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しうフォーマーズ5名古屋デラックスレポート

※6月12日22時追記。
大変不適切な文章表現が含まれていたため、一部削除しました。
修正前の当noteを見て不快になられた方にお詫び申し上げます。※

大ヴァンガ祭での夢のような思い出と共にnoteにしたためて風邪をこじらせすぎて長期の間ぶっ倒れていたあいしうは横になっていたらふと、おおよそ一か月後に名古屋デラックスが開催される旨が飛び込んできた。

次の戦いの舞台は大阪だと決めていた僕は流石に参加を敬遠しようと思っていたのだが、イチネンさんからこんな発言が飛んできた。

『デラックス名古屋参加出来るかもしれません!』と。

僕のnoteを長く読んでくれている方は覚えているだろうか。
喜多見みかんと共にデラックス名古屋に参戦した際にフリーファイトの場で出会った男、イチネンさんを。

学生時代だったら一緒にやりたかった、という話を僕はしっかりと覚えている。
あいしうの耳は地獄耳という奴だ。

その願い…叶えてやらねば男が廃るというもの。
というわけで誘ってみたらば快く了承。

最後の一人はムーゲングラムグレイスを始め独自の構築術であいしうを唸らせたよじこ先生に呼びかけたらば、快く了承。

しうフォーマーズ第三陣がここに完成した。

こごり「じゃあ私達はもっふるさんと一緒にしうフォーマーズじゃなくて群雄譚オタクのチームとして出ますね!」
しう「なにっ!(しうフォーマーズセカンドではなくだと!?)」

なんでもGraFightのヤスさんがもっふるさんとこごりさんの為に三人目として蒼音しゅんさんを当てがってくれたようでその三人で出るとの事で。
これは一種の寝取られ…あいしうは過去に恋人を寝取られた経験がある。

覚えておいて欲しい、寝取られは悪い文化だ…!
僕自身もっふるさんとこごりさんは色々腰据えてディープにお話させてもらった事が幾ばくかあるが…しうフォーマーズ第一陣でもあるし、かなり気に入っている。思い入れが余りにも強い。二人の悪いところも嫌という程知っているが、いいところもそれ以上に知っているんだ。しうフォーマーズはドラえもんズみたいな絆の強さがウリだ
これと離れるって考えるだけで僕は胸が張り裂けそうになるのを感じた。なるほど、トリオメンバーを組むというのは時として残酷な選択を迫られるという事。数年前の僕からしてみればかなり贅沢な悩みだ。僕が僕をブッ殺すまで殴るところだ。

というのも…先日喜多見みかんが久しぶりに僕に連絡をしてきた。
イチネンさんを誘うきっかけとなり、僕がこうして今noteを執筆しているきっかけになった男だ。今は名前を変えたようだがこのnote上では便宜上喜多見みかんとして取り扱う。
もうカードゲーム自体が彼の精神衛生上に宜しくないので完全に引退する事になったわけだが、ユニットのコスプレをしたいという欲があるらしく、身体を作っているのだという。

喜多見みかん「というわけで今ダイエットしてっからよ、2年後の大ヴァンガ祭でコスプレキメてるワイを見せてやるズェ」
しう「やるときはしうフォーマーズで撮影会してやるよ」

そんな約束を喜多見みかんと交わしたのだ。

しうフォーマーズはこの約束を果たすまで、続けなければならない!
僕達の絆を…!取り戻す!!

しう「お前らは僕が取り戻してやる…!
これは僕達しうフォーマーズの絆を取り戻す戦いだ!!


言ってる事が無茶苦茶な気がするのは置いておこう。




環境考察


フェスティバルブースター2024リリース後、聖堂パッケージの影響か聖堂採用型のレザエルやゾルガを始め硬いデッキが評価された。
それの関係でゲームが長引き時間切れが多く発生する中、これに対して最も強い解答はなんぞや、というと長引けば長引く程出力はほぼ確実に伸び、リソースも担保されているうえに、フェスティバルブースター2024に収録されているカードの影響で序盤の基盤も強くなった超越…中でも1超越でゲームを終わらせる力があるシラヌイが最も強く評価される事になった。ぶっちゃけシラヌイ1強と見ている。
それらに対抗するデッキタイプとして、オイリアンテでゲームが仮に長引いてもバーンダメージを与え続けられるためそれらの解答としてはちょうどいいと考え、一時期ヴェルストラも使用率が上がったが安定性の問題やプレイである程度は容易に対応出来てしまう為すぐ使用率は下がり、その代わりシラヌイに強いと思われるデッキにストレートで殴り勝ちやすいヴァルガが次いで使用率が高い結果となっている。故に現状シラヌイが最も使用率が高いデッキとして上げられている。
後は超越が現状強いという事でヴァルトロッサ&ライエルとセイファードの影響で最近評価の上がったメサイアに4キル性能が最も強いリアノーンなどがよく名が挙がるのを耳にする。

そんな中で新弾がリリースされたらば恐らく使用率の最も高いシラヌイを強く意識すべく速度の速い新弾のデッキを握られる事が多くなると予想した。
具体的には八雲べに、アルキテ、モーダリオン、ヴィーナスルキエ、猩々童子辺りが使われるだろうと予想を立てた。次点で藍沢エマにシルエットにダイユーシャ。

さてそんな混沌とした環境下で我々のチームの方針としてはシラヌイを意識した構成を食う構成にする事にした。それに今回は各々一番好きなデッキを握って組もうという話だったので、練習段階で何度かシラヌイで名古屋のデラックスに参加する予定の、のたんさんに対戦をお願いしたが三人全員が一向に勝てる気配を感じなかったのでいっそチームの方針としてシラヌイを捨て、シラヌイ以外を倒す構成がいいと判断した。
シラヌイ以外と当たった2枠を我々が食う方針で行くことにする。(尚、だからといって当たったら諦めろとは言ってない)
MTGでおなじみ八十岡翔太氏によると一強環境において、一強を倒すデッキを倒す事を意識したアーキタイプを持ち込むと大型大会においては高確率で失敗するとの事なのだが、これはヴァンガードのトリオ。
仮にシラヌイを持ち込まれたとしては残りの構成はどうしたってシラヌイ以外となるわけだから、そこ以外に勝てるデッキを持ち込んだ方が目があると判断した。

そこであいしうはダイユーシャを選択。

ジャンケンで勝った方が先行後行を決めるわけだが、大半のデッキはどうしたって先行を取ってくるのに対し、ダイユーシャが最も得意とするゲームレンジは後行からのスぺライの追い上げによる先行の利点の完全破壊。
じゃんけんによる先手後手差による運要素をライドライン4枚である事を見せる事で超越以外なら確実に先手をもぎ取ってくるため戦う前からじゃんけんによる勝利が決まっている。

実際50戦程練習し運用した限りでは超越以外にはかなりの勝率をもぎ取っているので(悲しい事に超越対面は基本不利で、特にシラヌイには一回も勝ってません)トリオの3枠目として考えると最有力候補に挙げてもいいレベルだと僕は考える。
ダイユーシャを次点においたのは現在の環境トップがシラヌイで、シラヌイに最も相性が悪い為(ダイドラゴンが死に札になる)それを警戒すると握らないのも納得だという理由からだ。

っていうのは建前で。

バカ野郎!!!!!!

ダイユーシャは!!!!!!

かっこいいだろ!!!!!!!!!!

バリっとしてて!!!!!!!!!!


行くぞ!!!!!!!!!!!!

超次元合体!!!!!!!!!!!!


思い入れがかなり強い邂逅で、歴代《ダイユーシャ》の中では過去イチやってる部類。これを極めないでどうする。
俺を乗せろ!ライドじゃなくて、俺にこれを乗せろ!!

敵の攻撃を直撃して『ぐああっ!!!』って迫真のダメージボイスを出したい。

しう『ダイユーシャ…勇気だ…!今こそ、勇気を…!』
ダイユーシャ『そうだ…そうだぞあいしう…勇気があれば…これぐらい!!』
しう『ダイユーシャ…アレを使うわ』
ダイユーシャ『ええ、よくってよ』
しう『うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(中のレバーを引いて)』

うぃーん!がっしゃんがっしゃん!!(ここで主題歌が流れるヤツ)

しう『未来切り開くその剣!』
ダイユーシャ『悪を打ち砕く正義の心!』
しう『天を裂き、地を駆け、海を割れ!!』
ダイユーシャ『心に勇気がある限り!!』
しう『我らが魂、屈する事は無い!!!!』
しう&ダイユーシャ『超次元…合体!ダイユーーーーーーッシャ!!!!


な!!!

かっこいいよな!!!!!!

