趣味悠々のビデオを観る
私は歴史を学ぶ際に重要なのは実感だと思っています。歴史が嫌いな人がいますが(かつての私もそうです),そうなってしまうのは歴史に実感が湧かないからだと思うのです。年号や人名を覚えることが嫌われるのは,何の実感も伴わない情報を暗記しなければならないからではないでしょうか。
さて,歴史の実感を得るためには,歴史に関係のある物・人・場所などを経験することが大事ですが,すぐにそうした経験を得るのは簡単ではありません。そこで,次善の策として私は,テレビ番組の録画ビデオを利用します。
私が持っているビデオから「ラジオ」(受信機)に関するものを選びましたが,そのうちの最初のものを観てみました。
「大人が遊ぶサイエンス 2 石に込められたロマン 鉱石ラジオを作ろう1(趣味悠々)」NHKE,2002.4.10,25分 [2023]
「大人が遊ぶサイエンス 3 石に込められたロマン 鉱石ラジオを作ろう2(趣味悠々)」NHKE,2002.4.17,25分 [2028]
ちなみに,[ ]内は,私が持っているDVD/BDディスクの通し番号で,2001から始まっています。ですので,上の二つはかなり早い時期の録画と言えます。なぜ,2001から始まっているかというと,それ以前に録画していたVHSや8ミリビデオテープに付けていた番号と重ならないようにしたためです。現在は,こうしたテープは全てディスクにダビングしていますので,テープは保存しておりません。
話を戻しますと,最初に観たビデオですが,これがとても面白くて参考になりました。講師は小林健二さんというアーティストの方なのですが,鉱石ラジオに魅せられていて,本まで出されています。
小林健二『ぼくらの鉱石ラジオ』筑摩書房,1997,256p
非常に簡単な構造の鉱石ラジオ自体がとても興味深いですが,それをアーティストが作っているということもとても興味深いです。このような工作というのは,手芸や日曜大工のようなものにも通じており,趣味としての工作というテーマも追究してみたくなりました。
このように何か一つの実感が得られると,どんどんと世界が広がっていくのがとても楽しいです。