万引きと万引き犯
万引きをしたことがあります。
万引き犯を捕まえたこともあります。
初めてお店のものを盗んだのは、趣味のマジックがどの程度の精度なのかを試すためでした。
登下校の時に通るコンビニで、チョコレートをいつも袖に入れて食べながら学校に通っていました。
その代償として、虫歯になりました。
読みたい本、やってみたいゲーム、家族や同級生や上級生の財布、ありとあらゆるものを盗みました。
不幸にも盗んだことがバレたことがありませんでした。バレなかったのは、一人でやっていたのと、友達がいなかったからだと思います。
人のものを盗むと必ず代償を支払うことになります。
何かを盗むと、一線が引けなくなります。
盗んだものの大きさに関わらず、悪いことをしている感覚がなくなってきます。
そして困ったら盗めばいいだろうという感覚になりものを大切にすることが出来なくなります。
家の中のものも盗むようになりました。
警察が家に捜索にきたこともありました。
その時、家族に嘘をつくことになり、嘘を平気でつくような人間になってしまいました。
嘘がバレないように完璧主義になってしまい、失敗しない手札が揃わないと行動できなくなってしまいました。
この習慣が一番最悪な代償でした。
もっと行動していたいと思っても、失敗を極端に恐れてしまい、慎重すぎて大胆さを失いました。
嘘をつきすぎて、家族との関係は破綻しました。
そして、大切なものを何もかも失いました。
万引き犯を捕まえるのは、暇つぶしでした。
盗む人の行動が手に取るように分かるので、バイト中に何人かの万引き犯を捕まえました。
最寄りの交番に何度か連行したこともあり、警察官の推薦さえ貰うぐらい褒められました。
万引きをする人は、必ず代償を支払うことになります。それは現金では買えないものです。
僕は失ってはいけないものを、万引きから無くしていきました。
人の信用や信頼、愛情、善悪の判断
どれも失ってはいけないものです。
今はもう、そういうのは抜きで人との繋がりを持つようにしています。
上っ面な付き合いで、出来るだけ相手の負担にならないように詮索はせず、相手に期待しないように生きることにしました。
そうやって生きることで、自分を責めなくて済むようになります。
支払った代償で、たまにお釣りがくることもあるので、過去に起きたことにネガティブになる必要も無いのかもしれません。
起きたことは変えられないですし、開き直っても、何も得られません。
自分と向き合って、どうすれば自分が楽なのかを罪を犯したとき考えてみるのがいいかもしれません。
不倫なんかも、きっと同じようなものです。
不倫はでも刑事罰ではないから、ただの罰金付のルール違反でしかないですけどね。
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