強化がこの弾で配られてるならカッコイイからって理由でロートバイザーで行くのも考えたレベルだったがまさかの強化無しという事で止めた。

参考資料としてヒラメ氏のダイユーシャのnoteを参考にさせてもらった。

トリオメンバー結成が決まった後、大ヴァンガ祭で貰った風邪がようやっと落ち着いたあいしうは早速ダイユーシャのプロキシを刷り、記事を見たうえで自分を納得させるためにまずは失敗してみようという事で、何も考えずに次元ロボ名称を4投して試してみると次元ロボのカードがダイレディとダイベースとペルソナ以外思ってた以上にハンドノイズになる。
マリナーとかライドコストで切ればソウルイン…と。一番強いこと書いてあるように見せかけ、実際キルターンに一回出してインセプ封じして詰めるのと合体パーツのうちの一枚でしかないのだから、1枚でいい。2回目これを出したい局面は殆どない。
初手からベースを張り付けてマリナーをソウルに入れる。ライドコストでマリナー切ったならバトルスをソウルに入れる。
1ターン目のベースソウルインをほぼ一択に絞ればピンでも何の問題も無かった。
その代わり合体ギミック持ちであり、クリティカルを軽率に増やす為複数回出す機会の多いダイバトルスはピンにするわけにもいかないのでダメージ落ちのケアも考えてここも記事同様に枚数を3に。手札に複数あっても仕方ないのでここも削れるとこは削る。

ダイドラゴンもダイドラゴンで手札に来ても仕方ないヤツではあるのだが、複数ドラゴン構えてレディ無しで戦わざるを得ない局面があり、盤面に残れる15000札により手札の少なくなる状況をケアして構えられるようにしないといけないと判断しここもメインに2枚。
出力の詰めの底上げに二回目が欲しい状況がそこそこあったので、それを狙ってメインでダイランダーを1そっと差し込み。
次元ロボ以外のパーツを何採用するか考える事にする。

そうそう、よく基地があると10000のボバルマインになるからベルステンを入れてる人が散見していたがこのカウンターチャージのタイミングがダイユーシャにとっては悪すぎる
基本的にVVRRと殴るわけだが、初動のVパン時にCC出来ないとダイユーシャが喋れなかったり、横から殴るとそこのラインは+5000かませられないわ超トリ捲った時ここには恩恵が無いわVからじゃないせいで詰めが弱くなる。
ダイユーシャは最大出力がアーヴァガルダに劣るのでここで出力を自分から落とすような事をすると札を持っていけないわガバ受けで余計なダメトリを踏まされるわでろくな事が無い。
実際これの評価は僕は低いので試したことはないのだが、何度か使っててこれが欲しいと思った局面が100回に1回程度しか無かったので現状の環境なら要らないと切り捨てた。
因みに本当にCCが欲しいならアセンブリードドラゴンの方がダイユーシャにとってはバトルに入る前にCCが出来るので強いです。ベースサーチもできますしね。

最初は記事を参考に組んだわけだがエネルギー周りが絶妙に足りない局面がちらほら出てくるので、そこのケアが出来る札がセイファードしかないのでベルステンを入れられていた枠に3枚の採用。後手1から攻撃に参加出来て、ドロップ効果があるのでこれを相手が横に向かって殴る気を失せさせる効果が期待できるのも尚良し。
残った枠にペルソナ、ダイレディ、ダイベースの回収を行う為のバルダリード、足りなくなりがちな耐久の確保のために永久凍土の2枚採用、余った枠にレディフェンサーを採用し、最後にダイユーシャとのミラーマッチを想定し1枚だけ☆反応のカウンターヒールをそっと入れてこれで完成だ。

不採用カードとしては下記

・結界…
スぺライでG3になるので他のデッキと比べてもノーストレスで使う事が出来るレガリスピース。25000盾+オーバーケアが発動ターンに可能な代物なのでダイユーシャが最速で使えるブリッツオーダーとしては破格の性能。悲しい事に盤面は兎も角手札を増やしにくいが故に耐久にやや難があるのでギリギリまで入れてた。
…が、ペルソナをダイベースのプレイ権限を放棄してでもペルソナなければ押し切れない事が散見したので、やむなくデッキアウト。
耐久向上の意味において、ユニオンザスカイはコスト難でそもそもダイユーシャの候補外。プロテクションツインキャストも同上の理由であきらめる事となった。

・シュルガ&ダルクアージュ
デッキからトップ3~5枚見てソウルに何でも1枚入れるまでをノーコストで行える上に、CB1でソウルに入ってるG2以上かオーダーを握れる便利カード。
実際かなり便利ではあるのだが、これを投げる局面がペルソナの再利用の為にペルソナターンに投げるかスぺライターンになるわけだが、ペルソナターンは原則最大値を叩き出す必要がある為、あまり出したくなく。
スぺライターンに投げてトップ2~3確認してソウルに入れるとして、トリガーしか捲れないなんてのもザラ。むしろここで投げつけたいのは火力を出せる札か次ターンの相手の猛攻を耐える為の札を持ってくる札だったので、デッキから抜けた。真面目にパワー+5000をこれにつけて欲しかった。
エルバードエクストライカーにアーベントローバーストも火力という面では有力候補であったが今回はアルキテを想定すると耐久を確保する事が急務かと考え永久凍土をアタック後に自壊してサーチするレディフェンサーにしておいた。バルダリードのキャッチ対象で耐久を上げられる札だと思い、ライトエレメンタルポポワでもいい気はするがちょっとエネルギー周りでやらかしてダイベースが使えない状況下が生まれるのが怖くなってやめた。
因みに今のダイユーシャに本当に欲しいのは横の火力じゃなくて絶対に直撃させるためにVの火力を上げたかったのだが使い勝手が妙に悪いのや条件が限定的に感じる物ばかりなので諦めた。(エルバードエクストライカーや円盤銀河を回す者とか)

・オペレートマスターフライハイツ

手札を無理矢理ダイユーシャに確定で変換できるカード。セイファードがあると単純にアド+1に変えられる…のだが、やはりパワー10000が何処までもネック。
それとセイファードが無い時に投げるとしてハンドを捨てられるような余裕が存在せず返しのターンでバカスカタコられて死にかける事が多発して辞めた。後これを使う為のCBが貰えない事と手札にすでにペルソナがある時にこれ投げても1圧縮程度でしかなく却下。手札足りないが故にバカバカ殴られるのでトリガーが引3入ってるわけですからね。

・エレドアンチウェイバー

ダイユーシャとエバとシラヌイとこごりさんと対面する事を想定し、レディフェンサーを使ってこのエレドアンチウェイバーを握りしめて確実に打点を余裕で止める状態を作りペルソナターンで防御札を最小に抑えた状態で確殺する為に1枚だけ採用を検討したが、エバにはこんなもん投げなくても永久凍土で大体黙らせられるし、シラヌイにはこんなの投げても不利な事には変わらない。大型大会でわざわざこごりさんへの個人メタを張る必要というのはない。ダイユーシャにこれ投げる局面は瞬間的すぎる。
ミラー想定するとスぺライしてこずG1ライドスキップという奇天烈な行為なんかも考えられるしちょっとこのギミック突っ込む余力はない。
実際使った限りソウル消費無しで使える15000札と見ると悪くなかったが、永久凍土の方がターンが伸びた場合などを加味した上で再現性の観点から見ても強いです。

・アーベントローバスト

スぺライした後に最高火力が出せる上にダイベースを握れる唯一のG3。スぺライギミックがあるが故にG3と相性がいいのがダイユーシャのいいところ。
ダイドラゴン欠損ダイレディのみ前衛の場合、五枚目のダイレディとして使える。(ダイユーシャの効果でダイレディが25000、ダイドラゴンが本人スペコ込みで20000、アーベントローバストは23000)
今回はアルキテ等足の速いデッキを想定し耐久の底上げを急務と考えて、この枠をレディフェンサーにしてある。環境に応じてこの枠はシフトしてもいいとは思う。

・パンスメルミア

耐久を緊急で上げる事が出来るサイクルなのだが、盤面に出す事考えるとアーヴァガルダと違って特別小回りが利かせられるわけではなく、コスト競合が発生している。緊急時の防御札としては悪くないがこれに枠を割くならセイファード入れて後手イチからアグロぶっこみつつライドコストを節約した方が強いと見て不採用。生き物で耐久を上げるって意味においては有益ではあるが、これ投げた後のダイベース運用がどうしたってエネルギー不足を起こしがちになる。


僕はこれで完璧だ。よじこ先生とイチネンさんのデッキの練度向上に全力を尽くす。

尚シラヌイと当たった場合は高確率で負けるのは分かってたので当たったらごめんねと双方お互い様ではあるのだが、二人に謝罪をした。

シラヌイ…というか、超越対面においてはヒラメ氏に直接お話を簡単に伺った限りでは当たった場合はリソースを与えないために後攻を選択し、相手に先にG3に乗せて、CBを1は絶対表の状態をキープして、スぺライは絶対にせず、ダイユーシャ本人の全体バフ効果+ダイバトルスダイランダーの構えを後3ターン目に穿てる状態にいつでも移動できる状況を作っておく。先行ならライドスキップも検討し、相手に先にG3に乗せさせてバトルスシュートで絶殺のルートで睨みつけるのがプレイの答えではあるのだがぶっちゃけ対面上ガン不利なのでトリオで当たったら基本諦めです。

二人のデッキを打診したらば、イチネンさんが色んな環境候補に挙がってるデッキをずらりと出してくれたが。どうも彼に遠慮が残っている。
なんだどうしたイチネンさん、
遠慮は日本人の美徳だとでも本気で思ってるのか。
当時僕はエレドグレーマで行こうと本気でしていた時期だ。別の機会で使えばいいやと思って遠慮させてもらったが。

しう『我々にいちいち遠慮してんじゃねえぞ!!!!イッチ!!!!
よじこ『マジでご自身の好きな軸を使ってください!!』
しう『よじこ先生の仰る通りです!お前が本気で使いたいモンはなんだ!言ってみろ!イッチ!!
イチネン『もー!!皆いい人だなあ!!!ヴァーミリオン握りたいですよ!!!
しう&よじこ『よし!!!

