新しい挑戦を支える土壌。伝統と革新の交差点、京都で"していい"を探る。(前半)
こんにちは、していいシティのこうきです。コロナが一旦落ち着きを見せた2021年の冬。私たち、していいシティはリサーチトリップを実施することにしました。
今回の目的地は、日本を代表する古都、京都。
チームの誰もがゆかりも接点もないところからのスタートだったため、今回は活動を広げていくための事前調査としてリサーチトリップを位置付け、期間は三日間、調査の目的は主に以下の2つです。
プレイヤーとの繋がりやコミュニティに関する情報を集めること
京都で始める活動の切り口を探ること
本記事では、私たちが実際に訪れてみた場所について紹介していきます。(※2021年12月時点の情報です。)
新しい挑戦を受け入れ続ける土壌
QUESTION
まず初めに紹介するのは、「QUESTION」。この場所は、京都市役所の交差点を挟んだビルにある、コワーキングスペース、レンタルスペース、カフェ&バーなどが設置された施設。清潔感のある外観に「?」が並んでおり、ちょっぴり不思議な建物という印象を受けます。
館内を見学していると、スタッフの方とお話しをすることができました。利用の登録はまだしていないけれどこの施設に興味があること、これから京都で活動していきたいことなどを伝えると、「中に入ってゆっくりしていって下さい〜」と言っていただき、ありがたいことに少し中を利用させていただけることになりました。
スタッフさんとの会話では、施設についてや地域での取り組みについて丁寧なお話を聞くことができました。この時はあまり人もおらず静かでしたが、いつもは学生や起業家など、自分自身の「?」を解決したい人々が集まるこの施設。あらゆる人を受け入れる包容力からは、この場所が京都の内と外を繋ぐ場所になっていることを感じました。
Impact Hub Kyoto
起業家の世界的コミュニティをつくるという使命のもと、ソーシャルイノベーションの支援や共創の場の運営を手がけるImpact Hub Kyotoにお邪魔しました。
Impact Hub Kyoto:https://kyoto.impacthub.net
お話を聞かせて頂いたのは、一般社団法人Impact Hub Kyotoマネージャーの原田さん。株式会社talikiにてインキュベーション事業を担当、U35-KYOTOのアドバイザーでもある原田さんからは、現在の京都における挑戦のシーンについて幅広くお話を伺いました。
特にお話の中で共感したのは、原田さんご自身が手掛けられているU35-KYOTOの取り組みです。京都内外の35歳以下の個人・法人が集い、これからの京都について対話を重ねるコミュニティとして成長しているようです。こうした繋がり・小さな実践が尊重される場は、様々なジャンルのプレイヤーとつながる良い機会になるのではないでしょうか。
FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO
FabCafe Kyotoは、京都に行くにあたって外せなかった訪問先の一つです。この場所が実施するCOUNTER POINTというプログラムに関心があり、やってきました。
年末ということもあり、この日は店舗がお休み期間だったのにもかかわらず、わざわざ私たちのために時間を取ってくださいました。プログラムや館内の丁寧な説明だけでなく、企画に関するフィードバックまで頂く貴重な機会となりました。京都はアカデミックな気風とフロンティア精神が共存している場所である、とのお話が特に記憶に残っています。
新しい挑戦をどのように受け入れていくのか?
今回、私たちが訪れた場所に共通する部分として、「新しい挑戦」を育てていくための土壌づくりに力を入れているという点が挙げられそうです。挑戦者や地域課題の解決に向けた取り組み、起業家やスタートアップ、個人の取り組みの支援など、新たなチャレンジへの寛容さ・共に走っていくような後押しがある印象を受けました。
また人間関係の密度が高く、信頼できる人と繋がりやすい印象を受けました。様々な方にお話を聞いていると、お互いに共通の知人が多くいらっしゃることがわかりました。京都では何らかの活動をするときに、力になってくれる個人や組織と繋がりやすい特徴があるのかもしれません。
後半では、リサーチトリップを通して得た発見や可能性について書いていきたいと思います。