリスピースの彼方が、プロテクションツインキャストなら耐え抜いて返しの一手を用意出来て勝てていたのだ…とぐろ島に漬かっていたせいでそこまでの強い提案が出来なかったあいしうを頭の中で引っ叩く。
結果論だがそういうのを見てしまうと結果論でもすがりたくなってしまった。

もっふるさんから僕に対する『…ごめんなさい』の小さな一言を受け入れる。

それを言うなら僕だって、ごめんなさいだ。


チーム負け。

対戦相手のチームのアツい抱擁を見せられ、しうフォーマーズはまたもや散った。
こういう結果に一喜一憂出来るのが、やっぱりトリオの醍醐味みたいなとこがあって素敵だな、と僕は思う。

敗北後早々にこごりさんはしうフォーマーズライドラインスリーブを元に戻す。今回はスーパーチーム戦の約束を取りつけていないので国家王に出るとの事だった。
しうフォーマーズライドラインスリーブはしうフォーマーズ外で使うと顔バレするという危険が孕んでいる為、個人戦で使う時はデッキほぼ固定のファイターは情報を与えてしまうのだ!

そういえば後日こごりさんから聞いたが

こごり『国家王に出た時なんですけど、
こごりさんって…あのしうフォーマーズのですか!?って言われましたよ!』
との報告が上がった。

ネームバリューばかりがだんだん人づてに膨れ上がっているのちょっと面白い。


今回の些細な反省会をしているとやってきたのはあちきさん。
メディエールの事が好きすぎる人だ。

あちき『今回しうフォーマーズの皆さんに食べて欲しいなって差し入れとしてお菓子を持ってきたんですよ!!』

そういってあちきさんから受け取ったるわしうフォーマーズ応援内輪風ステッカー入りのお菓子だった!

ファンからの最高の贈り物だった。

ファンからこういうのを貰ってしまったなら、次こそは必ず。と気を強く持つのだった。
なんか競馬のハルウララみたいな応援のされ方をしている気がしているが、まあいいか!

デラックス大阪その後


あちきさんとこごりさんともっふるさんの痛バ併せの撮影が無事に終わり…我々のファイトの敗北後、もっふるさんが唐突に吐き気を催した。

もっふる『あの、すいません、ちょっと、トイレに…離れますね』
しう『もっふるさん大丈夫!?』
もっふる『ちょっ…ほんとに、気分が凄く悪くて…』

同じく敗退したヤスさんと共に途中まで付いて行って彼を休ませる。
今にして思えばだが、正直あそこで負けてよかったと思っている。
もしあのまま勝って続けていたらもっふるさんの体調が良くないまま戦い続け、最悪救急車のお世話になる事になっていたからだ。

今朝の腹痛に、この人の多さに、夏特有の熱中症。
この三連コンボでやられてしまったのだろう。

こごりさんの国家王参加出場を見守り、あいしうは一人一旦コンビニで軽い軽食を取ることにした。

偶然そこに居合わせたドロップアウトの人たちについていきながら。

ダック『あれ、しうさんなんでそこにおるん?』
しう『実はしうフォーマーズ人手不足でね、しうフォーマーズの勧誘をしようかなって画策してたんよ(ツナマヨ握り探しながら』
ダック『宗教勧誘やめよう?』
しう『しうフォーマーズは宗教じゃないもん!!!!!!!!!!!!!』

しうフォーマーズの事が思いっきり誤解されている事実をツナマヨ握りと共に飲み込みながら、会場に戻った。

ここからは幾つか時系列が前後することを許してほしい。
恥ずかしながら色んな事が起きすぎて少々混乱気味なのだ。


……会場を闊歩していると、フリーファイトをしているタケルさんのはす向かいに、対戦相手の息子さんに思える4歳くらいの子が暇を持て余しているのを確認した。
あいしうは知っている。
子どもにとって興味のないイベントに連れてこられた時程、虚無を感じる事は無いと。
こういう時、大人としてあいしうが出来る事は…

しう「ねえ、そこの君!僕と一緒に遊ぼうよ!