MTGのヤソ氏によると混沌としてる環境下では自分が最も慣れているデッキを持ち込んだ方がビハインドは少なくて済むという。
なれば自分が一番後悔無く使えるデッキを持って行ってもらった方が、我々としては後悔はない。というかイチネンさんの現状の練度で彼がお出ししたデッキ大型大会で回したところで絶対やらかすと僕は見て取れた。

というわけでダイユーシャの研究を進めて上記寸前まで固め切ったのでここで研究を切り上げイチネンさんの練度上げ並びにデッキのアップデートに助力する。
のたんさんを始め多くの方の知恵を拝借し、シラヌイで使われているシェンリィフォルドパッケージギミックを取り入れて貰い色々やってもらったがいかんせんなかなか上手くいかん。
詰めの出力が弱いのだ。

イチネンさんも僕もよじこ先生もヴァーミリオンに諦めかけていた時、そんなしうフォーマーズに一筋の光、未来の可能性…神のカードが舞い降りた。


スパークスパイクドラゴンだ。ミネルヴァの強化と違ってかなりやってる部類のカードだ。

ヴァミにとってここまで強烈なカードが配られたのはしうフォーマーズは何としても使え、という事に他ならない。
これを四枚フル投入を前提として、ここからプロキシを早期に作成して回してもらう。

しう『イッチ!!イッチ!!イッチッチのチ!!!来たぞ!!』
こごり『なんか悪いインターネットみたいな呼び方しますね
しう『>>1』
イチネン『っっっっっ(過呼吸』
しう『しうフォーマーズのラストホープはお前だ…!
イチネン『あっ、あっ、あっ…なんちゅうパンプ量…!』
しう『しかもドローもついている!なるかみとしても扱える!』
イチネン『ボルテージ上がりすぎる…』
しう『しうフォーマーズのラストホープはお前だ…!(二回目)

イラストレーターがあのエレドグレーマの人こと石川健太さんなのも運命感じるポイントだ。なるほどそうか。


イチネンさんの弱いところはリーサルターンの詰めの動き方と、情報アドバンテージを軽視しすぎている二点だ。構築以上にそこがまず問題なのでここを厳し目に僕と愉快な仲間達で叩き上げる。そこが出来てないならそもそも運ゲーの舞台にすら立つことが許されていない。

こごり『それよりも先日柵越えしてたビフロンスピンのケイオスについて深く考察したいんですけどどう思います?』
しう『僕はケイオス使いじゃないし今回はチーム違うぞ!なんで僕に聞くかね!』
こごり『その、今回組んでくれた方達じゃあんまり答えられなくて…』

仲間の構築に対してディープにやってくれるチームってあいしうがチーム事情を又聞きしたところ実際のところ四割にも満たないらしいからそりゃそうとなる。
それとそういう事ならケイオス村の住民に聞けよとか思いつつそれも併用して答えて行く。

大会終了後にその旨をこごりさんに聞いたらばあいしうさんが優秀すぎるのでついつい聞いちゃうんですよ!ちゃんと答えてくれるし!と言ってた。嘘だろ…。

話は戻して、シラヌイでも運用されているフォルド&リバルティスを利用したシェンリィループギミックを取り入れ確実にコンスタンスにダメージを取りに行く構成を作り上げ、あいしうと愉快な仲間達でどうにか戦える状態までイチネンさんを叩き上げた。

よじこ先生は一番好きなデッキという事でレザエルを選択。ライドライン選抜被り枠は僕かよじこさんのどちらかになる事を予想した。
最初はLO勝利を狙おうとしていたがこちらでタイマーを図ったところ40分を超えた。これは良くない。

という事でよじこさんの方で僕の仲間内や公認大会等を利用し戦士の休息も採用し火力も併用してフルレンジに対応出来るように調整。毎日深夜まで構築の相談と練習が続く。

最後の二枚。よじこ先生は休息の再利用等も兼ねてアスプロニア&サフィラを採用して嬉々として暫く回していたのだが、それよりもデッキトップ5枚からせるがおんが探せて緊急時にデッキの回復が出来て何なら休息のサーチも可能なヴァルトロッサ&ライエルの方が強いんじゃないか、という話をしたところ。

よじこ『答えこれだろーーーーー!!!!!!
しう『やっとしっくりきましたか先生!』
よじこ『ええ、僕このアスプロニア&サフィラがブスに見えてきました…パケ写詐欺じゃないですかこんなの』
しう『手のひらの回転えぐすぎるなぁ』


これの解説記事、至った過程に関しては恐らくよじこ先生が後日noteを執筆すると思われるのでそちらでお願いしたい。
僕がそれをやってもいいのだが、使い手たる本人がやった方がより鮮明に伝わると信じている。

https://note.com/yojiko_note445/n/n4b792e373787?nt=_5873297

配置に関しては僕を大将に、よじこ先生を中堅に、イチネンさんを先鋒に据えた。今回は大型大会になかなか出る機会が薄いだろうイチネンさんが一番戦いやすい状況を作る事を重視した席順だ。イチネンさんには横の事はあまり気にするなとは伝えてある。
普段の日常生活が僕以上に忙しいイチネンさんが僕とよじこ先生の構築三人分の知識を完全に蓄えきれるような時間は無い、つまり相談が難しいと思ったので隅に置いておく。早いデッキは中堅に配置しやすいというチーム戦特有の配置を利用し、それを対応力高いレザエルでキャッチして、横二人のどちらかでシラヌイを吸って、吸われた側は生贄となり、吸ってない方で倒す。
…というやや綱渡り寄りの戦術だ。


現状過去の大会データを見る限りではシラヌイが中堅に置かれやすい傾向にあるのだが、それ読みで早い構成をここにおいてくれる事を期待し、それをレザエルでキャッチして対応する事を願う事にした。

大会前日


※ここ本当にヴァンガードファイト関係無いので興味ない方は飛ばしてください。

木曜日の定時前。
仕事を強引に切り上げて、会社の上司から許しを得て有給を取った。
ヴァンガードの大型大会に参加してくる、という旨を伝えたら
『勝ってこい』と背中を押された。
最近の上司はこういうところに寛容な人が多いから本当に嬉しい。

定時で帰ってきた僕はちくちくと突撃の為の準備を整える。
お陰様でこの僕のデラックス参加レポート、有難い事に多くの方の目に写る機会が多く好評の声を幾らか頂いている。
凄く嬉しいのだが、正直大会参加する度にちょっとした同人誌レベルの量の文章を書きあげているわけでちょっとキツイ。

いやでも…今回は流石に書かなくていいよな…とか思ってたのだが、ディスコードやツイッターのDMで『note、今回も楽しみにしてます』という言葉を頂いてしまうと、頑張って書こうかなって気にさせてくれる。

しう『呪詛、だよこれは…!』

そんな事を僕の彼女に通話しながらこぼしたら彼女からも
『note、今回も楽しみにしてまーすっ!!』と超元気に言われた。

お前も呪詛を吐くのか。

イチネン『そういえば大豆アレルギーとか無いですか?』
しう『どうした突然』
イチネン『宜しければお土産にうちの会社が作らせているさしみ醤油をお持ちしようかと思っておりまして』
しう『ないないないない!!!!!!くれくれのしう!!!!!!
よじこ『アレルギーとかないです!!!めちゃくちゃ嬉しいです!!!』

こういう形でお土産とか渡されるととても嬉しい。ここまで長文書くなら金取ったらどうだ?みたいな話を身内からされた事もあるが、皆さんからお土産を頂いているので、これが僕のnote代だと思ってるとこは実際あったりするし、悪ふざけの記録で金をとるのは忍びない。

蛇足になってしまうので全部を書くような事はしないが、忙しい中毎日毎日試行してきた情報や雑感等を僕が言わずともお二人で持ち込んできてくれる。全員が全員モチベモンスターだ。

しう『我々、マジでいいチームになりましたね』
よじこ『メンバー最高ですからね。
任せてください。勝ちますよ。僕は』

気負ったところでカードの引きがよくなるわけじゃないので楽しむつもりでやって欲しいものだ。
体力温存すべく練習を一足早く終わらせた僕は早々に寝る事にする。
彼女が寝落ち通話したいと言っていたのでそれに賛同して共に寝る。


金曜日。


ナオ先輩とアキナ宜しく彼女との寝落ち通話を経てジンクスをしっかり吸い取った僕は荷物をまとめて出発する。これを受けるとナオ先輩みたいに無茶苦茶殴って優勝出来るとあいしうは信じていた。
再生産したしうフォーマーズプレイマット、しうTシャツ、しうフォーマーズスリーブ、こっそり買っといたお土産。本戦の為のプロキシ入りのデッキ。本戦以外で回す為のファンキーなデッキの数々を入れたストレージボックスを入れて、宇都宮を発った。

