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『カトリック清水教会』
2024.4.13
解体が決定されたとしても、である。
私がこの清水教会を知ったのは解体のお知らせからだった。一瞬でも静岡市に住んでいたってのに、清水教会のことは何も知らなかった。清水区って、清水で独立しているというか、静岡市にあるってイメージがあんまりなかったってのもある。
木造のゴシック建築らしい。外観も石っぽい模様つけてるのに木造でやってるんだって!!!
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木ずりがみっちり、でも必要な隙間はあけて詰められている。柱も同様に細い板が巻かれて、その上から漆喰を塗る。この柱も、もちろん木造。そうは見えないよなあ〜〜〜すっごい。
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船大工の技術でもって、
この湾曲した天井面を作っているらしい。
確かに民家じゃ使わないアーチだよな。
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再建ありきの解体は手間も時間もかかる。
それでもやろうってのは、愛ですね。
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その、畳との差の縁。
畳は柱に合わせてえぐられてるのが
静岡パルコに展示されてた。
えぐれてるとはいえ、
端部の処理はしっかりしてた。
漆喰の平面〜曲面も狂うことなく綺麗だし、柱頭やその他諸々のアカンサスのような飾り部分も細かい。同じ形のようで、型枠があったんじゃないかっていう話があった気がする。石膏で作ってたんだっけかね。
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割と単純なステンドグラスなのに、綺麗。
教会自体が少し高くなったところにあるから
清水のカラッとしたあかるい陽光がうまく入る。
素朴だけど柔らかくて暖かい光。
長方形のステンドグラスは雪見障子のような、そういう建具製作の技術を使っているっぽい。おじいちゃんが雪見障子にこだわっていたことを思い出した。じいちゃんちの雪見障子はもうすこし正方形に近かったかな。
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どうやら別の場所に移築されて教会として信徒にのみ公開ということではなく、もっと広く、公共施設みたいな具合になるらしい。私が見学に行ったときは「移築される......かも......?できたら……?」くらいの感じだったので、もう少し話がまとまってきているのかな。解体着手されてから、こちらの教会を知ったので、この4月からさらに状況が好転しているような気がするので何より。いろいろと乗り越えなければいけないハードルみたいなのもあるだろうけれども、解体中の建物の中に入らせてもらい、これは素敵なものだな(素敵なものだったろうな)と思ったので、その感動を少しでも、また味わうことができるとしたら嬉しい。
奇しくも今日がクラファン最終日。
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