まるでピエロのようにふるまって子供の相手をする事だった。
勿論お隣の御両親に了承を頂いている。

しう「ういーん!がっしゃん!がっしゃん!僕のおてては棒人間!
がっしゃん!がっしゃん!とっことっこ!がっしゃんがっしゃん!」

ちょっと引きつった笑みを見せるお母さん。
まあまあ奥さん、見ててくださいよ、このあいしう子どものハートぐらいがっしり掴んで差し上げますよ。

しう「退屈そうだね!じゃんけんしよっかぁ!じゃんけん、わかるかなぁ!?」

今日イチのクソボケた面を見せつけるあいしう。

こども「わかるおっ!!」
しう「お、かしこいねえ!いくよぉ!じゃあん…けえん!ぱー!!」

子どもが出したのはグー。
その結果を見るや否や、容赦なく罵り散らす!!!!

しう『ギャハハハハハハ!!!!!!!うぴょおおおおおおお!!!!!!!!!!!!』

勝利と共に全力で踊りだし、両手をぐるぐると回し続けて勝利を宣言する。
横で笑うタケルさんと対戦相手の御両親。

しう『お前はグーを出したが!!俺はパーを出したァ!!!!!
ホッヒヒヒ!!!!最高の気分だぁ!!!これが、勝者!!!!!!
勝ちという最高のエッセンスだァ!!!!!!!!!!!!!!』

人差し指で出した手をおもっくそ指摘し、お前こそが人生の敗者だという事を魂に刻み込む!
ご両親はちょっと笑っている。

しう『これが、勝負に勝つ、という気持ちよささぁ…
さぁ、もう一回やろうか!』

爽やかにキメ声を出して、もう一度じゃんけんをする。
二回目も…当たり前のようにあいしうが勝つ!!

しう『うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
っぴゃああああああああああああああああ!!!!!!!
ほぴょぴーーーーーーーー!!!!!!!!!
どうだぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
お前はチョキを出したがァ!!!!俺はグーを出したァ!!!!!!
これは勇気のグーだァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

大人げなく、勝利を叫ぶあいしう。
いいかよく聞け少年、敗北というのはとてもビターなもので、今の内に刻み込んでおけば、次の勝利はとても気持ちがよくなるものだ。
これを僕は体現させる事で大人の教育とさせてもらう。
っていうのは勿論嘘だ。

子どもの心をつかむには、こういう傍から見たらどう考えたって馬鹿っぽいオーバーリアクションを持って子どもに接するのが一番子どもの心を掴み取りやすいのだ。オモコロとかが無意識のうちによく取ってる手法がそれだ。
それにならって僕も全力で馬鹿になる。

なんか横で凄く笑うタケルさんとご両親。バカにされている気がするが気にしないでおこう。
負けた途端ちょっと顔をうつむく4歳の子。ちょっとかわいい。

なんか楽しくなってきた、三回目も同じようにジャンケンをしよう。

しう『いくよぉ!!じゃーんけーん!!!』

あいしうはパーを出して!!!!4歳ぐらいの子どもは、チョキを出した。

こども『これチョキだお!!!!!!

子どもの口調がとても明るくなるのを感じた。

敗けた…僕は…こんな小さな子どもにじゃんけんで容赦なくけちょんけちょんにしてその場を去ろうと思っていたのだが…理外の敗北…!

うなだれる僕。

しう『うああああ…ゆ、ゆるしてくれぇ…
オデは…オデは醜く、なんて弱いんだァ…!!
みんといて!みんといてぇ!!!』

三下のようなリアクションを取り、子どもの笑顔を取り戻した。
ご両親やタケルさんからはなんかちょっと笑われたのを感じた。

子どもにはこの思い出を忘れないで欲しいと思ったので、手元にあるフィナンシェをそっと御裾分けしておいた。

こども『ありあとっ!!!!』

はいかわいい。
当たり前だがご両親には謝罪して
その場を後にした。



…………それからそれから、元ドロップアウトのパッションタケフジさんと数年ぶりに再会。
そっと名刺を出してきたんだが、彼はあいしうの事を忘れていた。

当時しうフォーマーズを名乗っていなかったから仕方無い。

数年越しに再会、という事で彼から手渡されたのは『タイ版のヒールガーディアンのゼンカイジャーコラボのヴァンガードのトリガー』なる日本じゃ入手困難なカードを4枚も頂いた。