…のはいいのだが、宇都宮から出た時にパワーカウンターを置いてきたことに気付いた。
あいしうのIQは多分300を超えていると信じているので(?)計算は問題無いのだが、対戦相手の方が混乱してしまうのは宜しくない。参った。
そこで僕の肩をゴキらせてくれた事でお馴染みの闇呑タケルさんに頭を地べたにこすりつけて借りる事をおねだりしたところ快く了承してもらえたので本戦中お借りしていた。

お昼時。
名古屋に到着した僕は早速193に行き、今回の戦いで使う為のカードを買いに行く。
プロテクションツインキャストが280円とかいうバグり散らかしたような値段設定だったので嬉々として僕、よじこ先生、イチネンさん用に3枚購入し、僕が今回使うダイユーシャのカードも全て取りそろえた。
2階に入って、散々白黒のプロキシで使っていたカード達を実物に取り換える作業を行う。

ふと周りを見るとカップル同士でヴァンガードをやっている姿が見えた。全くもってほほえましい。そこそこ前からヴァンガードは女性層が宮田君の影響で増えた事もあり、この現象もまあ珍しいことではなくなった。
宮田君といえば、あいしうの事を古くから知る方は知っているだろう。
僕が作っていた新世界樹の迷宮2の低レベル撃破動画で出ていた《セクシー宮田》という僕が名付けたキャラクターがいる。
これをこっそり検索した宮田君が僕の動画の一個上にヒットした事がある。
つまり実質僕と宮田君はそういうところで共通点がある。

宮田君…ありがとうな、ヴァンガードの世界に来てくれてよ。

それは共通点じゃない。お前は何様だ、と各方向から刺されかねないような傲慢ぶっこいた気持ちを胸に秘めてスリーブの差し替え作業も終わらせる。
自分のデッキパーツとイチネンさんの強化パーツを買い終えて一安心したあいしうは腹が減っていることに気付く。
ややめまいがする。腹が減っては戦が出来ぬ。という事で名古屋付近をうろついてみる。

…肉だ。

幾つになっても男というのは困ったら肉を食いたくなる物。
貪りたくて仕方がない。

焼肉ライク。ここだ。ここしかない。

無心になりミックスカルビセットを注文し、店員さんから受け取った僕は早速トングでバラカルビを網にくべて火にかける…。

全てを焼き尽くす炎は我の血肉とならんとする贄の艶めかしいとも言える肉肌を熱く燃やす。
おろしにんにくに、生醤油の組み合わせで作り上げたシンプルなオリジナルのタレを炎で身を焦がした肉を絡ませ、ほかほかのライスの上にトン、と着地させ、バキュームと化したあいしうの口にシュゴッと放り込む。

…一人焼肉ってのはいいもんだ。仲間がいると結局人のことを気にして奉行ぶったりしちゃいがちになったりする人もいるらしい。僕も僕でそこそこ気にしちゃう。だが、一人ならどうだ。
どう焼こうが、どんな食い方をしようが、何も言われない。
この眼前の馳走に僕の箸をオートメーション化させ、食む。

命を直に食らう。この罪深き行為が許されているのが弱者男性と世間一般で言われていようが、食物連鎖の頂点に立つ人類のあいしうに許される行いなのだ。
長旅の疲れを強引に取る。人間にガソリンを注ぐ方法はなんだと大学教授が説いたならば、僕は一人焼肉で目の前の肉とライスを無心に食らう事だと答えよう。そこに理屈は要らない。

ツイッターの住民達にも焼いてるところを御裾分けする紳士的行為を忘れてはならない。

焼肉を食って、スタミナエンジンを全快になった僕はその足で自宅に帰る前によじこさんに欲しいカードは無いかと問うたらフォルカロルが欲しいとの言葉を投げつけられた。

よじこ『トリオで使うわけじゃないですから別に無理しなくていいですよ!』

と言っていたがそういうわけにはいかない!

このあいしうには計画がある!!

デラックス名古屋にはしうフォーマーズが5人そろう!

しうフォーマーズV(ファイブ)だ!!

僕がやりたい事、それは5VS5のドロップアウトとの究極の一戦!
スーパーチーム戦だ!!!!

元より3VS3とかそんなせまっちぃ戦いで満たされようなどと烏滸がましい!

どちらが本当の偽物に相応しいか、このスーパーチーム戦で雌雄を決さねばならない!!

しうフォーマーズの総力を見せてやる!!

その為には構築上妥協なんてマネは許してなるものか!!!!!!

というわけで名古屋から徒歩で大須まで歩く。ぶっちゃけ運動不足だったのでちょうどいい。3時間ねっとり練り歩き、どうにかフォルカロルを確保。

コイツで暴れてやろうぜ、よじこ先生!

しうフォーマーズの狂犬(マッドドッグ)はお前だ!

安心して身体が疲弊しきった僕は電車に揺られて帰ってきた。トイレと風呂が余りにも臭すぎるので色々大掃除を行いよじこ先生を迎える。

よじこ「今日はほんとありがとうございます!」

そういって彼の手から渡されたのは北海道土産のチョコレート。



あらあらあらあらあらあらあら!!!
あいしうくんは甘いものが大好きなのだ。ありがたく頂戴する。これが今回のnote代みたいなとこはある。

それと仕事終わりで来てくれたようで空腹を満たすべく晩飯として自分で作ったおにぎりを用意して電子レンジに入れて温めた後におもむろに食べ始める。

よじこ「やっぱおにぎりですよ、
円堂守曰く「練習はおにぎり」ですし、明導アキナはおにぎりに免じて勘弁してもらえてますからね、万能食っす!
しう「コイツおもしれえなぁ」

食事を終えたよじこ先生を迎えた僕は早速ファイトをしてダイユーシャを肌に慣らす。良い感じだ。

だがそればかりでは満たされない!

よじこ先生とはもっと笑いながらやりたい!

そこでオセラジェストとエレドグレーマ、ゼドランスをぶつけあい!
お互いのテンションはハイと化した!

よじこ「蹂躙しろ!オセラジェスト達!」

三体のオセラジェストが僕のゼドランスを急襲した!

しう「そんなおもしれー事するんだ…

だったらこっちだっておもしれーもん見せてやるよ!

ゼドランスからライド!無双の運命者ヴァルガドラグレス!!

よじこ「ほ、ほあーーーー!!!!」
しう「錬鉄工房の効果発動にはV指定ねんだわ!!!!
ヴァルガにパワーを全て付与!!!!!」

なんでトリオ前日にこんなファイトしているんだろうか…!

流石にラスト一戦はまともに練習した方がいいだろうという事でよじこ先生の希望でエバをぶつけて仕上げは完了。
時間も12時を超え、就寝する事にした。

よじこ「今からちょっとおまじないするんで気にしないでください!」
しう「あ、はい」
よじこ「(布団を2回とんとん叩いて)明日は六時半!…
(反対方向に向いて布団を2回とんとん叩いて)明日は六時半!」
しう「そういうルーティーンがあるのか」
よじこ「朝早い時はこうして確実に起きるっていう僕自身のおまじないっす」

コイツマジでおもしれえ…!

消灯後、修学旅行の夜みたいなノリで色々ぼやいたりして大盛り上がりしてしまった。
よじこ「月末に僕北海道に帰っちゃうので新しい部屋にエネルギージェネレーター飾れたら最高ですねぇ…」
しう「ええやん…そうそう、トリオ終わったらドロップアウトとの戦いがあるから…悪いんだけど…」
よじこ「いやーどうですかね。僕ら勝ち上がるのでチーム戦の時間取れるか心配ですね
しう「ぬかしおる」
よじこ「僕、勝ちますよ」
しう「やっべもう口を開くと無限に話すわ!寝なきゃ!」

仲間と認めた人には、大抵の人にはこういう距離感でいるが故に僕は実年齢よりかなり若く見られるんだろうな、なんて思いにふけりつつ、それでもいいやと思い何も考えず。
明日の決戦に備える事にする。


大会当日


朝の6時20分頃、あいしう起床し、しうTシャツに着替えると隣のよじこ先生も目覚めた。

よじこ先生にしうフォーマーズスリーブを貸し出しライドデッキにセットしてもらう。しうフォーマーズと言えばしうフォーマーズスリーブをつけなきゃやっぱダメだろ、と思い無理矢理8枚余剰を強引に作った。

マジでどうにかしてもう一回何が何でも手に入れたいところだ。

ダイユーシャの一人回しを行い、動かし方の再確認。後行しか取る気はないが何かの間違いで先行を取らされた時の動き方も完璧だ。

イチネンさんが車であいしうの家まで来てくれた。
出発前に水道の元栓を締めようと試みるがなかなか閉まらないのでもう諦めて出発する。

運転しながらイチネンさんが使うヴァーミリオンのデッキのマリガンを口頭で確認する。仕事が余りにも忙しく最後の週は練習が不足しがちになってしまったが、出来る事は全部やらせてきたつもりではある。

