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「海風展」千葉県立美術館

2024.9.7

ちょっと前に千葉県美のテオ・ヤンセン展に行ったぶりだったので、久々という割にはそんなに時間あいてるわけでもないし……みたいな微妙な頻度になった。千葉県美に「よっ、久しぶり」って言われたら「そんなに久しぶりか?年単位じゃないしさ」って言っちゃうくらいの関係。

ポスターの違いくらい。
あとは陽光の具合とか。

あとは海風展が学生無料っていう太っ腹企画をしていたので、ついつい。それに、展示解説の一環として展示室中央の塔に登れるって話を聞いて。さらに夜間開館(〜19:30だっけか、しっかりお外が暗くなる時間)もやるって。この日に行く理由しか無かった。来た見た大勝利確定である。

これを登る
確かに、身を乗り出すと危険かも。
既存不適格というかなんというか。
登って作品を見ると違うもんですね。
満天の星空の、宇宙視点。

入口の展示はいろんな人が作った星=糸玉を集めた銀河やら、星空。あ、あそこに、自分のがある!とか、気に入った星を結んで星座を作るとかして楽しめるらしい。自分が関わった展示って、なんかそれだけで誇らしいし、思い入れもひとしおですわな。ヨット航海時の体験をもとにしているらしい。

千葉県美コレクションと五十嵐さんのコラボ展示が2つ目の部屋。荒れた海と穏やかな海を、海面ラインで絵から抽出した色の糸を手前にわーっと張って、三尊像よろしく脇侍に彫刻を配置していた。見る位置や高さによって海面ラインの色糸の主張が変わってくるし、海が迫ってるような感じさえする。高さが変わると片方の彫刻が位置的に沈むんだけど、施無畏印や南十字星の方は基本的に沈まない高さにあるのって、信仰の強さってか、寄る辺みたいな、一縷の望みというか、そんな感じがして良いセッティングだな〜って思った。

3つ目の部屋は五十嵐さん年表。空のように文字にグラデーションかけて、白い壁面に青い文字が浮かんでるような具合。これだけいろんな人と関わって作品つくり続けて、過去に参加したお祭りにも継続的に参加してるっての、体力すげぇな……って思ったら、サッカーとラグビーをやってたとかで、基本が体力オバケだったのだなと。「わたしのわたし」のポートフォリオ見て、手を骨折してたけどきれいに折れてるみたいだからそのまま旅を続行したってのがあって、なんというか、身体も精神も丈夫ですねと。体力あってのものだわ。

私も千葉に住んでたことがあったけど、確かに、千葉県美や県博の良さに気づいたのって、千葉を出てからだったかもなって。地元のことってあんまり、自分で良さを見つけづらいなって。だから、他所から来た人に教えてもらうとかで再発見して、日々を誇りにすることができたら、毎日が楽しくなるよな、って。それは良いことだなって思った。

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