当然の如く、日本では使用不可です。

しう『うわああああああああああああ!!!!!ガチのレアモンじゃないですか!!!!ありがとうございます!』
タケフジ『海外から輸入した甲斐があったというものだよ』

…海外。
その言葉であいしうはふっと思い立ったことがあり、タケフジさんに一つ相談を持ち掛けた。

しう『一つ、相談したい事がありまして…私、しうフォーマーズというパチモンチームのリーダーをやらせてもらってるんですが、このスリーブを見て欲しいんですね』

そういってタケフジさんにお渡ししたのはしうフォーマーズスリーブ。

タケフジ『ほ、ほおお!ガチなヤツじゃないですか!』
しう『ええ…で、実はこれ、海外にありますドラゴンシールドっていうスリーブ会社さんを経由して作られたスリーブなんですが、実は日本では海外在住でないと注文が出来ない状態なんですね。』

有難いことにしうフォーマーズの仲間がじわりじわりと増えてきている一方で、我々と共に戦う同志に捧げるしうフォーマーズスリーブの在庫が不足している状態なのだ。
ゆかりんEDHチャンネルという動画を投稿しているタカトさんにまたお願いするのもちょっと気が引けてしまう。

しう『そこで、どうにかこれを再入荷したいと思ってるところなんですがどうしたものかと』
タケフジ『やっぱり海外の個人輸入業者に委託するのが一番だと思うね』
しう『個人業者ですか』

そういうのを代行してくれる業者みたいな存在がどうやら話を聞く限りであるらしく、タケフジさんはそういうのを経由してヴァンガードの海外のブツを入手しているという。
これをうまく利用すればしうフォーマーズスリーブも同じような事が出来るのではないか、とのことだ。
『これやるなら金に糸目は付けない事をお勧めする』との声を頂戴した。

本当の本当に必要になったら真剣に検討しようと思った。


…………道中でデラックス名古屋にてダイユーシャの記事を強く参考させてもらった縁があり、ヒラメさんとお会いした。
記事が非常に参考になった旨を握手ぶんぶんしながら伝えていく。
最近のユージンの記事は特に目を見張るモノがある。
いやこの人スッゲェんだぞ!!記事置いとくからお前らも暇なら見とけ!!

グラファイトのぐりふぉしいろさんの元にヒラメさんを連れて行く。
ユージン、グリフォギイラ、エレドグレーマといった昨今ではもう殆ど見る事もなくなったデッキの使い手たちが一同に揃った。

揃った以上ファイトするしか!と思っていたのだが、残念ながらスケジュールの兼ね合いもあって断念。
凄く勉強になるので次の記事も楽しみにしてます。


………色々と散策していたらばもっふるさんの様子がどうにも気がかりになったので、いったん会場を離れ、もっふるさんのところに向かう。

会場から少し離れると休憩スペースがあり、そこで彼は一人うなだれていた。
どう見たって調子が悪そうだ。

その様子を見て声をかけるあいしうとヤスさん。

しう『大丈夫かいもっふるさん』
もっふる『いやその…なんか急にくらっと来て…』

間違いなく熱中症だ。ヤスさんがチルアウトの缶をもっふるさんに渡す。

ヤス『まあチルキメてゆっくりしとき』
もっふる『ありがとうございます……』

彼のホームであるこの関西の地でよりにもよって彼が熱中症でダウンするとは予想もしていなかった。

いつぞやのデラックスでしうフォーマーズに整体をキメてくれたあのタケルさんが落ち着いたとのことなので、もっふるさんを少しでも癒す手立てが出来ないかと思い、彼を呼びつける。

しう『ってなわけで、我々が出来る事ってなんかありますかね…』
タケル『いやー今俺が手を出すと血行を良くし過ぎちゃうから、あんまりよくないのよ』

実質しうフォーマーズのヒーラーみたいなとこあるタケルさんならきっとこのもっふるさんもなんとか出来る筈、みたいな甘い考えで呼びつけてみた。

タケル『今出来る事言うたら、血管通ってる首筋を冷たい水で冷やして安静にさせる事やね』
しう『おっけ、水買ってきますわ』
もっふる『あ、お金…』
しう『金は要らん!』

普段もっふるさんが我々に会うたびにお土産バトルと称して投げつけてくるお土産の金額それなりに出してるのを知っているし、こんなところで帳尻合わせようなんて考えてはいないが、こういう時ぐらいはチームリーダーに甘えてくれ。

ついでに多少なりとも固形物が要るだろう、という事で本人のリクエストで軽くおにぎりも併せてローソンで買って手渡す。
彼の身を案じてか、多くの方がもっふるさんのお見舞いに来てくれた。