…イチネンさんが焦がれたデラックスのトリオファイトを僕と共に出る、という約束。僕はようやっと、年単位待たせたが…果たした。
自分の本当の相棒で何処まで噛みつけるのか。
今の自分が何処までやれるのか。
恐らくこれがイチネンさんにとって一生に一度あるかないかの戦いの大一番。
悔いなく戦わせるために僕の愉快な仲間達も助力をしてきたつもりだ。
そんな気合十分に見えるイチネンさんにも改めてしうフォーマーズスリーブを貸し出してライドラインにセット。今日は一日しうフォーマーズとして共に戦ってもらう。

会場到着。もうここに来るのもかれこれ四回目な気がする。
ここでは毎回毎回僕の人生を彩るドラマが巻き起こる。ぶっちゃけ他にやりたい事も結構出てきてるので(動画作ったりゲーム作ったり配信したりしたい)ヴァンガードそろそろ一旦引退したい気持ちもあるのだが、こういうドラマを呼び起こしてくれるイベントを、あいしうと共に出たいと考えてくれてる仲間がいる限り、僕はこういうイベントからなかなか離れられない。
このポートメッセなごやは、僕を縛る鎖のような物になってるような気がしないでもない。考えすぎか。

到着が予定より妙に早く到着してしまった僕達は、よじこ先生の観光を兼ねて僕の提案でレゴランドに顔を出す事に。

レゴランドは僕とこごりさんともっふるさんの絆をガチガチに固めた思い出の場所。しうフォーマーズ始まりの地。

なんか前来た時よりレゴで作られた建築物が増えてきた気がするのであますとこなく撮影する。



そして、お上りさんと化したよじこ先生と大人の余裕でふんわり笑顔で見守っていた僕は、あの時と同じセリフを吐く。

しう『入ってみましょう!大丈夫!ロビーまでならタダだから!』

僕の中の遊城十代が『あの時と同じだな』ってほくそ笑む。
なんてせこい十代だ。

ロビーに入るとよじこ先生が『このカレンダー位置入れ替えていいですかね!?』とか言い出す。炎上系の何かになろうとしないでくれ。
レゴランドで子どもに混ざりしばらくレゴでカチャカチャ触る。
シースルーのレゴブロックを見る度に『僕の知らない時代のレゴだ』とタイムスリップした古代人のような反応をするよじこ先生。
僕もそんなシースルーのレゴは知らない。

流石に遊びすぎるとチェックインに間に合わないのはまずいと思い、レゴホテルのロビー観光もほどほどに外に出る。
折角だから何か爪痕を残しておきたい…と思ったら、ふとレゴパイレーツの姿があった。
よじこ先生に協力を要請する。

しう『よじこ先生!こいつの顔をしうフォーマーズプレイマットで隠してください!!』
よじこ『え、これ怒られませんか!?』
しう『汚したり壊したりしてるわけじゃないから大丈夫です!!』

僕が絶妙に指示をして大分いい位置にしうフォーマーズプレイマットをフィットさせる。後ろでげらげら笑うイチネンさん。
お前も…しうフォーマーズの…仲間だよ。

https://x.com/maziaishu/status/1799214023369740773


最高のプレイマットを作ってくれて影虎ちゃんには感謝しかない。

会場付近に行くとまだまだ時間に余裕があった。
よじこ先生とは散々回したので、イチネンさんのラスト確認という事で、僕がイチネンさんにダイユーシャで一戦だけ本気でぶつかることにした。そしたらあまりにも本気すぎて後2オーバートリガーエルドブレアスをかましてイチネンさんの手札ゼロの状態にして後3で殺してしまった。

イチネン『これ無理ーーーー!!!』
よじこ『あいしうさん、本番でお願いしますよ』

と真顔でよじこ先生に言われてしまった。
こいつはやっちまった。


時間も頃合いになり動こうとすると、妙に服のセンスがいい男が向かって来ていた。

…知っている!
しうフォーマーズのナイス・ガイ!

もっふるさんだーーーーー!!!!

しう『あーっ!!!もっふるさあああああん!!!!!』
もっふる『あいしうさあああああん!!!!』
しう『うっきぃ!!!きぃ!!きっききぃ!!!きゃっきゃ!!ききぃ!!!』
もっふる『きゃっきゃっきゃっきゃ!!うきゃきゃきゃきゃきゃ!!きゃっふう!!!!』

周りの視線が痛いが知った事ではない。
年甲斐もなくこうして初手から馬鹿騒ぎが出来るのはいいものです。

しうフォーマーズの絆を取り戻す、というのが今回のサブ目的であったのだが、この一連のくだりだけで一発で取り戻してしまった。

久しぶりの再会を喜んだのもつかの間、後ろからこごりさんがやってくる。
この二人相変わらず戦闘服がキマっている。しうTシャツ装備のあいしうがなんかちょっと浮いた気がしないでもないが、ままえやろ!

もっふる『そうだそうだ、こごりさんに強化パーツを持ってきたんですよ!』
こごり『強化パーツですか!』

ケイオスの為のカードでも恐らく渡しに来たのかなと思って眺めてみたらば、もっふるさんが手渡したのは綺麗なかんざしに、蛇の指輪。

コイツが用意したのはデッキの為のじゃねえ!!

こごりさん『本人』の強化パーツだ!!


こごり『うおおおおおおおお力がみなぎるーーーーー!!!』
もっふる『この反応が見たかった…!』

あいしうに強化パーツはしうボール缶バッチしか無い…!
こういう時色々着飾れるようなルックスじゃない自分のだらしなさがなんとも歯がゆい。

ゲン担ぎとしてよじこ先生が買ってきた幸運を呼ぶとされている馬の蹄鉄のシュガーラスクを口に頬張りながら、あいしうは口火を切る。

しう『いや、これで我らしうフォーマーズ5、ここに集結しましたよ!』
もっふる『全く嬉しい限りですね!』
しう『前もってお話したとは思いますが、我々はチームDROPOUTと、あわよくばチームGraFightとのスーパーチーム戦を行う予定ですので、トリオが終わったら必ず時間を作ってください。
どっちが本当の偽物か…分からせてやりましょう!
こごり『なんか日本語がおかしいですよあいしうさん!』
しう『というわけで蒼音しゅんさんにその旨伝えといてください。』

今回もっふるさんとこごりさんと組んでくれた蒼音しゅんさんはヤスさんと繋がりがあるのできっと根回ししてくれることだろう。

それはそれとして。

しう『お前が俺の大事な仲間を寝取った男かァ!!!!!
うちの仲間が世話になったようだのぉ!!!!


着物姿の本人を見つけたのでチンピラみたいな絡み方をしてみる。

蒼音しゅん『いやいやいやいやいやいやいや誤解ですって!!!!!』
よじこ『あいしうさん!公衆の面前で寝取ったとか言わない!!!』
イチネン『あいしうさん怒られてる…!』

取り留めのない話をしつつ『柵の向こうで会おう』と言い渡しその場を離れた。そしてチームGraFightの方達とも遭遇したのでヤスさんには無言で宇都宮土産をカバンにねじ込んだりした。

ブシナビを構えようやっと入場。
座った先にはGraFightの方々が。
隣のテーブルにはこごりさんともっふるさんが座っている。ならば。リーダーとしては。

どうせ仮マッチングとやらで長時間待たされるのだ。

戦るしか、ないッ!!

…GraFightのヘッドは、今この場で、狩る!!!!

しう『…よし、ヤスさん、ファイトしましょう!』
ヤス『え、今やるの!?』
しう『我々は偶然にもライバルチーム同士座ったわけです。これは運命といわずして何と言いますか。ヤスさんの対面に座ってるイチネンさん、席変わってください。僕はヤスさんを倒さなければなりません』
イチネン『しうさん燃えてるなあ…w』

ちくちくアンケートを書き始めているヤスさんを強引に誘いイチネンさんと席を変わる。
こうして座ったのは偶然の産物。散々長く使ってきた相棒『エレドグレーマ』をそっと出す。

やれやれ、といったような表情でヤスさんもデッキを出す。

ヤス『これ俺にとってはただの前座なんだよなぁ』

なんだこいつ、ライバルチームのリーダー同士の
ぶつかり合いなのに予防線を張ってきやがった…!
あいしう如き今の自分なら粉砕出来るとでも思っているのか。
舐めるな。
しうフォーマーズのリーダーを。

何処かでこうなるだろうなと思い、実はダイユーシャの研究と同時に併用してエレドグレーマの研究を行っていたのだ。

さて、エレドグレーマ。
従来のゲームスピードに追い付こうとして速度勝負をしても残念ながら現状周囲とのカードパワーの差が開き過ぎており、よほど上振れない限り結局勝てない。
現状エレドグレーマで勝つには『恒久的なペルソナ』を行う事でアドバンテージを稼ぎ続けてアドバンテージ差で押し付けて勝つ、という変則的なリソース勝負を挑む事になる。
つまり今エレドグレーマに必要なのは相手の出力を耐える耐久。
ファイナルファンタジー4において、暗黒騎士セシルの攻撃を耐えるパラディンのセシル宜しく、ひたすらに耐えるその耐久が必要なのだ。つまりはブリッツオーダーの採用の検討が必要になっている。

