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『三岸アトリエ』山脇巌

2024.3.31

そういえば林芙美子邸以外にも、アトリエがついた他の建築も見てたなって。日光や風がとても気持ちよく入ってきたので思い出すと、三岸アトリエかなと。

環七をまっつぐやっておくれ、ってな具合で自転車漕いで三岸アトリエまで行った。そこそこの距離だったけど、アトリエ近くのところまでは割とわかりやすい大通りなので、ただ自転車を漕いでいるだけで良い。近くになってくると住宅街なのでちょっと迷ったけど、ぐるぐるまわって範囲を狭めていけば到達できる。素直に地図確認したらもっと早かったと思う。

奥がアパートで、このアパートの道路面側に
駐車場駐輪場があった。
自転車置かせてもらって、写真右側のほうの
細い通路を通って、お邪魔しました。
緑豊か!小鳥も来る!!
これは正面入口から道路と建物に平行に歩いて、
建物入ってすぐの玄関。
このルーバー窓から優しく吹く風が良かった。
足元に陽光も差して、
ポカポカしてるけどサラッと心地よい。
イマジナリー猫がころんころんしてた。
びっちりタイルを貼り詰めたお風呂。
若干左上に屋根が傾いていて、
湿気や湯気が窓から逃げやすいと思う。
木製の風呂場よりもお掃除しやすそう。
そういえば林芙美子邸のお風呂も、
三岸アトリエのこの窓の下くらいの高さまで
タイルをしっかり入れていたはず。
モダンに衛生的だねえ。
トップにも使った画像。
右側のでけぇ窓から光がさんさんと入る。
この窓が今はアルミサッシのようだけど、
かつてはもう少しスリムなスチールフレームぽくって、
外から見ると、とってもバウハウス。
あと、螺旋階段上から下を見ると結構高く感じるし、
大空間に柱もないから広く感じる。
大きめの油絵置いてても圧迫しない。
制作もはかどっただろうな。
でっかいアトリエ部分の窓の反対側の2階。
段を上って右には和室(寝室だったかな)がある。
通路から撮ってるけど、この左側は階段。
それぞれにドアが付いてるんだね。
仕事(アトリエ)と居住空間は分けたかったとか?
撮ってる手前側の奥には
アトリエ空間直結の絵画等資材置き場がある。
アトリエ空間から見ると2階の高さに
いきなり扉が出現してるみたい。
かつては壁にはしごが入っていたんだとか。
この写真はハマスホイみたいな色味でお気に入り。
これがその表玄関というか。
さっきのルーバー窓が奥に見える。
ランプとかもモダーン。
赤い扉に青いルーバー窓、
丸いランプはほんのり黄色いかな。
四角い建物をフレームにコンポジジョンしてる。
とってもモンドリアン。
こちらが外にある木の柱で
外からぐっと支えてるんだとか。
外も心地よい。
日向はちょっと眩しいくらいに天気が良かった。
このあと周りの席が全部埋まって、
みんなでお茶会のような、おしゃべりをした。
「今日のケーキも美味しいわよ」
「私もコーヒーいただこうかしら」
とかって会話がふつうにあって
スタッフさんとご近所さんの垣根がほぼ無くて、
その隙間にお邪魔した形にはなるけど疎外感はなく。
とても楽しかった。
ニケってパン屋さんをおすすめしてもらった。
黒豆パンをひとかけ、いただいた。
こちらの暖炉の前にあるテーブルに、
家主さんとご近所さんが集ってご歓談されてた。
お茶とお菓子をちょこちょこ召し上がりながら。
これこそヌン活。
それぞれの素材感が一気に味わえる箇所。
(設計者が想定していないものも含めて)
段のエッジに役物を細く使ってるのとか
こだわりを感じる。
おすすめしてもらったパン屋さん。
おいしい。ほんと美味しいよ。
交差点斜め向かいにOKストアがあるから
午後の紅茶無糖とあわせて食べた。
午後の紅茶はちゃんと午後に飲む派

三岸アトリエ、今は個人管理ではなく、別の会社に公開事業とか引き継いでるそうな。見学の感じとかも、このとき行った雰囲気とも変わるだろうな。それはそれで見に行きたいかも。でもでも、私、この時の見学がとっても楽しかったから、この時の体験は絶対に忘れたくないな。


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ささき
おいしいごはんたべます。