もっふる『俺愛されてる……』

人のあったかさを今こそ、かみしめるんやで…
そう願いながら彼の近くで彼の様子を見守ることにした。


そんな中、ヤスさんから藤やんさんを紹介してもらった。
以前のデラックスnoteで書いたのだが、『プロレスリングの上でヴァンガードをやってみないか』というお誘いの件だ。
何かの比喩表現か何かじゃないのか?と実は少し疑いをかけていたのだが、ここにいる藤やんさんはそれの参加者。

直接写真を見せてもらって、その時の状況を聞かせてもらった。

藤やん『このプロレスリングあるでしょ、このロープ、ワイヤーになってるから、レスラーみたいにびよんびよんすると骨折するから素人はやっちゃダメだよ』
しう『マジ!?』
藤やん『んで、このゴングがあるでしょ。このゴングを鳴らすとスタンドアップの合図なのね』
ヤス『ここすげぇんだ、突然王紋の試飲会が始まって、酒飲みながらヴァンガードすんのよ』
しう『無法地帯か?
ヤス『カドショなのに突然焼きそば作り出して売り出したりとかしてたね』

話を聞けば聞くほどにワクワクが止まらなくなる。
『伝説のコンビニ』と呼ばれているあの『立山サンダーバード』の話を聞いた時とほぼ同じ好奇心が僕の心をくすぐって離さない

次の最速の予定日を聞いたらばすでにあいしうが予定していたものとブッキングしてしまっていて、参加が出来なくなったのが悔やまれるところ。
機会を見つけたら是非とも食らいついてでも参加させていただきたく存ずるところだ。

…小一時間後、もっふるさんが正気になり、ファイト出来る状態になるまで無事に回復したのを確認したあいしうは、安堵と共に会場に戻る。

『私達は!しうフォーマーズで!ドロップアウトで!トライフォースだから!』
という通称『羽根山ウララ』状態の草も生えないドリームチーム、ウィルドレスならぬ『ウィードレス』を作る為にドロップアウトと共に来ていたアミルさんにお声かけしてぐらふぁいととのチーム戦をやろうと画策。

後はトライフォースのスバルさんとchromeさんだけだ!と思っていたのだが現在決勝トーナメントで3位決定戦中です、との声を貰ってしまい、このプランは瓦解してしまった。

で、でもいいもんね!
ドロップアウトのアミルさんは引き込んだもんね!

そういうわけでグラファイトとの対戦を執り行ったりした。

ヤス『うちの周りぱちもんしかいねえんだけど!!!!!!!』

ドロップアウトとしうフォーマーズとぐらふぁいとのプレイマットを撮影するヤスさんの姿がそこにあったりした。


ファイト中にダック氏が近づいてきて

ダック『お前、しうフォーマーズになったんか!?』

とにやにやしながらアミルさんに言ってきた。
実質ぱちもん界のザクサみたいなとこあるからうちとしては大歓迎なので是非ともしうフォーマーズ入りを果たしてほしい。


…………もっふるさんも無事復活して安心した僕はこごりさんに勧められて一緒にアトラクションをやる事になった。

まずは肩慣らしにアキナのシチューでポイントを稼ぐ。
投げた感じステーキが一番アンダースローで投げやすくすっぽり入る。
ポイント取るなら多分シチュー作ってた方がいい。

次はあいしう未経験なのだが、クワトラプルドライブチャレンジこと、ダーツをやることになった。

こごり『あいしうさん、クワトラプルドライブですってよ』
しう『どうした急に』
こごり『いやあいしうさんなら嬉々としてクワトラプルドライブって叫んでダーツを投げてくれるかなって』
しう『なんだァコイツ…!しょうがねえなぁ!』
あちき『あ、やってくれるんですね!』

偶然近くにいたあちきさんとこごりさんがニコニコしながらあいしうのダーツの横に立つ。

しう『スゥ……クワトラプル・ドラァァァイブ!!!!