そこでエレドグレーマの耐久を底上げするカードとして、以前の記事で新カード『ぺリッカー・エクスプレス』を推していたが。
実はエレドグレーマにはもう一つ、最高のブリッツオーダーが配られた。

プロテクション・ツインキャスト。


エレドグレーマにやっと強気の採用が出来るレガリスピースが追加された。
ユニオンザスカイは強力なのだがコストが実はあまり宜しくない。後墓地からエレドグレーマを吊り上げたりする関係で実は噛み合いがあんまりよくない。

ぺリッカー・エクスプレスと併用してこれを採用し、実験大成功を利用して盤面を破壊しながらアドバンテージ差を開いて耐えて勝つ。
これが僕の考えた現状のエレドグレーマの生きる道だ。雑に捲り当てるだけではダメだ。試行回数を押し付けて息切れさせて勝つ。

文面的に後で掲載しようと思っていたが見てもらった方が早いと思い今見せつける。
要約するとサヴォワード、シュルガダルクを利用して恒久的なペルソナを現実のものにしつつ、耐久は観客席、ブリッツオーダー、ツインキャストでケア。実験大成功による除去も併用して耐久にもつなげていく。
エネルギーの使用先はデスバルガン+EB7でEB12使って戦うゲームプランだ。
1~2の採用札が多いので再現性が疑われるが、意外と何とでもなる。素引きした時の最大値を掠め取りながら戦うのでこれがしっくり来ている。


…まずはしうフォーマーズのリーダーとして、ゲン担ぎだ。
GraFightのヘッドを狩り、しうフォーマーズ5の士気を上げる!!

行くぞ!
まずはテメェからだ!!

スタンドアップ!ヴァンガード!!

FV猩々⇒ヴァージルア⇒ボルダーアクスと乗っていき、この時点でヤスさんのデッキがヴァルガドラグレスが確定。メガロノヅチや猩々童子じゃないのかよ!というツッコミはこらえた。
ヴァルガドラグレス。まともに殴り合えば確かにその電車道の如く攻撃性能の高さでそっ首をそぎ落とされてしまうが、こちらは耐久を強化したエレドグレーマだ。
そんなデッキはすでに戦い慣れており対策済み。CBを与えすぎないようにじわりじわりと殴る。
俺に勝ちたくば、超えてみろ!この波紋震と共に築き上げた、構築を!
じわりじわりと綿で首を絞めるようにエレドグレーマのライドを繰り返して、アドバンテージを稼ぐ。

しう『アイアム…しうフォーマーズ!』

しうフォーマーズスリーブに身を包んだエレドグレーマを見せつけるように手札に加えて、精神的圧力をかける。
手札十分、盤面観客席守護者の構えも完璧!
負ける要素は、そちらが余程上振れない限りは、無いッ!

ヤスさんがしびれを切らしたか、オブドラスディヴァインスキル連パンの構えが飛んでくる。
嬉々としてあいしうが叫ぶ『ドロップゾーン効果!!』から放たれるプロテクションツインキャスト!ペルソナを連打して稼いだアドで確保した数値でしっかりと受け流し…!
最後はエレドグレーマの一撃が、ヴァルガドラグレスを打ち取った。

しうフォーマーズの仲間から喜びの声が上がる。

これで仲間の士気は高まったと信じておこう。
ヤスさんに対戦感謝の旨を伝え、いよいよマッチングが始まった。

仮マッチングでなんかドロップアウトの鴨フォーマーズのAMYL(アミル)さん率いるチームと当たったのはお互い爆笑してしまったのは置いておく。

いきなりドラマが生まれた。
席に着席し、しうフォーマーズプレイマットを三面並べて圧力をかける。
我々しうフォーマーズはこの一体感こそ武器。こういうのを見ると安心感すら覚えてしまう。
イチネンさんが緊張のあまり天を仰いでおり、よじこ先生が延々と勝ちますよ、とbotのように繰り返している。
気迫が大事、とかよじこ先生は言っているが飲まれすぎている。

初めてトリオに出た時の喜多見みかんや僕とほぼ同じ状態のように見て取れる。
緊張で頭が真っ白になり自分に言い聞かせるように壊れたオモチャみたいになってたやつだ。

こらいかんと思って呼びかける。

しう『気負い過ぎー!
いいんですよ気楽にやっちゃって!
気迫一つで引きが良くなるわけじゃないんだし!』

やることは全部やってきたのだ。後はマッチ運がどうなるかを祈ってくれ。
よじこ先生の対面がGゾーンがある…つまりシラヌイの可能性が非常に高いなと感じた=不利対面なので敗北濃厚なわけだが、もうなるようになるしかないんだ。
しうフォーマーズのラストホープ、イチネンさんと僕が散々練習して練度を上げてきた愛機・ダイユーシャを信じるしかない。


行くぞ、僕の勇気を見せてやる!!

一戦目・エバ。

じゃんけんで勝ち、嬉々として後攻を選択。
相手が『へぇ、後行なんだ』と予想外の表情を見せる。
さてはダイユーシャ対面全く想定していないと見える。

ダイベースからマリナーを突込みいつもの展開を見せる。
速度対決なら大抵の相手ならエバが勝つが、こっちはそういう速度の速いデッキに対しスぺライでマウント取って先行の利点を完全に破壊する急襲デッキだ。
最大出力は運命者やアーヴァガルダより低い物のこの急襲性能の高さでゴリゴリ攻める。
ペルソナターンにダイマリナーを活用し、盤面のオブスクデイト2枚をインターセプト封じを行い、ゴリゴリっと攻める。実質ディヴァインスキルでゴーユーシャをバインドしドライブも早期に捲る!
道中の出力もフリージングウェイブで黙らされたりしてしまうが、気にしない。
返しの相手の攻撃をきっちり捌き2連ペルソナでそのまま押し込んで、勝ち。

…と安心してたのだが、ファイト中にごめんなさいリーダー二人共負けました!というイチネンさんとよじこ先生の声が聞こえた。やっちまったか。
ラストホープは希望を掴めなんだか。

あいしう勝ち。チーム負。

今回対戦したこのチーム、今回の大会の優勝チームだ。
この大将、僕以外には無敗で優勝したらしい。もし見ているのなら…おめでとうございます。

しう『どうですかイチネンさんトリオの感想は』
イチネン『めっちゃ悔しいです!』
しう『この悔しさ暫く引きずると思います…重いんですよネ』
イチネン『ぐあー…』

この悔しさを持って帰って思い出にしてくれたのならある意味では幸いだ。
暫くは忘れられなくなる。成功体験より失敗体験の方が心に残るものなのだ。
イチネンさんにとって忘れられない思い出になるならむしろこの方がいい。

よじこ先生もよじこ先生で『不利対面とは言えもっとやりようがあっただろー!』と悔やんでいる。このゲーム運の要素がウェイトがデカいのだが、それはそれとしても、そういうところの反省点が見つかると悔しいものだ。

二人を鼓舞して、気を取り直して対戦に向かう。

二戦目・リアノーン。

この方…あいしうが以前アーヴァガルダリヒターの研究の際にリモートでお世話になった、なつきちさんだ。
アーヴァガルダの研究の為に少々お付き合いいただいた事がある。
なつきちさんがあいしうの事を完全に理解っていた。この人良い人だ。

なつきち『ジャンケンで勝って敢えて後行取りましたし、『あの』あいしうさんなら、絶対そうだろうなって、私思ってましたよ』
しう『ええ。僕が長く待ち焦がれたデッキですからね!
…このデッキの研究成果、見せてさしあげましょう。』

ロロワライドラインからコンスタンスに点を奪いにくるので嬉々として貰い、これを悪用してダイベースをダイレディで釣り上げてマウントゲームを開始する。

しう『行くぞ!超次元合体!ダイユーシャッ!!』

なつきちさんから笑みがこぼれる。完全にただの身内のフリプ乗りでやっちまったが、楽しいから仕方ない。
そのノリでやっちまったからかダイユーシャの二回目の殴り方をミスった。(横にブロッコリーがいてVが星乗ってるのにダイドラゴンで横どつかなかった)まあ結果論だったりしたが。
ユニゾンドレスを貰うが余裕で受け切り、ダイユーシャのゴリ押しで勝利をもぎ取った。

あいしう勝ち。

よじこ先生はまたしても不利対面のシラヌイを踏んで敗北。
残りはイチネンさんに託された。

…が!エターナルサンダーボルトをプレイ出来ない状況に陥ってしまっており、詰められなくなっている!
そうなってしまうと我々も何も言えず。ヴァミのよくないところが出て、押しきれなくて負けた。


チーム負け。

予想外のチーム2回戦落ちだ。
ヴァンガードそういうところあるので割り切るしかあるまい。
よじこ先生もイチネンさんもどちらも表情から悔しさが滲み出ている。
リーダーとして仲間を勝たせてやれなかったので、かなり悔しいのは僕もよくわかる。

