恋する写真workshop #5 一眼カメラでインスタ映え写真を加速させよう
こんにちは。
今回は、#3でお伝えしたスマホカメラ風景編の続き、その2です。
いよいよ一眼カメラ編に入っていくことにしましょう。
内容は次の二つ
①一眼カメラの選び方とおすすめの機種
②一眼カメラで風景をかっこよく撮るコツ
です。
①一眼カメラの選び方とおすすめの機種
まずはなぜ一眼カメラなのか?スマホカメラでも十分なのではないか?
というところからお話ししましょう。
実は一眼カメラの優位性を謳っているサイトは星の数ほどあります。
そして内容は本当に書いてある通りで、スペックが違う、性能が違う、レスポンスが早い、きれいにボケる、暗所でもノイジーな画にならない、設定の自由度が高い・・・etc.
本当に、一眼カメラは様々な面でいいんですね。
そんなサイトと同じことを繰り返すのもどうかと思うので、少し視点を変えてお話します。
メタゲーム
という言葉をご存知ですか?
ゲーム以外の部分の戦略によるゲームのこと、高次元からの視点で、より有利になれるように戦うことだとされています。
よりよい写真を撮るゲームがあるとしましょう。晴れた昼間に手持ちのスマホで撮ろうとしても、みんながみんな似たような写真になってしまいなかなか勝つことが難しいです。
これを、メタゲームに勝つという視点で考えてみましょう。
晴れた昼間ではなく、たとえば夜に撮るとか、あまり人が行かないような僻地に行ってみるとか。そういう「構図を決めて、いざシャッターを押して写真を撮る行為」の外側で、できるだけ差別化して勝ちやすいようにすることを考えます。
何気なく眺めているSNSのタイムラインで、ひときわ目を引く写真があるとします。
何が人を惹きつけるのか・・・それはあっと驚くようなアングルであったり色や構図だったりするかもしれません。ひとことでいうと、センス??
いやいや、それは写真の腕もあるかもしれませんが、きっと撮影者の方はメタゲームをうまくプレイしているという場合が多いと思いますよ。
それをなるべく再現可能な形に分解して提示するというのもこの連載の目的の一つです。
ちょっと話がそれましたが、一番手っ取り早く差別化してしまう方法、それは・・・
カメラを変えてしまうことです。
みんながスマホカメラ使っているんだったら、一眼カメラ。
それだけで、凡百のスマホカメラと一線を画す写真が撮れるんです。
これが言いたかったんです。
少し高いと感じられるかもしれませんが、一眼カメラにはそれだけの価値があります。
他にもポイントがあるとすれば、
・一眼カメラを常に持ち歩く
→普通の人は持ち歩かない
(よって軽いことは正義)
・ズームレンズは使わず、代わりに単焦点レンズを使う
→ズームレンズは画角を自由に変更できるので便利な反面、画質を犠牲にしているのです。大抵のズームレンズはF値という、光をイメージセンサーに取り込める量を示す値を低くできない仕様になっていることがほとんどです。
F値が低くできない=背景ボケを活かした写真が撮りにくいから
・特殊なレンズを使う(魚眼レンズ、マクロレンズ、超望遠レンズ等)
→あまり使う人がいないから
このような視点でメタゲームに勝つようにプレイを続けていれば、いつか必ず「センスいい!」と思ってもらえる写真が手に入ることでしょう。
写真とメタゲームを実際の写真を使って解説している#4のコラムも合わせてご覧ください。
前置きが長くなってしまいました。
おすすめのカメラをあえてズバリ言い切ります。
Sony α6000
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-ミラーレス一眼-α6000-ILCE-6000/dp/B00I8BICCG
です。
理由は「使ってみてとても満足しているから。」※
※実際にはα6000の前の世代の機種NEX-5と6を使用中
実はキャノン、ニコン、ソニー、ペンタックス、パナソニック、オリンパス、ライカ・・・
様々なメーカーがこぞって一眼レフ、ミラーレス一眼を出していますが、性能的には皆満足のいく写真が撮れる機種だと思います。
なので、①一眼カメラの選び方とありますが、実はぶっちゃけ「なんでもいいのです!!」
手に持った大きさとかレンズのラインナップから決めるのもいいです。
でも、迷ったあげく決めきれず先延ばししてしまう・・・これは不幸です。なので、たまにカメラを選ぶ相談に乗ってあげるときにはこうアドバイスしているのです。「直感で、好みで選べばいいよ!」これ、結構真実を言い当てていると思うんですよね。
そういうわけで、あえて自分のオススメをバシっと言い切りました。
迷っている人の背中を押したいのでもう一度言いますが、Sonyのミラーレスはいいですよ。
一応、α6000のいいところを箇条書であげておきます。
・AF(オートフォーカス)が早い
AF速度はミラーレスが出始めの頃はまだまだ遅く、ミラーありのカメラに大きく性能で劣っていました。しかし技術というのは進歩するもので、このα6000シリーズから同等と言っても差し支えないレベルになりました。