今日イチの気迫を込めて一投した途端に『ガンッ!!』と金属板の当たる音を轟かせる。

しう『セカンド!(2点)』
しう『サード!!(17点)』
しう『フォース!!『ガンッ!!!』

首を傾げて、口角を上に上げて『やっちゃったぜ☆』みたいなやれやれポーズをキメて、さっきのを見なかったことにしてもらおうとした。
が、それは許さんと言わんばかりにC賞を渡されたのだった。


…………きのこたけのこ戦争というとてもとても不毛な戦いにも巻き込まれたり、エレドグレーマの解説を求められたり、何故か僕のことを一方的に知っているクロガさんという方が名前を名乗らず突如話しかけてきたり、麒麟杯の運営のみすとさんが札束のようなコーラルをぶん回している姿を拝見したりしたのでそれらを全て対応しきった僕はそれを切り抜け閉会式を見ていた。
これを事細かに書くと書き終わらなくなってしまう事が予想されたので、色々カットさせてもらい、きのこたけのこ戦争に関してはヤスさんに全てお任せした。

8月2日追記。

ヤスさんが今回のレポートを書いてくれました。
ここに乗せておきます。

抽選会でアンケートの中身の読み上げが始まる。
こういうの僕読まれたことないからこういうところで豪運がある人がうらやましい。

今回はアンケートに
『しうフォーマーズは実際安全!安い!楽しい!
しうフォーマーズを何卒よろしくお願いします!』
等という
宗教勧誘みたいな書き方をしてしまったので今回に限っては読まれなくてよかったとも思っていたりした。

そういえば、今回いつもの敗北の儀やってねえな、と思って、こごりさんともっふるさんに呼びかけを行おうとしたが………


いない!!!!!!!!


しう『おい!!!!
僕一応腐ってもリーダーやぞ!!!!!!!』

必死になって会場を探す僕。
偶然そろそろ帰る予定のタケルさんに出くわした。

タケル『あ、あいしうさんどしたん慌てて』
しう『我らがしうフォーマーズの仲間たちが何処にもおらんのです!』
タケル『かわいそうに…あ、整体やっとく?』

なんでもつい先ほど二人ほどやってきたそうだ。なんなんだこの人。

しう『え、マジ!?いいんすか!?』
タケル『あのね、あいしう君今日重い荷物背負いすぎなのよ!』
しう『うっ』

荷物を最小に抑えるために強引にリュックに荷物を詰め込みまくった代償として肩がかなり痛かったのだ。

大ヴァンガ祭同様に、あいしうの肩を呼吸と共にゴキらせにかかる。

しう『あれ、なんかあんまり衝撃来なかったっすね』
タケル『その衝撃自分の方にめっちゃ来たよ!』
しう『その衝撃タケルさんが吸っちゃったのか』

肩をぐるんぐるん回すと凄く軽くなるのを感じていた。

いやそれどころじゃないんだが。

タケルさんにお礼を言ってその場を後にする。
おいてけぼりをくらうリーダーのしうの姿がそこにいた。

後で話を聞けばこごりさんはぐらふぁいとの面々と打ち上げの飲み会に連れてってもらっていたそうだ。
もっふるさんは先行して電車に乗って帰ろうとしていたようだ。


しう『僕リーダーなのに…リーダーなのにぃ…』

なんてぼやいていたらドロップアウトの面々と遭遇した。
ミラクさんとダックさんがいる。

しう『聞いてくださいよ、皆僕を置いて先に行っちゃったんですよぉ!』
ダック『大丈夫かしうフォーマーズ…
うちでさえもそれぐらいの統率取れるぞ…』
しう『うっ』

ぐうの音も出ない。

もうこの気分を振り切ろうと思ってさっさと足早に帰るためについていく旨を話したらこのままついていくと逆走するぞ、と警告される。
ダックさんとミラクさんに簡単に道案内の説明を聞いた。

ダック『俺ら…知らんで?
もし乗り遅れたら死ぬほどげらげら笑ってやるからな』
しう『だ、大丈夫だわい!!』

前科が実はあるが言えない。

言われるがままに電車に乗ると、帰り道にもっふるさんと出くわした。
追いついたぞこの野郎!リーダー何も言わずに置いてくなこの野郎!

もっふる『いやあいしうさん新幹線もあるし何も言わず先に行っちゃったのかなって』
しう『僕そんな薄情なヤツじゃないよ!』

彼の体調を気遣いつつ、彼と電車の中で分かれ、帰路に就いた。


本当はもっと色濃く全部色んな話を書きたかったのだが…実は我らがしうフォーマーズ、次の戦いの舞台としてこれより一週間と少し後、
熊本が僕らを待っている。

あの人妻から『note、楽しみにしてるね☆』という言葉を何故か頂いてしまっている手前、まだまだこのヴァンガードというカードゲーム界隈に湯舟に漬かるかのように堪能し続けるためにも、ここでひとまず筆をおこう。


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