分かるが。
僕達はしうフォーマーズ。負けてしまったならばいつもの撮影会をやらねばならない。しうフォーマーズ敗北の儀、と僕は呼んでいる。

というわけでまたいつかリモートお願いする事を約束したなつきちさんにちょっと困惑させつつ撮影をお願いした。しうフォーマーズとして戦った証は、こうしかないだろ。


こごりさんが連絡がきた。

どうやらあっちの二回戦目で負けてしまったようだ。
傷の舐めあいをすべく呼びかける事にする。

呼びかけようとしたらば、ドロップアウトのアミルさんも同様に二回戦落ちだという。
ドロップアウトとスーパーチーム戦をするので集めて欲しい旨をお願いしようとしたら…

僕が知らない方からお声がかかった。

運命の出会い


『あの、あいしうさんですか』

その顔からは勇気を振り絞って声をかけたんだろうな、と察せられる緊張が目に見えた。
嘘をつく理由も無いので…

しう『はい。そうですが…』
そよぎや『私、そよぎやと申しまして…
あいしうさんがVスタンのダイアーム採用型のブラドビューティの構築記事を見た時からずっと、貴方にお会いしたいとずっと思っておりまして…』

実はお恥ずかしながら、ちょっと色々わけあって消してしまっていたVスタンの記事があったのだが。
そよぎやさんはその記事を見ており、強く感銘を受けて、Vスタンのディメポで足掻く気力を得て、チームを組んでくれる仲間に出会えて、クルマエビ交流会を主催するまでに至ったという。
どうして消しちゃったんですか、とお叱りを受けてしまった。
ヴァンガードをやっていく中での一つの目標として、その旨を報告する事が彼の悲願だったそうだ。

…僕は心の底から、そよぎやさんに感謝し、力強く握手した。

しう『ありがとうございます…ありがとうございます…!』

彼は僕の努力、足掻きで勇気を貰った男だったんだ。
これを思い出し、僕は帰りの新幹線の中で、空を仰ぎ、雨が降っているのを感じた。
室内なのだが、喜びの雨が降っていたんだ。頬を伝っていたのだ。間違いないのだ。

早速ダイユーシャの構築を見せ合い、ファイトし…現状のVスタンのディメポの構築をあーだこーだ話を展開したりされたりする。
こういう時間が何よりも愛おしい。もっと早く会いたかった。

アミル『いやその、感動しました…!
運命的な出会いに立ち会わせていただき、ありがとうございます』

アミルさんが満面の笑みであいしうに伝える。

しう『いやこっちも滅茶苦茶嬉しいですよ』

あいしうという人間は見ての通りちゃらんぽらんなので敬遠されがちだったり心無い言葉を投げつけられたりする事も残念ながらそれなりにあるわけだが、こういう魂からの感謝の言葉を貰うと。
足掻いてよかったと。結果振るわずとも、もがいてよかったと。
過去の自分が報われた感情に包まれた。

しうフォーマーズのあいしうじゃなくて。
一人のプレイヤーのあいしうをここまで評価してくれた方がいる。

馬鹿野郎…辞められねえじゃねえか、ヴァンガード。

…宇都宮の出張終わったら絶対に交流会に行こう。
あいしうは決意した。

そよぎやさんと離れた僕達はもっふるさんとこごりさんを呼び出して、しうフォーマーズ5の撮影会をする事にした。
撮影担当は…

アミル『へへっ!しうフォーマーズの皆さんの撮影は、鴨フォーマーズの私、アミルが担当しますよ!』
しう『同じフォーマーズの名を持つ者として、協力してもらうことにしました!』

アミルさんの的確な指示で確実にしうボールを眼前に持っていく。
ついでにマサノリだけはしっかり載せていく。

そして…しうフォーマーズとして最高の一枚が撮れた。

こういう事ばっかりやってるから僕達しうフォーマーズは仲間の絆がよそ様のチーム以上に太いんだろうなとか思ってしまう。

アミルさんが8トナに行くとか言って離れた時、それに入れ替わりでこごりさんがカサイさんともやしさんを連れてきた。
即興で混沌トリオがやりたい、とかいうので、あいしうが後方彼氏面してよじこ先生、イチネンさん、もっふるさんに戦いを委ねてニコニコしていた
。僕が混ざってもよかったが流石に一人あぶれるのはあまり宜しくないしね。

こういう時間がいつまでも続けばいいのにな、なんて思いにふけていた。

ファイトの様子を賑やかに楽しんでいる中、大ヴァンガ祭アフターで出会った春なんとか…こと、琉上谷 晴さんが僕に近づいてきた。

琉上谷『いやーごめんごめんあいしうの兄ちゃん、8トナで態度が非常によくない相手と当たって精神ダメージを受けちまってよぉ、充電させて充電』
しう『出たな自称外部顧問』

別にいいが僕の事を自動車内臓の大型バッテリーみたいな扱いをしないでもらいたい。

琉上谷晴さんのささやかな話を延々と聞かされ、ファイトの様子を見るどころじゃなくなる。
少し話すと彼の友人がやってきて、そんな彼を引っ張って退散させてくれた頃には、ファイトは無事終わってしまっていた。

こごり『もやしさん!しうフォーマーズに入りましょう!二人目のケイオス枠が欲しかったんですよ!』
もやし『どうして!?』
しう&こごり『ようこそ、しうフォーマーズへ』

二人して、ジンキの手招きの構えのようなポーズをもやしさんに見せつける。
こういう変なところで息が合うのが我々しうフォーマーズの絆の太さだ。もやしさんがたじたじになり、押されるがまま了承する。

お前も今日からしうフォーマーズだ。

さて、しうフォーマーズに仮入部したからには…しうフォーマーズ参戦の義をしなきゃいけねえよなぁ!
とか思ってたのだが、空腹には逆らえない。

腹を満たすべくもやしさんを引き連れて、我々は近くの喫茶店で飯を食らう事とした。

イチネン『ささ、しうさんどうぞどうぞ』
しう『やはぁ、すいません。へへっ!』

会社の飲み会でお酌される部下みたいなノリで水を注がれるあいしう。
よく見ておけ、これが媚を売るという事だ。


黄金に輝くとろっとろの卵丼を注文し、『至る』。
親子丼のとろっとろの卵だけを堪能させてくる、『卵の本当においしい食い方はこうだぞしうボールゥ!!!』と圧をかけてきているのを感じる。

こごり『私本当においしいキャベツ初めて食べました』などとヒレカツ丼を頬張りながら感想を漏らしてくる。

最高の調味料、しうフォーマーズ5に、もやしさんというおいしそうな名前を名乗っている方と共に囲む食卓だからこそ、そう感じるのだよ!
とか言おうとしたが今の僕は眼前の卵丼を米粒一つ残さず堪能するのに夢中だ。
今の僕はF.O.E(フィールドオンエネミー)『飯を食らう者』

ぺろりとたいらげたあいしうは早速皆に号令をかける。

しう『さて、飯の後はいよいよ我々のメインイベント。
しうフォーマーズVSDROPOUTのスーパーチーム戦です。
…で、皆何で行く!僕エレドグレーマ!
こごり『私ケイオス一筋なんで!
よじこ『僕オセラジェスト!
もっふる『アルキテで!
イチネン『ヴァーミリオンしかないので!』

皆が思い思いに好きなデッキを持ち込むと決断し、スーパーチーム戦に挑む!
もやしさんはここでお別れになった。あまりディープにかまってやれなくて申し訳ない。


しうフォーマーズVSDROPOUT


会場に戻るとアミルさんがまだ立て込んでるとのことなので時間を潰すべく、塗り絵をすることに。

こごり『あいしうさん次は一体どんなマッドトリガークルーを描いてくれるんですか』
しう『一択に絞るのやめろー?』

嬉々としてマサノリを取り出したらば、あいしうが取り出したるわ散々お世話になった『超次元ロボ ダイユーシャ』。
コイツをベースにゴッテゴテにしていく。

…筆が乗ってきたタイミングでアミルさんがようやく準備が整ったようで。全員で行くことに。

しう『クッソぉ!途中までしか書けなかったぜ!』

といって机の上に叩きつけたらばしうフォーマーズ全員を爆笑させれた。

貼り付けるのと撮影を忘れてしまってそのまま向かったのだが、どうやら僕のフォロワーの飴さんがそれを見つけてきたようでツイッターに上げられていた。

https://x.com/VG_DALJ_Am47/status/1799475941758152834

やっぱり超次元は人の目に映える。

しうフォーマーズがあいしうを中心として、五人横に並んでいく。
対するDROPOUT側はミラクさん、太一さん、Atsuさん、シロウさん、そしてアミルさんの五人同士でのぶつかり合いになった。

アミル『全員勝ち負けを強く意識しないで自分が一番好きなもんを自由に握ろうって指示してますんで、自分が好きなもん握ってきてください』
との事だったので先程食事処で話した通りのデッキで全員で向かう事に。

各々指名制で席に座り、しうフォーマーズプレイマットを横にずらりと5つ並べる。

インパクトがありすぎる。何かデカい組織とぶつかりあっているような、そんな感じさえ醸し出してくる。



普段より人が四人多いというだけでこの圧巻。
この盛り上がり。何を言ったか言われたか、全ては些事でしかないので割愛するが、しうフォーマーズスリーブにしうフォーマーズプレイマットを5人がずらりと並べた姿は最高の一体感を感じる!
丁度本家のブラックアウトだってメインは5人だったし、都合がいいってなもんだ。

さぁ、究極の一戦を始めようじゃないか!

