クソポエムのつくりかた
流石にいつもヴァンガードばかりだとどうかと思うのでたまにはオタク特有の自分語りをしようと思う。
さて、僕をフォローしてくれている方は時々見かけると思うが、数多くの怪文書のようなものを僕が垂れ流してるのを見ただろうか。
この記事を書いた当時だと
『~星空の下でトゥイントゥイン~』
という頭が痛くなるような文章がそれだ。
過去にツイッターで僕は覚えてる限りだと
『君の気持ちにフォルテッシモ』
『シュッ☆lover!』
『白い恋糸』
『俺はベイビー』
等々死ぬほどくだらないクソポエムを量産してきた。
ある日僕の友人からこういう事を言われた。
『お前のクソポエムはどうやって作ってるんだ?』と。
これを制作する過程をちょっと紹介しよう。
流石に色々と恥ずかしいので有料にしようと思ってたがこんなんで金とる方がふざけてるので無料で全部出しておく。
すてっぷわん・使いたいフレーズを決める
クソポエム一発一発でインパクトを残すには、まず使いたいフレーズというのを思いつく工程から入る。
料理をするのにもまずは食材が無ければ料理なんて出来るわけがない。まずは新鮮な食材の確保をするのだ。クソポエマーは料理人だ。
シュッ☆Lover!では、愛ラブ陳列罪。
星空の下でトゥイントゥインではトゥイントゥイン。
俺はベイビーでは、赤ちゃん浪人生。
とまぁ聞けば聞くほどに心地よく頭痛くなるようなフレーズをまずはひらめく。
閃き方は人それぞれだが、僕の場合は大抵ふと日常生活や特殊なストレスに苛まれると降ってくることがしばしばある。
クソポエムというのは自分が追い込まれた時にふっと湧きてるパトスのシャウトなのだと思う。
すてっぷつー・そのフレーズに合わせたシチュエーションを形作る
改めて言うが、クソポエマーは料理人だ。
フレーズ一発だけそっとお出ししてもそんなものはただの土のついたゴボウでしかない。調理工程を経て立派なきんぴらごぼうに変えてあげねば誰も受け入れてはくれないのだ。
思いついたフレーズを元に、このフレーズが使えそうな局面、場面、喋りそうな人間の姿を自分の中で形作っていく。
短編小説を書くときと同じ感覚かもしれない。
大谷翔平がポケモンカードの大会にお忍びで来て普通の紙のオタクと同じテーブルに座って対戦を開始しようとする、みたいな小説を読んだ事はあるだろうか。あんな感じの非現実的な、トンチキなものでも構わない。
人様にお出しするのだからキレイな最高のシチュエーションにしよう、だなんてそういうサービス精神をチラ見せさせるような事は考えるな。トンチキでいい、汚くていい。だって『クソ』ポエムなのだから。
すてっぷすりー・ツイッターに出す為に文字数を調節
クソポエマーは料理人だ。
料理人ならキッチンこそが主戦場だ。
クソポエマーの主戦場はツイッターだ。
そして僕は弱者男性で負け組のサラリーマンであるが故に、ツイッターに課金はしていない。その為140文字という制約がかかっている状態でツイートしなければならない。
何やら最近はエックスなどというこじゃれた言い方になってるらしいが知った事ではない。140文字を超えたクソ長長文はツイッターというしみったれたインターネットスラムSNSでは思ってたより読まれない。
人様にお出しする物だが中身は汚くとも140文字に収めて綺麗にしよう、とかいう大型ショッピングセンターのプライベートブランドの商品がやりそうな手口を同じように使っていく。
言い方が冗長になっていないか。
正直この表現描写は削れるのではないか、というのを自力で添削してお出しするのだ。
綺麗にまとまり切らなかったら、ここにつなげる形で2個同時にぶつける。
オレオだってクッキーだけじゃ成立しない。クリームがあってこそオレオになるのだ。クソポエムは、オレオだ。
すてっぷふぉー・厚顔無恥でお出しする
クソポエマーは料理人だ。
料理を作ったなら、食べてくれるVIPにお出しするのもまた料理人だ。
というわけでVIPこと、このツイッターの住民にクソポエムという名の料理をお出しするのだ。
最後にツイートをするだけなのだが、ここで最も邪魔なのは、『恥じらいを持つこと』だ。
恥じらいは乙女の色恋やベッドの上では最高のスパイスになるのだが、やってる事はクソポエムを書いて世界中に発信するというふざけたマネだ。
こんな恥ずかしい物、そもそも書いてる時点で恥なんて捨てねばならんのだ。
『このおじさんいい年こいてこんなの書いてる!』
『きしょおい!』
『こんにゃくを夜の恋人だと思ってそう!』
『こんなんだから女を他のヤツに取られるんだ!』
『負け組オタクの末路(クソデカ大爆笑)』
こんな罵詈雑言をもう書いてる時点で食らってもおかしくないのだ。
これをそもそも乗り越えられないなら書くな!書くんじゃねえ!
だが、これを乗り切ってクソポエムを投稿したならば、君も立派なクソポエマーだ。
イメージして欲しい。
君は今コックの服を着て、コックの帽子を被り、一歩、また一歩とコツコツと悠然とVIPの前にクローシュをかぶせたお皿を持ってきて、そのお皿をテーブルの上に置こうとしているのだ。
『お待たせしましたマドモアゼル、本日のスペシャリテ…
パトスのシャウト~クソポエムを添えて~です』
そしてクローシュを開けると、VIPの眼前にはクソポエムが堂々と置かれているのだ。
今の君は無敵のコックさんだ。かっこいいだろ。
かっこいいっていえ!!!!!
言えよ!!!!!
言えったら!!!!!
恥ずかしがるんじゃねえ!!!!!!
以上だ。
何の役にも立たないカスみたいなnoteだが、諸兄らの暇つぶしになれば幸いだ。
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