AFが遅くても風景写真のようにじっくり構図とタイミングを決められる写真ではほとんど影響はありません。しかし、野鳥・スポーツの撮影では致命傷になりますし、ポートレートではリズムよく撮れないことがモデルとの一体感を損なうという意味でこの要素は重要です。
・イメージセンサーサイズ APS-C
イメージセンサーというのはレンズから入ってきた光を写真のデータに変換する最重要部分で、フィルムの役割を果たすものです。これは大きければ大きいほどよいのです。光を一瞬で取り込むことができるから。
一般的に流通しているカメラで大きいサイズといえばフルサイズカメラです。Sonyだとα7シリーズ、α9シリーズです。Canonでは有名な5Dシリーズになります。
やはり究極的にはフルサイズが暗所性能も高く画質も上がるためベストだと思っています。あとは、サイズ感と価格とのトレードオフで、バランスで選べばいいですね。今の所、フルサイズの一つ下のAPS-Cでレンズも揃えてしまっているのでしばらくこれでがんばっていきます。
・レンズラインナップの好み
各社、レンズを共通して使えるところは少ないです。なのでいったんSonyで行くと決めたら浮気はしないのがベストです。というわけでレンズラインナップの充実度合いというのは重要になってきますね。今のところ、SonyのAPS-C用レンズラインナップには満足しています。
レンズは実際に使用して満足度の高い3つを紹介します。
SEL24F18Z
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-単焦点レンズ-APS-C専用-SEL24F18Z/dp/B006HC8D04
通称「神レンズ」との呼び声高いカールツァイスの広角単焦点です。
ソリッドで高コントラスト、鮮やかな発色、全て満足。
見た目もブラックでかっこよく、最も使用頻度高い付けっ放しレンズです。
くそ高いことを除けば最高!
SEL50F18
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-単焦点レンズ-APS-Cフォーマット専用-SEL50F18/dp/B006BXWDTQ
これはツァイスよりずいぶん安くてコスパよし!本当の意味での神レンズはこっちかもしれません!
ポートレートで女の子を撮るときは現状これ一択です。なんといっても背景のとろけるようなボケが超綺麗で、特に夜景をバックに撮った写真は必ず喜んでもらえます。(夜景編とポートレート編に詳しく書きます。)
SEL16F28+Fisheye
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-単焦点レンズ-APS-C専用-SEL16F28/dp/B003M0D0P2
https://www.amazon.co.jp/ソニー-SONY-VCLECF1-フィッシュアイコンバーター-VCL-ECF1/dp/B003M0D0PW
魚眼は特殊レンズの部類に入るし、それだけのために何万もするのを躊躇する人は多いでしょう。これを1万ちょいで後付けできるようにして、なおかつ高品質で実現したSonyに拍手!
これらの一眼カメラを使って、スマホカメラでは撮れない世界に一歩踏み出しましょう!!
⚫️おまけ 一眼カメラの写真データをスマホに移す方法
せっかく一眼で撮った写真をInstagramに載せるには?
InstagramはPCから投稿できない仕様なので、写真データをいったんスマホに入れないといけないですよね。
そこでそのやり方を紹介します。
その1 Sonyの純正フリーソフト Play Memoriesを使用する
Sonyのミラーレス機種は、スマホと通信して写真をワイヤレスで転送できる機能があります。
スマホにPlayMemoriesをダウンロードし、WiFiでつないで転送します。iPhoneであれば、通常の写真アルバムにPlayMemoriesのフォルダができてそこに写真が入るようになっています。
その2 iCloud写真共有
一眼で撮った写真データをいったんPCに取り込みます。
大抵の写真ソフトから、iCloudに写真共有できると思います。(ドラッグアンドドロップなど)
スマホ側でiCloudの共有を可能にしておけば、スマホからも見られるようになります。
これらの方法でいったんスマホに写真を転送すれば、スマホで撮った写真とまったく同じような扱いでInstagramに簡単に投稿できますので、ぜひやってみてください。
②一眼カメラで風景をかっこよく撮るコツ
ここからやっと今回の本編です!!
一眼カメラは、レンズを交換できることが最大の特徴です。
そこで、レンズの特性ごとに切り口を変えて解説していきましょう。
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