おもむろにエレドグレーマを取り出し、
5人そろって、スタンドアップ!ヴァンガード!!

僕はアミルさんのグランフィアとの戦いだ。

大ヴァンガ祭でリベンジを果たしとりあえずぶっ倒してはいるものの、あの時のエレドグレーマは強化されていたとは言え、まだ未完全だったわけだ。
今回のエレドグレーマはそうじゃない。

完全体の姿として、お前を討つ!
GraFightのヘッドは獲っている!この調子で、穿つ!

グランフィア特有の爆速アグロで殴られるが…!

しう『僕のnote見たよなぁ!!!!!
ブリッツオーダー!!ぺリッカー・エクスプレス!!

部屋とエレドグレーマと私というタイトルの記事を出した時に僕は豪語したこの使い勝手のいいブリッツオーダーを投げつける。グランフィアのトークンブースト15000Vパンを20000シールドでさっくり処理する。
グランフィアの序盤さえ処理出来ればこちらのものだ。

実験大成功やシュルガダルクを駆使して変則的なアドバンテージを稼いで、手札を稼いでねちねちと殴りつける。
グランフィアの攻撃力の高さはローズトークンとローザリウムに依存しており、ここさえ下してしまえばこちらのゲームに持ち込める!
そしてアミルさんの息切れを確認。こちらはエルドブレアスを捲り、オーバーキル。無事勝利した。

イチネンさんとよじこ先生が打ち砕かれたが、こごりさんが勝利をもぎ取り2対2の状況、もっふるさんに全てを委ねる事になった。
ファイトをハラハラと眺めていると、後ろからヤスさんが声をかけてくる。

ヤス「なんか面白い事やってるじゃんあいしう!」
しう「あっ!ヤスおじ!」
ヤス「で、今どんな感じヨ」
しう「2勝2負!後はもっふるさん次第!」
ヤス「おいおいおいおいアチィじゃん!!」

ヤスさんは戻ってこっちも準備してくる、と言って離れたのもつかの間。
もっふるさんはゴウカテラを活用した最大出力アルキテの連パンルートの構えを取り、あいしうと同じく捲るオーバートリガーで幕切れとなり、勝利となった。

よじこ『しうフォーマーズ第一陣強すぎるーーー!!!』

舐めるな、絆レベル100のしうフォーマーズ第一陣を!

ミラクさんはフラッグバーグ
太一さんはジエンド
AtsuさんはmiCometクリスレイン(ミチュ&クリスレイン)
シロウさんはマグノリア

とのことでした。本当に各々が思い思いに好きなデッキを使って来てくれたようで。
お互いいい笑顔になりました。

どっちが本当の偽物か。これでハッキリした。

我ら、しうフォーマーズだ。

しうフォーマーズVSGraFight


この程度ではまだまだ終わらない…!
ドロップアウトは下し、真の偽物の勝敗が決した。

ヤスさんに促されるがまま、5人がずらりと座れる状態のテーブルまで移動し、各々着席する。
なかなかやれない相手を指名した方がいいだろう、とヤスさんが要ってきたのもあったので、僕はぐりふぉしいろさんを指名した。

ぐりふぉしいろさん。
この方はグリフォギイラを登場時からずーーーっとこすり続けてる。
あいしうでいうところのエレドグレーマを擦り続けているのとほぼ同類といってもいい。
原作ではギィはグリフォギイラを使っていたが、アップデート前…いわば幼少期のギィはエレドグレーマを使っていた。

ギィポジの二人が雌雄を決するのだ。

しう『おい見ろよ皆!
今行われている決勝トーナメント以上に俺らの方がギャラリーが多いぜ!
つまり…これが真の俺達のデラックスだ!

これは誇張表現抜きで我々のファイトの行く末を見守るべく数多くのギャラリーが集まっていた。これこそが我々のデラックスのメインイベント!
トリオファイトなぞ前座に過ぎない!

決勝トーナメントでは得も言えぬようなプレッシャーが凄いのだが、お互い最高の笑顔で始められるスーパーチーム戦!
今こそ究極の一戦というのを見せてやろう。

しう『俺達は確かにぱちもんだが、

今ここにある感動や興奮とファイト体験だけは本物だ!

さぁ、究極の一戦を、始めるでしうよ!

時間無制限、チーム3人が勝利すれば勝ち。


スタンドアップ!ヴァンガード!!

…ちなみにグリフォギイラ、今の僕のエレドグレーマと同じで長いゲームを見据えて動くとめっぽう強い。
っていうかひらたく言ってしまえば僕にとってはド級の不利対面。

そんな事はファイト前から分かっているのだが、それでも僕は彼とエレドグレーマでぶつからなければならないという使命に駆られていた。

コンスタンスにアドバンテージを稼ぐ準備をするが、のらりくらりとかわされていく。
確殺できず、ヴァルテクスに乗られ、28000というなかなかぶっちぎった耐久を構えられてしまうが、実験大成功で盤面をほじくり、条件を破壊し、べちべち手数を用いて殴る!殴る!殴る!!

…しかし、飛び出てくる菱形護法の女魔術師!

ーーー感嘆だ。

グリフォギイラと毎日向かい合わなければ。
こんなカード入れようなんて気が起きない。

これを入れる、という決断になったのは。
グリフォギイラにとっての生き物での耐久確保が要るという結論に至ったが故のカードチョイス!

本当に擦ってきた者のみがたどり着ける構築の境地に、僕は感嘆した。

相手のドロップにはプロテクションツインキャスト。55000の盾を手札消費無しで使える状態を構えられている。

見事すぎる。僕の完敗だ。しうフォーマーズ男性陣は全員全敗になった。
ぐりふぉしいろさんが構築を撮影させてくれた。掲載許可は取ってないので了承を得られたらば後日追記の形で掲載しておく。
追記。許可が降りたのでリストを掲載する。


名古屋デラックスでフリーファイト含めて、全部僕が全勝していたのだがここで初めて土をつけられてしまった。

しかしなかなかどうして5VS5というのは楽しい物。
流石に公式でこんなイベントを、というのは無理があるだろうから。
また機があれば是非ともチーム同士で戦わせてもらいたいものだ。

6月13日追記。
ヤスさんが今回の件をnoteにしてくれた。
併せて読んでもらえると解像度が上がるだろう。


名古屋デラックスアフター


我々の敗北後、もっふるさんとこごりさんをGraFightに預け、僕ら三人は車で名古屋に戻る事にした。
どうせこごりさんの事だからまた寝取られビデオレターみたいな事されるんだろうな、とか思ってたら、本当に寝取られビデオレターみたいなオチが待っていた


この二人は今回も楽しそうで何よりだ。
今回のデラックスレポート、文章の都合で描き切れなかった内容も滅茶苦茶多い。
まだ僕がしうフォーマーズを名乗ってなかった頃、noteに書いたのだがここからは実験の先を溝の中に事故ってすっぽり入れてしまい無くしかけた方と再会しフリーファイトを堪能しただとか。
僕が仲間を疑ってしまい、土下座寸前まで頭を下げる事になった話だとか。
(後日色々書けそうだと判断したらば追記させてもらう)

帰りの車の中で悔しさを声に出すよじこ先生とイチネンさんの姿。
よじこ先生に至ってはフリープレイでさえも全敗だったようで。

よじこ先生の友人がトリオに出てて、会いにいけなかったのは、そのトリオに出てた友人のお仲間の方が悔しさで凄くへこんでしまい、精神的にあまり宜しくない状態になっちゃったようでそれどころではなくなったとか。
運の要素のウェイトがデカいゲームだが、ここまで悔しい思いをさせられる。ゲーム体験として凄く良い。

決して安くはない交通費や宿泊費を犠牲にしてでも各会場に突撃するヴァンガードファイター達の気持ちがよくわかる気がする。

イチネンさんに連れられ、辛口のまぜそばを堪能する。
口の中がビリビリする辛さが咥内にダイレクトに伝えてくる。
これがお前たちの敗北の味だと。噛み締めろと。そう伝えてきている気がした。
だが、それ以上にやみつきになる旨さがある。

色んな振り返りのお話をしたりくだらない話で一喜一憂したりとこちらもこちらで幸福の時間を堪能した。(余りにもプライベートに突っ込み過ぎた話だったので申し訳ないのだがカットとするが)

各々の場所や環境の兼ね合いが良くないので、イチネンさんとよじこ先生と僕という組み合わせはもう二度と組めないだろう。
偶然が生み出した奇跡に僕は感謝したい。

…次は大阪と熊本に殴りこむ予定だ。
恐らくまたnoteを書く事になるだろう。次はどんな思い出を刻めるのか楽しみだ。

………そうそう、GraFightとのチーム戦のあと。ヤスさんから『プロレスリングの上でのヴァンガードファイトを見てみないか』といった旨の招待を受けた。

噂はかねがね聞いているので、しうフォーマーズのリーダーとして機会を作り覗きに行きたい。あわよくば究極の一戦をそこでやってみる、というのも乙なものだろう。


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